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概要

綾小路麗子を首領とする、過激派科学団体にして国際犯罪シンジケート。略称はSS-N。当初はマッドサイエンティストによる愉快犯のような事件を起こしていた。

性質はカルト教団に近く、部下はみんな麗子を崇拝し、彼女の命令にはどんなものであろうと無条件に従う。たとえそれが自ら命を絶つ事であっても。

やがて作戦の障害になるジャンパーソンの正体を探って撃退する事を視野に入れるようになった。


真の目的は環境保護を目的とする人類絶滅計画であったが、最終計画が動き出してから真相に気付いてSS-Nから脱走・粛清される科学者も居た為、ジャンパーソン達は組織の正体を掴む事が出来た。


主なメンバー・バイオモンスター

綾小路麗子

演:高畑淳子

バイオモンスターを作り出すスーパーサイエンス・ネットワークの首領。

「人間は地球環境の敵」と認識し、人類を排除しようと企む。

ちなみに部下は麗子に忠実で、「麗子様」と呼び、麗子の命令はどんなものであっても(「死ね」と言われても)従う。

物語終盤、自らを改造し、最強最後のバイオモンスター「超獣神」へと変貌する。


アイスマン

演:小野寺丈

冷凍食品工場の作業員・工藤助三が1年間冷凍倉庫に閉じ込められ、細胞そのものを変質させられ低温環境でしか生きられなくなった。

その経緯からか警察やマスコミ(アキを除く)などに怪物呼ばわりされて憤慨し、そこをドクター椎名に復讐心を煽られてバイオモンスターへ改造され、SS-N第1の刺客となってしまった。

冷凍能力を強化されており、口からあらゆるものを凍らせる冷凍ガスを吐きだす。

自らの復讐を邪魔するジャンパーソンと対決し、冷凍ガスとアークファイヤーの打ち合いになるが崩落した建物の瓦礫に潰されてしまい、致命傷を負う。

最期は「本当は自分は一年前に冷凍倉庫の隅で死んでいたかもしれない」「死ぬ間際に長くて短い不思議な夢を見てたかもしれない気がする」と自分を看取ってくれたジャンパーソンと怪物扱いしなかったアキに言い残し、完全に溶けた。


ドクター椎名

演:石川武

SS-Nの科学者の一人。

麗子に忠実で、己の体内に爆弾を仕込み、自爆しても彼女を守るという高い忠誠心を持つ。

周囲から怪物呼ばわりされた工藤をアイスマンに改造した張本人。

作戦失敗後、自決を願うが叶わず、「暗い地の底で勉強し直しなさい」と麗子によって奈落の底へ突き落された。


ドクター西園寺

演:遠藤憲一

最初に付着した人間の形を認識し、それを浴びせた相手をその姿に変える「形状記憶細胞」の開発者。

「麗子様のNo.1お気に入り」と自称するが、実際麗子からの信頼は極めて薄かった。

凶悪強盗犯マシンガン・ジョー(鬼武錠)の形状を取った細胞をジャンパーソンに浴びせ、ジョーに仕立てて警察に捕まえさせようとしたが、最終的に自分が形状記憶細胞を浴びてジョーの姿になってしまい警察に逮捕された。

しかし、既に本物のジョーが逮捕されていた事もあり、「どっちが本物か」と刑務所内部で大混乱を招く結果となった。


大黒&恵比寿

演:大堀浩一(大黒)/藤岡太郎(恵比寿)

人々に催眠術をかけるマシン「打ち出の小槌」を用いて強盗を行っていたSS-Nの工作員。

本名はそれぞれ泉谷大吉(大黒)と泉谷忠吉(恵比寿)。

催眠術をかけられた人間は幸せな夢を見るようになり、自力では目覚められずいずれ衰弱死する。人間を目覚めさせるには打ち出の小槌が必要となる。

ジャンパーソンを催眠術にかけて眠らせて、麗子に解体ショーを見せようとした。

催眠術をかけられたジャンパーソンは、戦いを終え、子供たちに感謝されるという夢を見ていたが、すぐにそれが夢だと気づき、夢は所詮夢と振り切り自力で目を覚ましたため、解体ショーは失敗に終わる。

最後はジャンパーソンの手によって警察に逮捕される。カメラ越しで麗子に助けを乞うも見捨てられ、眠らされた人々も小槌によって夢から覚めた。


鉄鋼兵(てっこうへい)

