「お前、喰われなきゃわからないらしいな」
演:渡辺裕之
変身する仮面ライダー
概要
TV本編第25~27話及び映画『仮面ライダー電王 俺、誕生!』に登場。
時の列車ばかりを狙う強盗集団の首領を務める、山賊のような出で立ちの壮年の男。
時の狭間の世界ではその名が知れ渡っている程に悪名高い人物らしく、その存在を聞いたハナが驚くほどで、イマジン達からも一目置かれている存在。
なお、カイとの関連は不明だが、彼と共に2007年の時間軸へとやって来たブラッドサッカーイマジンが彼の元へとやって来ている現状から、少なくとも彼の力を利用して目障りな野上良太郎=仮面ライダー電王を排除しようとしていた可能性が推測されるが詳細は不明。
豪胆かつ狡猾にして残酷で冷淡な性格の持ち主で、人間の三大欲求の1つ“喰らう”に関しては貪欲であり、ついには時間をも喰らおうと画策。
“太古の王が作りだした『全ての時間を支配できる』と伝わる”伝説の神の列車〈ガオウライナー〉を求め、 それが眠る「神の路線」へ入るチケットが使用可能なマスターパスをオーナーから奪い取る為に、時の列車・デンライナーをジャックしようと暗躍する。なお、そのチケットであるインフィニティチケットは、経緯不明ではあるが予め所持していた。
その見た目に違わず野性的な戦闘スタイルの持ち主で、自身の戦闘能力も極めて高く、ガオウへと変身した際は電王のソード・ロッド・アックス・ガンフォームとゼロノスのベガフォームの5人を同時に相手にしても圧倒する程の力量を見せ付けた程。
〈ガオウライナー〉入手後、手始めに鬱陶しい特異点である良太郎=仮面ライダー電王の消滅を企み、良太郎が生まれた1988年12月26日へとタイムスリップすると、その日の時間の消滅を企むが、良太郎の決死の活躍や侑斗の機転で、異なる時間軸から連れてこられた良太郎が変身する3人の電王と侑斗自身=仮面ライダーゼロノスの合計5人ライダーの活躍で手下を全て倒され、最後は基本時間軸の電王=ソードフォームとの戦いに加勢した電王の三フォームとゼロノスをも圧倒し、勝利を確信するがただ1人起き上がったソードフォーム渾身の『俺の必殺技・特別編』を受けガオウライナーに撤退。
そのままデンライナー、ゼロライナーとの巨大戦にもつれ込むがゴウカ、イスルギ、レッコウ、イカヅチ、ゼロライナーが連結して繰り出した攻撃によりガオウライナーは大破。最後はソードフォームとの一騎打ちに敗れ「時間に喰われるのは……俺の方か……」との言葉とともに砂と化して消滅する。
牙王配下のイマジン達
ガオウに合わせたのか、いずれも爬虫類や両生類をモチーフとする個体ばかりである。声優はゲッコー役の鈴村を除き、過去の特撮作品でヒーローを演じた俳優が起用されている。
モレクイマジン
モロクトカゲがモチーフ。鎌とダガーナイフが一体となった武器を使う。舌を伸ばしたり、大勢の相手を次々に踏みつけるキック(中の人ネタ)を得意としている。牙王がデンライナーを乗っ取る時に電王を引き付ける囮となって散った。
コブライマジン
剣を武器とする。モチーフも話し方も悪い性格も王蛇そっくり。
ゲッコーイマジン
ヤモリがモチーフ。剣が武器。ニュートと共に行動する場面が多い。
ニュートイマジン
声:齋藤ヤスカ(ボウケンブラック)、TVでは遊佐浩二(ウラタロス)
イモリがモチーフ。武器は2振りの鎌。コブラと共にオーナーからマスターパスを奪う。
サラマンダーイマジン
サンショウウオがモチーフ。鎚を武器とするパワーファイター。コブラに負けず性格は悪い。スーツは後にスノーマンイマジンに改造された。
余談
時の消滅に拘った理由は不明。渡辺裕之氏ですら『スタッフは何も答えてくれなかった』らしく、「最愛の息子に先立たれて過去や思い出を消し去るために凶行に走った」と言う設定で演じたらしい。
但し、公式に採用されている設定ではないので注意。
演じる渡辺氏は過去に『ウルトラマンガイア』で石室章雄を、『牙狼』で冴島大河を演じていたが、2022年に死去。仮面ライダーシリーズへの出演は本作が最初で最後となった。
関連タグ
仮面ライダーガオウ ガオウベルト マスターパス ガオウライナー
ネガタロス、ゴーストイマジン/死郎、クチヒコ/ミミヒコ、黒崎レイジ/人工イマジン・イブ:後の電王の劇場作品に登場するボスキャラ。
劇場版仮面ライダーボスキャラクター