人物像
スピルバン(地球での名前:城洋介)の実姉ヘレンが父親であるドクターバイオことベン博士によって改造された少女仮面で第3話より登場。
普段はスピルバン達の影を追うかのように地上を彷徨い続けているが、発信リモコンより送られるバイオパルスによって作動する変身装置によりヘルバイラに変身させられ、スピルバン達と戦わなければならない運命を背負うこととなる。
変身している間は穏やかなヘレンの人格から一転、冷酷な性格となり執拗にスピルバンを狙う。短剣を主武装として装備しており、ここから光線を発射できるほか、体を原子分解して移動することも可能。また、スピルバンのレーザースナイパーも通じない。しかし、強引に変身させているためか制限時間があり、これを超えると苦痛とともにヘレンの姿に戻る。
初登場から長きにわたりスピルバンとダイアナを苦しめ、第29話では遂にダイアナを戦線離脱に追い込む。しかし、ドクターバイオによってヘルバイラへの変身装置は消去され、ヘレンは弟のスピルバンと幼馴染みのダイアナと再会を果たした。
スペース・スクワッドのヘルバイラ
2017年公開の映画『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド EPISODE ZERO』にてリブートという形で30年ぶりに再登場。デザインはより有機的な姿となり、表情も牙を剥いた凶悪なものとなっている。人間態は存在せず、声優の富沢美智恵が声を担当している。
身長:178cm、体重59kg(出典:『SF・特撮完全データブック2017-2018 宇宙船イヤーブック』(ホビージャパン)P020より)。
普段は「ネメシスアベンジャーズ」という復讐代行業者を経営している社長らしいが、ウメコから「とても社長が務まるとは思えない」と評されるほど凶暴な性格。
特殊なフェロモンを放出して男性を虜にして発狂させたりマインドコントロールする事が出来る他、怪力から繰り出す爪や口から放つ触手で相手を攻撃する。また、近接武器として剣も所持している。
実はバード星の月が重なり合う時に理性を取り戻すことができるという周期が存在し、その時には普通に喋ることができる。性格は余裕を持ったような態度であるが、その本性は悪意に満ちた外道そのもの。
なお、ウメコ達に「戦えば苦しみが長くなるだけ」「それは愚かな選択よ」と諭そうとしたり、マキに変装して自身の奪還に来た紅牙に対して「好きよ」と告白したりするなど、そっちの気があるような面もある。
しかし自身の習性が仇となってミラージュディメンジョンを見抜くことが出来ず、急所である首の隙間を狙い撃ちされ大ダメージを負い、デカイエローとデカピンクのコンビのツインカムエンジェル・ウルトラスーパーデラックスクラッシュでデリートされた。
原典のタイトルが『“時空”戦士スピルバン』なだけに決め台詞に「未来」のワードが入っているが特に未来人ではないと思われ、原典のヘルバイラとも別人であると思われるが、詳細は不明。
補足
ヘレン役を演じた森永奈緒美は『宇宙刑事シャイダー』の女宇宙刑事アニー役で人気者になったが、アニーのコンバットスーツスタイルが本編では実現されなかった為、「アニーを焼結させろっ!」とファン達をヤキモキさせた話は有名になっている。
ギャバンVSデカレンジャーで声を担当した富沢は、ツインカムエンジェルにデリートされた女性のアリエナイザーを過去に演じたことがある。
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