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ゴ・ジイノ・ダ

ごじいのだ

ゴ・ジイノ・ダとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』に登場する敵怪人の一体。未確認生命体第40号とも。
目次 [非表示]

「ゴセパ ガダデデ・ブザブ……ゴ・ジイノ・ダ ザ!(俺は、当たって砕く……ゴ・ジイノ・ダだ!)」


データ編集

身長202.0cm
体重224.0kg
主な犯行現場練馬区内の撮影所他
死亡場所同上
特色/剛力、突進、二股に分かれた長い槍
呼称未確認生命体第40号
CV稲田徹
登場話数小学館超ひみつビデオ「仮面ライダークウガVS剛力怪人ゴ・ジイノ・ダ」

概要編集

未確認生命体グロンギ)のうち、ゴ集団に属するイノシシ種の怪人。警察からは未確認生命体第40号と呼称されている。

モチーフとなったイノシシと同様に、上方にピンと立った耳状の衣装と、やはり上向きに生えている一対の鋭い牙、そして顎髭などが外見上の特徴である。

見た目に違わぬ強靭な腕力や突進力が自慢で、得物として二股の穂先を備えた槍を振るい、これを使って投げ飛ばした標的を、前述した突進力を活かした体当たりで圧死させるのを得意とする。


作中に登場したゴ集団のメンバーの中では唯一、人間態を披露していない個体としても知られており、その活躍が描かれたのがTVシリーズ外(ハイパーバトルビデオ)であることや、後述する作中での動向なども含め、ゴ集団のメンバーの中では極めて特異な立ち位置にあるとも言える。


作中での動向編集

ジイノが挑戦したゲゲルのルール、それに制限時間や目標人数については作中、それに設定上でも特に言及されていない。正確な日時についてもやはり定かではないが、少なくとも未確認生命体としての通し番号などから、作中における2000年8月22日から8月31日までの間(※1)に発生した出来事であると推測される。


練馬区内の撮影所(※2)に出没し、所内の人間を標的としていたようであるが、そこに一条からの連絡を受けて五代が駆けつける(※3)と、これを闇討ちすべく照明を落としたスタジオにて彼を待ち受け、照明を落下させたり槍の投擲で変身を妨害しようとした。

五代も即座にクウガに変身・応戦するのだが、闇討ちに失敗したのを悟ってか、落としていた照明を点けた上で頭上から襲いかかる、という形でクウガの前に姿を現すこととなる。当初こそ槍を駆使した豪快な攻撃で優位に立ち、クウガをキャットウォークの辺りまで高々投げ飛ばしてみせるも、止めに繰り出した槍の投擲を避けられてしまう。

その後は自らもキャットウォークに飛び移るも、間合いを詰めての格闘戦にもつれ込んでからは徐々に優勢を崩され、地上へ落とされた末強化マイティキックをボディに叩き込まれて敗北、敢え無い最期を遂げた。


(※1 第39号ことゴ・ガメゴ・レが撃破されたのは8月21日で、第41号ことゴ・バダー・バがゲゲルに挑戦したのが9月1日の出来事である)

(※2 『仮面ライダークウガ超全集 下巻』における紹介では、主な犯行現場の欄に「撮影所他」とあり、クウガとの戦闘の前に他の場所においても犯行を重ねていたことが示唆されている)

(※3 作中でのテロップから、五代の現着は10:45a.m.であることが判明している)


HEROS版編集


「……はい どうぞ 奥です」

「私は店長からこの店を預かっている立場上売上金をキミに渡すわけにはいかない アルバイトと言えど責任がある」


「この子を 抱いてやってくれないだろうか」


同作にもゴ集団の一人として登場しているが、放送当時の設定とは異なり未確認生命体15号(※4)として扱われている。

人間態はコンビニアルバイトとして勤めている、「しもむら」という名の凡庸な見た目をした中年男性。店のトイレに捨てられていた赤ん坊に、「アカ」という名を与えて世話をしている(本名は健人)。

 

このような経緯から、ゴ集団としての強さとアカを守ろうとする父性を併せ持つ人物として描かれており、アパートを借りて暮らしていたり、スマホを活用して育児について学ぼうとするなど、よりゴ集団らしい知能を持った人物として描かれた。

