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クラーケンイマジン

くらーけんいまじん

クラーケンイマジンとは、仮面ライダー電王の第33-34話に登場したイマジンである。
目次 [非表示]

「ピアノが欲しいのか。よしよし、叶えてやろう」


詳細編集

CV:稲田徹

謎のピアノマンと契約した敵イマジン。身長193㎝、体重118㎏。

身体の触手を伸ばしてムチのように振るったり、手に持ったによる射撃などの攻撃手段を持つ。イカなので当然水中も移動可能。クラーケンの逸話に則ったのか、逃げ去る際には魚影のような姿になる。


「いい子だ」「お仕置きが必要だな」と相手を子どものような扱いの言い回しが口癖。



外見編集

北欧神話に登場するクラーケンのイメージから白いイカ怪人の姿で実体化した。

頭部はガンマンテンガロンハットを思わせる形状で、身体には髑髏の意図が見られる。


契約者の望み編集

願い事:「ピアノを弾きたい」

対応する時間:2004年1月18日


契約者の男は、謎の流浪のピアニスト。ピアノを求めて街を彷徨い、ピアノショップやレストランに置かれているピアノを見つけると弾き出す(既に弾いている子供が居た場合は「ちょっと失礼」と一言掛けている)。街中でも取りつかれたかのような歩き方をしながら、夢遊病者のごとくエアーでピアノを弾いていた。

必要以上のコミュニケーションを取ろうとしないその姿は、自分だけの世界で生き、外界との接触を断っているように見える。彼に接近するために、U良太郎として楽器店で隣のピアノを使い即興連弾を行ったウラタロスは、その他人への関心のなさを「世界と繋がっていたくないって感じ」と評していた。

なおピアノの腕前は本物で、上記の場所で演奏した際も人々の関心を集めていた。(ただし、密に関わっていないため「演奏の上手い人」以上の印象は持たれていない)


時折「和星西大学病院」の前に寄っては病院外からとある一室を見つめており、その病室に入院している青年・奥村祐希と何らかの関連を匂わせていた。奥村は天才ピアニストと称されるピアノの実力者であったが、2004年に交通事故に遭って以来昏睡状態に陥っていた。



活躍編集

ピアノマンと契約し、「ピアノが欲しい」という願いを聞く。

居合わせていた侑斗デネブに契約者を尾行させ、自分は良太郎に知らせに向かう(このとき侑斗は、前の32話でゼロノスカードを使いきったことで変身できなくなっていた)


契約者の望みを叶える為にピアノを強奪、男の前に突きつけるが当人から否定され、当然過去の扉は開かぬまま。「何故だ!何故開かない!!」と怒り突き飛ばし気絶させる(男は尾行中のデネブに介抱された)

デネブを「ゼロノスの片割れ」と認識しており、カード使いきりにより変身できない事情はわからぬまはま契約者を奪おうとするもデネブの指鉄砲で応戦されるが隙を突いて攻撃。駆けつけた良太郎が電王に変身、ソードフォームとの戦闘になる。

序盤こそ劣勢となるも、ダウンしたふりをして攻撃。襲い掛かってくるソードフォームにランチャーで攻撃しつつ、一切怯まないソードフォームの猛攻を受ける。

接近戦では不利なものの触手で絡めとり突き飛ばし、ソードフォームを振り回す。そのまま触手を巻き付けて縛りつけるも腕が動けたためフルチャージされ、「俺の必殺技 パート5」(なお、技の直前モモタロスは「俺の必殺技」までコールしてどの技を出すか真面目に考え出していた。それも触手に縛られて、一分一秒でも早く倒したい状況下で。結果、「迷ってる暇ないよ!」という良太郎の提案で5に落ち着いた)でダメージを負うもランチャーでカウンターすると、「中々優秀だ。ここはお預けとしておこう!」と海に潜って逃走した。


男は良太郎に願い事を聞かれても自分の世界に没入したままだったが、「イマジンがきっとまた来る」という警告の言葉に「もう一度待ってみるか」と独り言のように返答。真意を知るためにウラタロスの助力もあって事情聴取に動くが、結果、男の名前は愚か、関係者や事情を知る者さえ一人としていなかった。


クラーケンイマジンは苛つき、契約完了の為レコーディング現場らしき場所からピアノを再強奪。病院の外から奥村の病室を見つめていた彼の前にピアノを突き出す。

すると男は、病院の前でピアノを弾き始めた。

上記の2004年1月18日は、彼が奥村と出会った日。

奥村が幼少の頃、男は「奇跡のピアニスト」と称されていたが、ある日(2004年の奥村が「10年前」と語っていることから1994年)に突然引退。行方知れずの過去の人となっていた。

