「言っておくが、中立は認めないぞ。敵か味方かはっきりしてもらおう」
概要
アクアクラスに属するナマコ(には見えないが)を髣髴とさせるファンガイアにして、「キバの世界」におけるファンガイアのクイーン・ユウキの真の姿。
真名は「滅びゆく祭壇に、沈黙より深いキスを」。
門矢士達が去った後の「キバの世界」にて、ファンガイアの王・ワタルが推進する「ファンガイアと人間の共存」に協力していた。
しかし世界の融合が進み、「ブレイドの世界」を護るため、自身達を消し去ろうと襲い掛かって来た仮面ライダーブレイド達を「ファンガイアと人間の共存を、仮面ライダーブレイドとアンデッドがぶち壊した」と称し、「キバの世界」の仮面ライダー達を「ブレイドの世界」、そして更に融合してきた世界である「響鬼の世界」の住人と戦わせ、自身もファンガイアを率いて戦っていた。
しかし実は世界の融合以前より大ショッカーと手を組んでおり、ファンガイア代表の大ショッカー幹部としてアンデッドとの抗争を演出することで、ライダー同士の潰し合いを狙い暗躍していた。
そしてある程度ライダー同士の潰し合いで数が減ってきたことを確認した後、正体を現しワタルを攻撃、更に同じ同志である同組織の大幹部・アポロガイストと結婚式を行い、彼のパワーアップと全並行世界征服のため活動を開始した。
主な武器は体から生成される大剣「マンイーターサーベル」で、刃先は吸命牙として機能し、標的のライフエナジーやパワーを吸い取り、自らの力として取り込める。
また、アクアクラスに属しているだけあって水中戦で本来の力を発揮することが出来るが、全身のステンドグラス上の体細胞に水分を蓄積することで、陸上でも240時間の活動を可能とする。
さらにクイーンの特権能力として相手にファンガイアとしての能力を授ける事が可能なようで、この能力でアポロガイストをスーパーアポロガイストへとパワーアップさせた。
アポロガイストとの結婚式に乱入して来た門矢士や剣立カズマ達を配下のファンガイアやアンデッド達と共に追い詰めるがその最中、乱入してきた海東大樹の援護も重なって徐々に追い詰められていく。
最期はディケイドコンプリートフォームのライダーカード「カメンライド・サバイブ」で召喚された龍騎サバイブと共に「ファイナルアタックライド・リュウキ」で発動させた必殺技「バーニングセイバー」を受け、その体はステンドグラスのようになり砕け散った。
ユウキ
演:芳賀優里亜
キバの世界におけるクイーンを担う女性にして、ソーンファンガイアの人間態。
本作における真夜及び鈴木深央に当たる人物で、(中の人が同じなので当たり前だが)深央に瓜二つの容姿をしている。
世界の融合が進んだ影響で自身の住まう世界が消滅の危機に瀕している事も手伝ってか、性格は冷酷かつ高圧的。
登場時の服装がパンツスタイル、女性語を全く使わないといったこともあり、マニッシュかつ大人びた雰囲気漂う女性となっている。
上述したように表向きには新たなるファンガイアの王・ワタルと協力して「ファンガイアと人間の共存」を目指して活動していたが、実際にはその裏で大ショッカーと通じて組織の大幹部として暗躍していた。
なお、本来の世界での役割については不明。
余談
人間態のユウキ役を演じた芳賀優里亜氏は『仮面ライダーキバ』現代編のクイーン・鈴木深央を演じていたため、ユウキは一見闇堕ちした深央に見える。
しかしあくまでユウキはリ・イマジネーションの「キバの世界」のクイーンであって、深央とは全くの別人なのであしからず。
また、thornとは英語で薔薇の棘を意味する単語なので、ナマコを指す単語ではない(ナマコは英語でseacucumber)。
また、ナマコはディケイド関連作品で度々ネタにされる生物で、アマゾンの世界においてはナマコ型怪人を生み出す案も考えられていた(改造される前に士達が介入して失敗に終わったが)。
ちなみにモチーフはイナズマンに登場したバラバンバラ。そう考えると名前がthornなのはある意味正解なのかもしれない。しかし、植物モチーフならファンガイアよりレジェンドルガの方が近いが。
スーツはマンティスファンガイアを改造した物。なお、改造元のファンガイアは『キバ』本編で(明言はないが)クイーンに対して強い恨みを持っており、クイーンに因縁があったファンガイアが(別世界とはいえ)ファンガイアのクイーンに生まれ変わるというのは奇妙な因果を感じさせる。
…実は「オニヒトデ」がモチーフの可能性がある(オニヒトデの英語名が「荊の冠」を示す「crown-of-thorns」の後に「starfish」が付いた「Crown-Of-Thorns-Starfish」。「ソーンファンガイア」の名称はここから付けられた可能性が高い)。
だが『平成仮面ライダー怪人デザイン大艦 完全超悪』によると、ナマコモチーフということで本来はトレパング・ファンガイアときちんと決めようとしたらしい。
…がそれだとあまり響きが美しくなく、また内臓を吐き出すナマコのイメージで書かれたがあまりに有刺鉄線だったためソーンと名付けられたのが真相だ。
関連タグ
仮面ライダーディケイド 大ショッカー ファンガイア 女性怪人
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