富嶽山の遺跡から発掘された超古代のロボット。

外見はジャンパーソンに似ているが、カメラアイがモノアイになっている等の相違点がある。

武器は怪力と額から放つレーザービームで、人間を消滅させるほどの威力を持つ。

その外見のせいで、一時期ジャンパーソンは鉄鋼兵と同じ超古代のロボットと思われてしまう。


大崎隊長

演:高橋利道

迷彩服を身に纏うSS-N工作員隊長を務める男。

銃弾が通用しないという人間離れした特徴を持つ。

劇中で正体は語られなかったが、後述の人間モドキの試作体の一つではないかとされる。

最期は暴走した鉄鋼兵のレーザービームを受けて部下共々消滅した。


怪盗パンサーレディ

演:村上聡美

電送スーツを使って、装置のエネルギー源となるブルーダイヤを盗み、またジャンパーソンの身体に侵入して苦しめた。

正体は20代の若さで物質電送理論の権威となった女科学者にして大学講師・石黒小夜子(いしぐろ・さやこ)。

この電送スーツは見た目は痴女のような全身タイツの豹の被りものだが、尻尾は人を絞殺できる機能を持っている。また、鋭利なネイルも武器(ただし、指はスーツに覆われていない)。受信機を外されると現実世界に出てしまう。いずれは電送兵団を組織するつもりだったらしい。

麗子のお気に入りだったらしく、パンサーレディ逮捕の際、麗子はジャンパーソン打倒を改めて誓った。


ドクター甲賀

演:大谷朗

忍者部隊を率いる隊長。自ら上忍の出で立ちで戦い、部下は下忍に扮する。

正体は忍者を最高の進化形態と考える生物学者・青木マサオ。彼は忍者の研究に没頭し過ぎた末、国際的に禁止されていた遺伝子実験を行って学会を追放された後、SS-Nに加入した。

猿飛佐助DNAを現代に甦らせることを目論んでおり、佐助の性格を見抜けなかったことで失敗しかけるが、その血を使って拉致した人たちを忍者に改造していった。

最終的にジャンパーソンによって、忍者にした者たちを元の人間に戻された上に装置を破壊され、アジトの外の柱に部下ごと縛られた。


麗麗虫(れいれいちゅう)

ICチップなどの電子機械部品を餌にする芋虫型のバイオモンスター。

コンピューターに取りつき電子部品を食い荒らす。

精神感応で他の個体と意識と感覚を共有しているが、同時に最大の弱点でもあり、一匹が死ぬと他の麗麗虫も死んでしまう。

また、虫型故に高熱にも弱い。


人間モドキ

演:土門廣

ドクター三山が作り出した外見も中身も人間そっくりのバイオモンスター。詳細はリンク先参照。


軽部博士

演:岡野耕作

自称「SS-N一の天才・オカルト科学の権威」。

かつて空間ワープシステムの研究をしていた阿久津博士の幽霊を現世に呼び戻そうと目論む。

その後自ら命を絶って幽霊と化し、空間ワープシステムを奪おうとする。


洞田博士

演:高品剛

超能力者でもある科学者。以前は麗子は口ばかりと思って信頼していなかったらしい。

UFOに乗って移動し、自らダベ星人のリーダーを演じる。

常に語尾に「ダベ」を付ける変な話し方をするんだべ。

ちなみに、ジャンパーソンが明確な意思を持って殺害した唯一の生身の人間である。


ダベ星人

洞田博士に超能力を強化されて宇宙人と思い込まされた超能力者達。

スーツはチャップの転用。


赤龍隊長

演:岡本美登

SS-Nバイオモンスター部隊長。

人間モドキをベースにしたバイオモンスターで、通常の攻撃なら体を再生できる。

口から吐く触手状の光線が武器。

帯刀の策略でネオギルドと戦闘になるが、最終的に帯刀側に殺害される。


コマンダー黒木

演:甲斐道夫

SS-Nバイオモンスター部隊長。

赤龍同様人間モドキベースのバイオモンスター。

超獣神となった麗子の側近を務めている。

ジャンパーソン達を苦しめるが、ガンギブソンのスピンドルキャノンを受けて消滅した。


倉橋歳三

演:中村雄一

科学者。両親を失った綾小路麗子の育ての親でもある。

人間を憎む麗子の行動に反発し、度々諫めるも聞き入れられなかったが、彼女の両親から託されたフィルムを預けられる形で麗子からは見逃されていた。これは自分を育ててくれた恩義の証であるらしい。

超獣神と化した麗子を諫めるも溶解ガスを浴びせられ、肥料にされてしまった。


超獣神

CV:高畑淳子

綾小路麗子が自身を改造し作りだした最強最後のバイオモンスター。SS-Nの全研究データを注いで作られている(今までのバイオモンスターはこのための試金石)。

口から吐く火炎はあらゆるものを焼きつくす。最大の武器は口から吐く溶解ガスで、これを浴びた人間は高有機の肥料になってしまう。ワープ装置を使って全ての人間を肥料にしようとした。

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