CV:武虎
概要
『仮面ライダーキバ』に登場する昆虫型ファンガイア、インセクトクラスに所属するカマキリ型の魔族。
…なのだが、デザイン的にはカマキリというよりも死神に近い姿をしている。
洞窟に隠れ住み、闇の中敵を襲う。真名は「亡者の誤算=4時36分の嘘」。
砕け散ったファンガイアの欠片を棺桶に入れることで復活させるという力を持つ。ただし、生き返った個体はサバト同様ただの操り人形であり、(人間の顔を全く識別できないなど)知能が著しく低いため生前に比べるとゾンビのように暴れ回ることしかできず、戦闘力は低下している。要は再生怪人は弱いの法則。
かつてクイーンだった頃の真夜に酷い仕打ちを受けたことがあったらしく、それを根強く恨んでおり、キングに力を奪われて無力になった真夜を襲っていたぶろうとするが、駆け付けた仮面ライダーキバのザンバットソードで串刺しにされてあの世に送られた。
そして、皮肉にも最終決戦においてはビショップの操り人形として、彼もまた自我を持たない再生ファンガイアになってしまうのである…。
生き返らせたファンガイア一覧
- シャークファンガイア:かつてはビショップの部下で、糸矢僚/スパイダーファンガイアと共に鈴木深央を襲撃した。
- ムースファンガイア:かつては登太牙に仕える執事で結構強かった。
- シケーダファンガイア:かつては真夜の側近だった。以上の三人はそれぞれ対応する相手を襲う。
- ウォートホッグファンガイア:かつてはチェックメイトフォーをも倒しキングにのし上がろうとした実力者だったが、襟立健吾の変身したライジングイクサにあっさり返り討ちにされてしまった。
『仮面ライダーディケイド』
「キバの世界」
ビートルファンガイアの暴挙を止めようとするもあっさり返り討ちにされる。
「BLACKの世界」
大ショッカー幹部のアポロガイストの傘下の怪人として登場。おそらくは「キバの世界」に登場したものとは別個体。
シュバリアンの指示でディケイドとBLACKをスコーピオンイマジンと共に襲撃する。
BLACKに対し2対1で有利に戦うも、割り込んできたディケイドファイズアクセルフォームに翻弄され、最後はスコーピオンイマジン共々上段回し蹴りを食らって木端微塵に吹き飛んだ。
余談
鳥モチーフはフクロウで、下腹部の飾りがモチーフを模している。
スーツは『ディケイド』で使用された後、同作に登場したソーンファンガイアに改造されたらしい。かつてクイーンに復讐しようとしたファンガイアが、(別世界とはいえ)ファンガイアのクイーンに生まれ変わるという奇妙な因果を辿ることになった。
声を演じる武虎は今作が平成ライダーシリーズ初出演となった。同年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』ではオイルバンキの声を担当した。