周囲に天才と称されようと、自分では凡人の自覚があり、周囲からのプレッシャーに耐えかねてコンサートから逃げ出していた奥村は、彼の姿に「純粋にピアノを弾くことの喜び」を見出だし感激。

彼もまた奥村を迎え入れ、連弾に興じるなどして交流を深めていった。何らかの理由で世間を捨て、自分とピアノだけの世界に閉じ籠っていた男にとって、奥村が引退後唯一の「個人として交流した人間」であることは想像に難くない。


彼との交流を経た奥村は、「やめるとしても、途中で投げ出すのではなく、彼のようにプロとしてピアノを極めてからではないといけない」と、プロのピアニストとしての再起を決意、努力の末単独コンサートが決定。

夜の町で男を見つけ、コンサートチケットを渡しに横断歩道を駆け抜けた奥村は、彼の目の前で交通事故に遭ったのだった。

男が望んでいた願いとは、「事故により昏睡状態となった青年・奥村祐希に自分の演奏を届けたい」だったのである。

途中ロッドフォームと交戦になるが望みが叶ったことで過去の扉が開き、クラーケンイマジンは過去に飛んだ。



その先で追ってきたロッドフォームと互角の戦いを繰り広げるも、呼び寄せたマシンデンバードの体当たりで銃をはたき落とされた後は劣勢。塩辛にでもしますか」と、デンライダーキックで爆散した。


その後イメージの暴走でギガンデスを大量に生み出し、数多の死傷者を出して現代の時間にも深刻な影響を与えてしまう。

この事態は「お仕置きしなきゃいけないのは…あいつらの方らしいね」とウラタロスの怒りを買い、デンライナー・ゴウカ、イスルギレッコウイカヅチ更には呼び寄せたゼロライナーを総動員され、あっという間に殲滅。残ったヘルは環状のデンレールに取り囲まれる形で一ヶ所に集められる。


電王(ウラタロス)「さあ…そろそろ締め(絞め)ようか? …丸焼きだ!!!」


逃げ場のない状況で猛烈な量のミサイルを喰らい、ウラタロスの怒りを表すかのごとき猛攻の前に敗れ去った。


ギガンデスが全て討伐された事で、死傷者の時間も元通りになった。…1人を除いて。

戦いが終わっても、男は現代で消えたまま。世間から蒸発した彼を覚えている者は現代に一人もおらず、唯一覚えている奥村も昏睡状態のままであり事実上忘れられたことと同義。「周囲の記憶=その人物が生きてきた時間」「過去でイマジンに消されても、現代で覚えている人間がいれば記憶を基にして蘇る」電王の世界において、「現代で覚えられていない人間は、イマジンに消された瞬間時間の流れから切り離される」運命にあったのである。

オーナー曰く、イマジンが過去で暴れる度、彼のように時間から零れ落ちる存在は何人かいるという。だが、大抵の場合時の運行に影響はないという。ただ消えるだけという事実が残されるのだ。


「時間から溢してしまった」と、彼を守れなかったことをデンライナーで悔いる良太郎。

そんな中、突如としてデンライナーのドアが開く。そこには、先程時間から消えたはずのあの男が乗り込んできていた。

2004年1月18日、つまりは彼が消えた日のチケットを持って。

時間から零れ落ちた者は、いつか誰かが自分の記憶を取り戻すまで時の列車で旅をするという。(物語序盤にデンライナーに集まっていたのもそういう人々だったと思われる。)

彼もまた旅をする。奥村が目を覚ますその日まで。



備考編集

ピアノマンを演じたのは諏訪太朗氏。電王の他にも仮面ライダーアギトのラーメン屋の店主、仮面ライダー剣のたこ焼き屋主人、仮面ライダーディケイドの刑事など、平成ライダーには数多く出演している。


なお、クラーケンは北欧の伝承には登場するが、北欧神話に登場しない(ただし、それに似た怪物は神話に登場するようである)。


スーツはオクトイマジンに改造された。


声を演じる稲田氏は『仮面ライダークウガ』のゴ・ジイノ・ダ以来、7年ぶりに仮面ライダーシリーズの怪人の声を演じる事となり、同時に今作がTVシリーズ初出演となった。2年後の『仮面ライダーディケイド』にて、TV本編では怪魔ロボットシュバリアン劇場版では仮面ライダー1号の声を担当した。


関連タグ編集

仮面ライダー電王 敵イマジン


幻獣カプリコーン拳ドロウ同年の戦隊に登場する中の人繋がりの怪人。

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