ベイベー!
スーツアクター:菊地寿幸(アップ)、前田浩(アクション)
概要
初登場は第21話『挑戦! 最強ロボ』。当初はジャンパーソンの敵として登場。
ネオギルドの暗殺ロボであったが、ジョージ真壁により恋人ロボであるキャロルが破壊されたことをきっかけに、大切な存在を殺された悲しみと怒りによりジョージへの復讐を誓い離反。以後、別行動の末にジャンパーソンと共闘することになる。
当初はネオギルド製というだけで更正して社会復帰していたロボット達を見境なく復讐心で通り魔の如く破壊していたが、ジャンパーソンに諭されて以降は自身の在り方を悟る。
また、自身と同じ境遇にあったロボットに対しても同情かつ復讐をなんとか止めようと身体を張ったものの、最終的にはやむを得ない心境でスピンドルキャノンで粉砕する辛い思いもしている。
理論的かつ冷静な側面の強いジャンパーソンと比較すると陽気で軽口を叩く性格が目立つが、割と直情型かつ胸の奥には熱いハートを持っており、ネオギルドへの怒りは常に抱いている。また、暗殺ロボの立場でありながらキャロルを喪った事で初めて愛する者を喪う悲しみを知った。
また、人間と共にあってこそのロボットという考えを持つジャンパーソンに対して、ロボットにも自己決定の権利があるという考えを持っており、自分の都合でロボットを使い捨てる人間に憤る事も多い。
ネオギルド製だが、どこか人間くさい一面があり自身が「おじさん」と呼ばれるのには抵抗がある様子。また、キャロルの死後も彼女を想い続けている(人情ものの愛妻家のような見せ方になっている)。
愛車はオートバイのGGスレイヤー。
ジャンパーソンと異なり内蔵火器は装備していないが、その名の通り武器の中でも銃器の扱いに長けており、基本武装としてはガンボルバー、ブローソンの二丁の拳銃を用いる。
のち、ジックキャノンのプロトタイプであるスピンドルキャノンも武器とした。
内蔵火器が無いガンマンタイプのロボットである為「ガンボルバー」「ブローソン」「スピンドルキャノン」を敵に奪われる等されてしまうとガンギブソンの得意とする射撃が発揮できずピンチになる欠点がある。そうなったら白兵戦を余儀なくされるが格闘以外の白兵戦用武器も持って無い為、ジャンパーソンとは比較的に不利といえる。…が、ビルゴルディとの最終決戦では満身創痍になりながらもガンギブソンに襲いかかるシンディの折れた剣の切っ先を逆に利用して首元を突き刺した上に喉元をかっ斬ってトドメを刺した。さすがに朝8時台の特撮ヒーロー番組なので、流血描写はないがやってる事は割とエグい。ガンギブソンは元々は暗殺ロボ故に結構ダーティなのである。
ジャンパーソンサイドでは最も危険を顧みずに行動した結果大破する事が多く、一度は機密保持目的で自らAIを自爆させて死に至った事すらある。
ジャンパーソンより弱いのではと思われがちだが、やや無鉄砲による行動の結果での大破が多いだけで実際はジャンパーソンと十分にタメを張れる実力の持ち主である。というか自爆しようが行方不明になろうが不死鳥の如く必ず蘇るのでジャンパーソン以上にタフである。
口癖は「ベイベー」「バイビー」(よく両手を広げて「やれやれ」のポーズをする)。
基本スペック
パンチ力:15t、キック力:35t、ジャンプ力:ひと跳び25m、走力:100mを6.3秒
武器
ガンボルバー
十字キーで弾道を操作できる弾丸ホーミングブリットを発射する実弾銃。スピンドルキャノン登場以降はホーミングブリットが通用しないという描写が増えた。
ブローソン
最大で毎秒80発のビームを発射する早撃ちと連射性能に特化した光線銃、威力はガンボルバーに劣る。敵に奪われて自分がピンチになるのがのお約束である。
同時発射
ガンボルバーとブローソンを同時発射する事でジャンパーソンの前半の必殺武器であるジャンバルカンを威力で上回る。ただし、ジャンパーソンもジャンデジックとジャンバルカンの同時発射により同等の火力を発揮する事ができる。
スピンドルキャノン
ジャンパーソンの後半の必殺武器ジックキャノンのプロトタイプ。ロケットランチャータイプで有効射程1000メートル、口角70センチ。ガンギブソン最強の必殺武器である。
射程こそジックキャノン以上ではあるが、反動の大きさからお蔵入りしていた。
初登場時にはなんとホーミングブリットをスピンドルキャノンの弾頭に「たまたまあった穴」に装填してホーミング機能と威力の性能アップを即席で付加した。
ジャンパーソン曰く誤爆の危険がある行為だったが、この状態では威力でもジックキャノンを上回るだけでなく有効射程が3000メートルまで跳ね上がり、口角も50センチとなる(完全に余談だが、ジックキャノンの有効射程は100メートルしか無い)。
ちなみにその大きさ故取り回しが悪く、劇中ではベルトで肩にスリングしたりGGスレイヤーに懸架して運んだりしており、終盤ではジャンパーソンが運んできたことも。
また大きい反動がかかるはずだがガンギブソンはそれをものともせずに使いこなしている。
キャロル(ブラックキャロル)
キャロルはガンギブソンのパートナーで彼のAIチップのコピーを積んだ女性型ロボット。ガンギブソンとは対照的に剣の使い手であった。先述の通り、ジョージ真壁に破壊された際にはAIチップが修復不可能により死が迫る彼女は迫る死に恐怖しつつ何度も何度も自身はガンギブソンのパートナーである事を語りかけ機能停止した。
この最後の姿はガンギブソンのトラウマ並びに悲しみとネオギルドへの怒りの心として何度も脳裏に蘇っていた。
後にキャロルの墓が荒らされ、ガンギブソンの前にキャロルが現れる。死んだはずのキャロルに困惑しつつも彼女を追いかける事となる。実は死んだキャロルにAIを新たに入れられたブラックキャロルだった(つまりボディはキャロルそのもの)。
彼が知るキャロルとは別人というべき人格であり、帯刀ことビルゴルディにガンギブソンがおびき寄せられる為の罠…だったが、実はそれは表向きであり本当の目的は、ある人物から重大な情報をジャンパーソン達に渡す事を果たすべく接触するのが目的だった事を交戦中にガンギブソンは知るも再びキャロルが破壊される光景を目の当たりにする…。
その他の作品での活躍
第52話、第53話にジャンパーソンと共に登場。
『ビーファイター』当時にはジャンパーソン共々アクション用スーツが行方不明になっており、更には残っていたアップ用スーツもマスクが行方不明、加えてCVを担当した鳥居賞也氏がフランスに留学中で収録が難しいなど、様々な事情が重なり当初は登場させる予定ではなかったとの事。
撮影はマスクを新造して全てアップ用スーツで行われており、CVの代役は後に『ビーロボカブタック』でコブランダーを演じる松本大氏が担当している。
関連タグ
トップガンダー 「ロボット」「銃使い」「元は敵組織の一員」と共通項が見られる。
ラガルト 「元は敵組織の一員」「裏切り者に対する粛清者」「恋人を失う(こちらは自ら…)」「『おじさん』扱い」の共通点を持つ。