データ
- 身長:190.0cm
- 体重:117.0kg
- 特色/力:飛翔能力、衝撃波
詳細
野上良太郎が絡まれた不良の1人・哲男と契約した敵イマジン。電王が最初に交戦した怪人である。
真正面から走ってきたトラックを素手で止めてしまうほどの怪力、飛行能力と衝撃波による攻撃手段を持つが、電王ソードフォームには終始劣勢だった。また、哲男への憑依時には何故か大型トラックも運転できていた。
外見
青と黒の色をしたコウモリの外見をしている(哲男がイソップ童話の「卑怯なコウモリ」からコウモリをイメージした為だが、劇中では語られていない)。
人間に憑依するとその人間の眼が青くなる。
尖った耳は蝙蝠男を連想させる。
契約者の願い
願い事:「母の忘れ形見となったキーホルダーを見つける」
仲間と遊び呆けていて長いこと家にも帰っていなかった哲男は、母の病状が酷いことも知らずにいた。
病院に駆けつけた時には既に遅く、哲男は母の死に目に会うことができなかった。
彼が探していたキーホルダーは母がクリスマスプレゼントとして用意していたものであり、看護師を通じてそれを受け取った哲男の中には後悔と無念が渦巻いていた。
良太郎に絡んだ後哲男はキーホルダーを落とし、ライダーパスを探しに通り掛かったハナが偶々何の気なしに回収。
哲男はキーホルダーを求めて道端を探し回っていた。
活躍
哲男との契約後、種類を問わずキーホルダーを持つ人間を片っ端から襲い、空中へ攫いキーホルダーを奪った後に転落死させるというグロンギさながらの連続殺人を行った。ちなみに同胞の中で明確に人を殺めた描写があるのはこいつとウルフイマジンだけである。
ハナからキーホルダーを受け取った良太郎は、尾崎正義を通じてイマジンの騒ぎを知ったことでキーホルダーを手渡すも、契約が成立したことで2004年に移動。
哲男に憑依して大型トラックを素手で止め、乗り回した後東京を滅茶苦茶に破壊して回るが、デンライナーで駆けつけた電王ソードフォームとカーチェイスを繰り広げた後、良太郎の指示でデンライナーが接触してきたことでトラックは停止。その後子供を助けるために飛び出した電王をさらうも、デンガッシャーを取り出されたことで引き剥がされれ、連続で斬りつけられた後エクストリームスラッシュを受けて消滅。
…しかしイメージの暴走によりギガンデスヘブンに変貌。夜空を飛び回り針で電王を空爆するも、マシンデンバードで逃げた後「デカいもんにはデカいもんに決まってるだろ!」と電王(モモタロス)が呼び出したデンライナーレッカの砲撃を受け爆死した。
2004年の哲男は、良太郎の計らいによりデンライナーで母が死ぬ前の時間に運ばれ、病室で余命僅かな母と対面。直接キーホルダーを手渡され、慈しむように我が子の頬に手を当てられた哲男の頬には涙が伝うのであった。
その後の活躍
仮面ライダー電王 操縦!デンライナー&マシンデンバード
プレイムービー作品の第1話に登場。
良太郎ではなく、プレイヤー本人が電王になるという違いはあるが、戦いの流れは本編とほぼ同じ。
ちなみに他のエピソードにはカメレオンイマジン、クラストイマジン、クロウイマジンが登場する。
仮面ライダーディケイド
第1話の夏海の世界で滅びの現象が起こった過程で出現。
魔化魍やファンガイア軍団と共に姿を現したが、ディケイド響鬼の鬼棒術・烈火弾で纏めて焼き尽くされた。
スーパーヒーロー大戦
大ショッカーの怪人として登場。
備考
声を演じた梁田氏は過去の平成ライダーシリーズにも出演経験がある『仮面ライダーアギト』の上級アンノウン・水のエル、『仮面ライダー剣』のスパイダーアンデッドなど)。水のエルは人間に憑依する点も類似する。
また梁田氏は2022年に逝去されたため、仮面ライダーシリーズへの出演は本作が最後となった。
また、石ノ森章太郎の漫画『人造人間キカイダー』でも、「卑怯なコウモリ」を原作としたエピソードがあるのは有名。更に『宇宙戦隊キュウレンジャー』でも憑依する怪人(味方怪人)を演じた。
なお、過去で暴れた際、契約者に憑依して“暴れた”のは本編ではこのイマジンとカメレオンイマジンのみ。
第1・2話にて良太郎に絡んだ不良・マコトを演じた中野雄一は、後に君沢ユウキと改名し『仮面ライダーW』の園咲霧彦/ナスカ・ドーパント役でレギュラー出演した。
DVD2巻収録の未公開シーンでは、事件解決後、哲男が恫喝行為を働く仲間を諌め、更正に向けて踏み出そうとする場面がある。この事実を正史に組み込んだ場合、過去を変えたことで彼は未来に歩き出せたと解釈できるかもしれない。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では、ウォズが常磐ソウゴにイマジンの特性を説明する際にバットイマジンの映像が使用されている。