「やっぱり、月夜は燃えるわぁ」
概要
2010年の現在にやって来た未来人のエネルギー体が上原美来(演:高山侑子)の想い描くアフリカ童話『月とカマキリ』からカマキリをイメージし、この世に現出したイマジンで本編39話で登場したスネールイマジン以来の女性イマジンである(最もこちらは男性個体も存在したので単体での女性イマジンはクレヨンしんちゃんに登場した三段腹イマジン以来である) 。
非常に身軽な身体を持っており、2本の鎌から高熱火球や刃型の光弾を放つ攻撃を得意としている。
口から猛毒の息を吐き、木々を枯らしたり、直接吹きかけて相手を苦しめる。
極めて高い戦闘力の持ち主で、毒息は攻撃以外にも、周囲に散布する事でその範囲内を暗闇にし、擬似的な「月夜」を作り出す事ができ、相手の視界を奪うだけでなくこの間は本人の戦闘能力も大幅に向上している。
武器の鎌は交差させて鋏の様に使ったり、体全体を回転させドリルの様に相手を攻撃する事もでき、鎌から刃状の光弾を打ち出す事もできる等技のバリエーションが多い。
テディが去って本調子じゃなかった状態でこそあったがNEW電王に1回、電王に2回勝利(最初はソードフォーム、2戦目はガンフォーム)する等、はぐれイマジンとは思えない位強い。
契約者・美来の「2010年の自分の誕生日を祖母と一緒に過ごしたい」という願いを叶えるためターミナルの来場者からライダーチケットを強奪し、契約を完了させ美来の「時間」を奪い自分のものにしようと暗躍した。 その際ソードフォームと一戦交えるも軽くいなして逃走し、モモタロスを負傷させて撤退させた。
そして美来を引き連れて2010年6月10日へとやって来る。 そのまま契約が完了するのをのんびり待つつもりだったようだが、過去の自分と鉢合わせしてしまいどちらが本物の自分かという勝負を始めてしまった美来がいつまでたっても契約を完了出来ない事に腹を立て「これだけ一緒にいさせてやれば十分」と、勝手な解釈で契約を完了させようとした(とは言え、契約内容自体は勝手な解釈をせずに契約者の願いをキチンと果たしている)。しかし、それを察知した良太郎によって美来はデンライナーの内部に保護され、ガンフォームと交戦してコレを退ける。
憑依を解かれてしまい、プラットフォームとなった電王を攻撃するが駆けつけたNEW電王と戦い、迷いを振りきって駆けつけたテディと合流したストライクフォームに圧倒され、幸太郎が久々に定めた10カウントで倒す宣言通り、最期はカウンタースラッシュを受け爆散した。
爆死する際に中の人ネタからか色っぽい台詞を残していくのが印象的。
レッツゴー仮面ライダーにもショッカーの同盟怪人として登場している。
余談
イメージ元となった「月とカマキリ」はアフリカの土着文化などを元に創作された童話の一つ。
月に乗ることを夢見たカマキリが大きな月を捕らえようとして失敗、今度は池に映った月に載ってやろうと策を講じるも、これも失敗。我慢の限界が来たのか、カマキリが水面に石を投げ付けると月は消えてしまった…と言うストーリーになっている。
この逸話に由来したのか、月夜に興奮しており、歴代イマジンの中でも珍しいイメージ元の童話が習性にも反映された個体となっている。
鎌から火を放つ能力はともかく、口から毒気を放つ能力があるが、この能力は何に由来しているかは謎 (枯葉に擬態するカマキリの習性からの連想なのだろうか)。
契約者を演じた高山侑子女史は後に仮面ライダーウィザードで大門凛子を演じることになる。
声を演じた富沢氏は今回が仮面ライダーシリーズ初出演である。後に自身がレギュラー出演しているアニメとのコラボ回(地味に電王ともコラボ経験がある)にて富沢氏が演じている人物が変貌した怪人の声を演じた。
スーパー戦隊シリーズでは、『特捜戦隊デカレンジャー』でユイルワー星人ミーメの声を演じたことがある他、ギャバンとデカレンジャーの共演作品『スペース・スクワッド』ではヘルバイラの声を担当した。
関連タグ
臨獣マンティス拳マキリカ:電王と同時期の戦隊に登場したカマキリモチーフの戦隊怪人。