性格も温和かつ良識的で、ゴ集団に属するほどの実力者でありながら、グロンギの価値観には完全には馴染めておらず、前述した形で人間社会に紛れ込むことで他のグロンギ達と離れて暮らしていた。当然ながらそうした性格ゆえに、他の「ゴ」達からは異端視されていた模様である。

とはいえ、やはり彼もグロンギとしての定めからは逃れることは叶わず、バルバから促される形でゲリザギバスゲゲルへの挑戦を余儀なくされてしまう。


(※4 TVシリーズ放送当時の設定上では、第15号はメ・アゴン・ギとされている)


作中での動向(HEROS版)編集

作中でのゲゲルも「超ひみつビデオ」とは大きく異なり、「アカが泣いている間に、片手でアカをあやしながらもう片方の手で人間を殺害する。ただしアカが泣き止んだら殺戮を止める」というルールを定めている。制限時間は4日、目標人数は400人。

街中で次々と殺戮を行い、警官隊を蹴散らすとアカこと健人を迎えにやってきた無責任な母親をも最後の標的にしようとするも、ここでアカが「ママ」と呼んで笑ったため彼女に引き渡す。


「そうか…… アカ…… ――母を求めるのか 」

「女よ… お前は危険を顧みず私の前に進み出た…… この子を頼む いい子に育ててやってくれ」


その直後、ラ・バルバ・デに時間切れを言い渡され、母に連れられながらも自分を眺めて笑っているアカに別れを告げ爆死した。


「逃げろ 間も無く私は爆発する」

「……さらばだ アカ お前が幸せでありますよう――」


このような形での最期を迎えたものの、作中では新兵器を引っ提げ立ち向かった駿河や、はるかの変身するアギトと相対して終始優位に立ち、「雷切」による一条の斬撃で片手を失いながらも、残り3分で後1人というところまで迫るなど、「超ひみつビデオ」以上にゴ集団の一員に相応しい実力を作中でも示した格好となった。


備考編集

・・・もう一度繰り返すが、「超ひみつビデオ」でジイノに対する決まり手となったのは「強化マイティキック」である。間違ってもライジングマイティキックの方ではない。ライジングマイティもビデオに登場こそしているものの、戦闘が終わって即座にエンディングに切り替わった際、その冒頭に数秒ほど現れるのみとなっている。尺の都合もあるとはいえ、このようにライジングではない通常のマイティフォームで撃破されたという事実もあってか、「ゴ集団の中でも最弱」と評する向きもない訳ではない。

一応フォローしておくと、放送当時のテレフォンサービスにおいて五代が「凄い強いヤツ」と言及している他、「超ひみつビデオ」と同時期に刊行された小学館のテレビ絵本「仮面ライダークウガ 2 たおせ!さいきょうかいじんゴ・ジイノ・ダ」には、変身前の五代と戦っている様子や、ビデオとは異なり(フォームこそ異なるものの)ライジングマイティキックを喰らっているスチール写真も掲載されている。


デザインは石森プロの飯田浩司が担当。デザインにあたっては装飾部に対する細かな凹凸の指示があったことを証言している。


所謂大人の事情講談社等が出版しているクウガ関連書籍では、存在に触れられていない。

関連タグ編集

仮面ライダークウガ

怪人 ライダー怪人

未確認生命体 グロンギ ゴ集団

イノシシ  ハイパーバトルビデオ


ゴ・バベル・ダ:TVシリーズに登場するゴ集団のグロンギの一体。スーツの改修先であることがファンから指摘されている他、得物であった槍も後年『仮面ライダーディケイド』において、バベルが使用する形で再登場している


ボアアンデッド:『仮面ライダー剣』に登場する敵怪人の一体。ジイノとはモチーフを同じくすると共に、スーツが牛モチーフの怪人へと改造されたという共通項も有する


ハイジャック犯ナボコフ 密猟者マスターハンター:いずれも『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する、演者を同じくする敵怪人達


未確認生命体第○号

ゴ・ガメゴ・レ(39号) → ゴ・ジイノ・ダ(40号) → ゴ・バダー・バ(41号)


外部リンク編集

Web archive「仮面ライダークウガ」公式サイト kuuga dimension GURONGI


ゴ・ジイノ・ダ 仮面ライダー図鑑

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