鈴木深央
すずきみお
第21話で初登場。襟立健吾がセッティングした合コン会場の焼き肉店で、紅渡が知り合った少女。
心優しい性格の持ち主だが、極端な人見知りかつ、他人の頼みや勧誘を断れないタイプのために周囲に流されてばかりいる。
また、人前では極度に緊張してしまうために、ドジや失敗が多いという所謂ドジっ子属性が高い女の子である。
そのため、かつては同じような性分であった渡と知り合ってからは、お互いに惹かれあう仲となってゆくが…。
【警告】これより先、ネタバレ注意!!
その正体はファンガイアであり、しかも本人は知らぬことではあったが、現代編では不在となっているチェックメイトフォーの一人・クイーンの素質を持っている最強のファンガイアの一角であった。
そのためにビショップに目を付けられ、強制的にその力を覚醒させられたことで、彼女と渡、そして彼の兄にして現代編のキングの称号を持つ登太牙の運命は大きく傾き始めることとなる。
自分の使命に苦悩し、更に渡が倒すべき敵であるキバであることを知ってしまい、葛藤する。
しかし、後に渡がファンガイア(厳密にはファンガイアと人間のハーフ)であることも知ってからは渡への思いが暴走した結果、「自分と渡が一緒にいられるように、渡が太牙を倒してキングになれば良い」という考えを持つにまで至ってしまい、渡に太牙を殺害するように迫ったり、裏切り者のファンガイアを積極的に抹殺するようになる。
渡がいつまで経っても太牙を殺害しようとしないため、遂に自分の手で太牙を殺害することを計画する。
自分から太牙に結婚式を行うように持ちかけ、結婚式の際に太牙に重傷を負わせる。
逃げようとしたところをその一部始終を見ていたビショップに捕まりそうになるが、自身に重傷を負わされたのにもかかわらず自身を庇う太牙によって事なきを得たが、そのことに大きく動揺し太牙を殺すことができなかった。
その後、キバ・エンペラーフォームにとどめを刺されそうになったサガを庇って崖下に転落した直後、深央を裏切り者と判断したビショップの攻撃を受けて致命傷を負い、駆け付けた渡に指輪をはめてもらい、最愛の渡に看取られながら彼との結婚の幻想に浸りながら砕け散った……。
深央の死後、渡はビショップが深央を殺した現場を目撃していなかったため、自分が深央を殺してしまったと思い込んで苦しんだ挙句、22年前にタイムスリップして深央の死をなかったことにするために自分が生まれてこないように紅音也と真夜を引き離そうとしたほどにまで追い詰められてしまう。
しかし、後に渡の前に幻影となって現れ、彼が立ち直るきっかけとなった。渡が立ち直ったことを表すかのように渡が持っていた深央の亡骸であるステンドグラスの一部も消滅していった……。
ノベライズ作品である本作ではクイーンの設定が無い。そのため、こちらの深央は「一般人として暮らしているファンガイア」となっており、人物像もTV本編に比べると大分マイルドになっている。
渡ともTV本編より進展しており、キスをしたり同居をしたりしていたが……。
- 演じたのは仮面ライダー555のヒロイン・園田真理を演じた芳賀優里亜女史。勝気で行動的な少女だった真理とは殆ど真逆のキャラが話題になった。
- 後に次回作『仮面ライダーディケイド』でもファンガイアのクイーンを演じている他、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』でマヤ・ヤング役(吹き替え)を演じている。
- 仮面ライダー以外では『絶狼』にカゴメ役で出演している。
- テレビ本編では悲しい最期を迎えてしまったため、二次創作では深央がファンガイアのクイーンとして覚醒する以前の出来事を描いた作品や渡と深央が深い絆と愛情で結ばれて幸せになるといった作品が多く見られる。