時の列車
ときのれっしゃ
『仮面ライダー電王』は、歴代で最初の電車に乗るライダーである。というか唯一無二である。
その作中に登場する仮面ライダーたちが乗る電車が時の列車であり、いわば一種の巨大なタイムマシンの役目を果たしている。アカシックレコードに従い、正しい時の運行を守るのが時の列車の存在意義である。
普段は時の砂漠(後述)と呼ばれる超空間を張り巡らされる線路に沿って巡行し、キングライナーの様な駅も存在する。
時の列車は「列車」故、時の砂漠内においては線路の上を走ることが基本である。故に、時の砂漠に存在する線路を破壊することは、列車そのものの崩壊(脱線)に繋がってしまう。
デンライナーやその派生車両、ゼロライナーなどにはコアメカとしてコックピット内にバイクがありそれを操縦することで任意の運行も可能。バイクにライダーチケットを挟んだライダーパスを挿入することでチケットに書かれた日付の時間へ飛ぶことができる。ただしデタラメな日付だったりきちんと日付が指定されてなかった場合(2006年1月のみなど)、時の砂漠の中を呼称するか岩壁などに激突するまで暴走することになってしまう(前者はTV本編内でカイがリュウタロスを唆して、後者は超電王トリロジーでピギーズイマジンがやっている)。
なお、デンライナー・ゼロライナー・キングライナーの三車両には互換性があり、連結・武装展開することでギガンデスなどの巨大な敵に立ち向かう(キングライナーはデンライナーを覆うように合体する)。
通常の三次元空間においては無限にデンメタル製レールを敷設して空中を走る事が可能で、本来の列車ならば絶対に有り得ないジェットコースターや曲芸飛行の様な航路で走行が可能となる。この線路は列車が完全に通過したら自動的に回収され、また列車の前に敷設される仕組みになっているため、立つ鳥跡を濁さずの言葉通りその時代には影響を及ぼさない。
その他にもタイムマジーンの通るタイムトンネルにも干渉可能なようだ。
なお、デンライナー・イスルギは水中でも走行可能。
また、時間から零れ落ちた者が発生した場合、その者へのシェルターの役割も兼ねている。
設定が便利である為、『電王』終了後もかなり出番がある反面、車体が破壊されたり、転覆して走行不能になる事も意外と多い。
デンライナーゴウカ/NEWデンライナー
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
27.35m(1号車)/各25m(2~4号車) | 3.38m | 4.49m(1号車)/各3.65m(2~4号車) |
(※)アナザーデンライナーは1号車の全高が"4.48m"となっていること以外はオリジナルと遜色ないスペック。
デンライナーイスルギ
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
26m | 3.9m | 3.65m |
デンライナーレッコウ
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
25m | 3.38m | 4.49m |
デンライナーイカヅチ
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
24m | 3.5m(先頭車両)/3.38m(後部車両) | 3.65m |
キングライナー
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
127m | 13.6m | 18m |
ゼロライナードリル
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
29m | 4.2m | 4.49m |
ゼロライナーナギナタ
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
27.35m | 3.9m | 4.49m |
ガオウライナー
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
26m(展開時)/各25m(2号車以降) | 3.9m | 4.49m(1号車)/各3.65m(2~4号車) |
(出典:「仮面ライダー図鑑」より)
時の列車が航行する、通常次元とは別の超空間。『仮面ライダージオウ』に登場するタイムマジーンが通行するいかにもな超空間(有体に言えばドラえもんに出てきそうな空間)と違い、西部劇を思わせる無限に広がる荒野のような空間である。
『電王』において時間とは「記憶」と密接なつながりがあり、その記憶により生じる時の砂が一面に広がっている。イマジンの契約者がバサバサ落としたり、契約前の不完全態のイマジンの肉体を構成するのもこの砂である。
基本的にこの空間に入るためにはチケットが必要で、イマジンが過去に飛んだ場合には契約者の記憶を辿り「最も印象に残った日」の刻まれたチケットを手に入れることで、過去への移動が可能となる。
ちなみに時の砂漠内では窓を開けても特に問題は無いようで、作中何度も登場人物やイマジンが生身で外に飛び出している他、オーナーに至ってはデンライナーに走って追いついていた。また、ネガデンライナーを追ってきたキャッスルドランも普通にこの中に突っ込んで行ってデンライナーを追尾している。おそらくキャッスルドラン自体がタイムマシンであるからと思われる(詳細はキャッスルドランの項目を参照)。
また『仮面ライダー大戦』ではシャドーラインの保有するクライナーが普通に通行し、デンライナーを体当たりで一時的に破壊した。ここまでくると、いったいどうすれば時の砂漠に入れるのか、もはや皆目見当もつかない。
無機物を操る力を持つオクトイマジンにより、線路が巨大なドラゴンに変形して暴れ回った事もあった。
デンライナーが走行している路線とは異なる路線。ガオウライナーはこの路線を走るとされる。
通常の路線とは異なり、雲から薄明光線のように伸びた路線から突入し、路線の両脇には松明が据えられている。
この路線を用いれば、人間が記憶していない時代を含めたあらゆる時代(例:恐竜時代など)へ行く事が可能。ただし、マスターパスとインフィニティが揃えないとこの路線を走る事ができない(作中でゼロライナーを使って侵入したのは、本来想定されていない無茶な行為である)。
この点だけ言えば、デメリットなしに恐竜時代にさえ行けるタイムマジーンが有利である。
ゼロライナー(仮面ライダーゼロノス)
2号ライダー・ゼロノスが動かす2両編成の蒸気機関車型の列車。該当項目参照。
キングライナー(駅長)
デンライナーのオーナーにそっくりな時の駅の駅長が保有する二階建て新幹線型の列車。全長172m。
歴史の分岐点が近い所に現れ、その分岐点を保護する役目を担う。『平成ジェネレーションズFOREVER』では、本家電王とアナザー電王の最終決戦の場となった。
普段は時の駅の橋やホームなどに擬態しており、有事に変形してデンライナーなどの列車と合体する(というか格納あるいは装着)。そのパワーは絶大で、デンライナーの武装でも倒すのが難しかった線路龍を粉々にしてしまうほど。
ネガデンライナー(仮面ライダーネガ電王)
キバとのコラボ映画『クライマックス刑事』にて登場した悪の首領仮面ライダーネガ電王が保有するトライバルパターンが描かれたデンライナー。内部にギガンデスを格納している。
ガオウライナー(仮面ライダーガオウ)
映画『俺、誕生!』で時空犯罪者・牙王が掘り出した超古代製新幹線型の時の列車。戦闘時には先頭車両「キバ」が展開しワニのような外見になる。
神の列車の異名を持ち、専用パス「マスターパス」に専用チケット「インフィニティチケット」をセットして使用することで、線路の運航を無視して移動、キバで世界に嚙り付いて時間を改変できる。
アナザーデンライナー(アナザー電王)
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』に登場した、アナザー電王並びにその親分であるスーパータイムジャッカー・ティードの保有する禍々しいデザインのデンライナー。