「あなたがイクサね。ごめんなさい、貴方の命いただきます」
「お前は私を利用していたつもりだろうが、私がお前を利用していたのだ。力を得る為にな…ッ!」
演:宮下ともみ
CV:峯香織
概要
『仮面ライダーキバ』第34話「ノイズ・破壊の戦慄」 第35話「ニューアレンジ・飛翔のバラ」に登場するインセクトクラスに属する虻のファンガイア。「腐敗した魚と詩集の詰まった揺籃」という真名を持つ。鳥モチーフは無し。
虻がモデルだが飛行能力を持たず、指先から猛毒を流しこんで敵の動きを麻痺させることができる。
人間名は楓という女性で、元素晴らしき青空の会のメンバーである神田博士により「生物の個体が持つ能力を別個体に移植する研究」の実験台にされていた。その実験の過程で他のファンガイアの能力を次々と取り込み、自分の肉体を強化していた。
研究所の檻の中にほとんど監禁状態にされており、時折外へ出ては実験台となる新しいファンガイアを捕らえるなど神田に従順な素振りを見せるが、実際は神田を自身の強化のために利用しているだけに過ぎなかった。
度重なる神田の横暴な態度に、見切りをつける形で反旗を翻すと、自らの思惑(上述二段目の台詞)を明かした上で殺害し、彼の研究施設を強奪した後、さらなる力を手に入れるために鈴木深央を拉致。
研究所の機械で彼女の能力を手に入れようとしたが、深央を紅渡に救出され、戦闘を開始。
仮面ライダーキバに圧倒されるが、ククルカンの乱入に乗じて逃走。しかし待ち受けていた登太牙に同胞の誘拐とクイーンに手をつけようとした罪で死刑を宣告され、仮面ライダーサガのスネーキングデスブレイクを受け砕け散った。
その後、神田の研究成果やその関連技術はすべて太牙が率いる「D&P」に独占されるが、その中のひとつであった『異生物同士の能力の移植』技術は人間とファンガイアを融合させる技術へと発展し、さらにそれが後に渡だけでなく、深央、太牙の運命をも大いに狂わせる事となる災厄の引き金となる…
その後の登場
『仮面ライダーディケイド』では滅びの現象で他の怪人軍団と共に一斉に出現ディケイド響鬼に倒されている(この他にもバットイマジン、スコーピオンイマジン、ゲッコーイマジン、イッタンモメン、アミキリ、オオアリの姿が確認できる)。
アポロガイストの命令でソーンファンガイア、シルクモスファンガイア、シャークファンガイア、リザードアンデッド、ディアーアンデッド、スカラベアンデッドと共にライダー達に襲い掛かるもディエンドのディメンションシュートに敗北する。
『レッツゴー仮面ライダー』ではショッカーの同盟怪人として登場した。
余談
長らく鳥モチーフが不明でペンギンではないかなど考察されていたが、『完全超悪』のインタビューで没にしたアイデアを手当たり次第詰め込んだもので直接的な鳥のモチーフはないことが判明した。
演者の宮下氏は『ウルトラマンネクサス』の野々宮瑞生や『ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』のサロメ星人ヘロディアを、神田を演じた飯田基祐氏は後に『仮面ライダードライブ』にて仁良光秀をそれぞれ演じている。
また、怪人態の声を演じた峯女史は今作が特撮初出演となる。