「そうか。お前がマヌケだって事は…覚えておこう」
データ
- 身長:190.0cm
- 体重:112.0kg
- 特色/力:三日月型の刃の剣、伸びる毒の舌
概要
『劇場版仮面ライダー電王 俺、誕生!』に登場する牙王/仮面ライダーガオウに仕える敵イマジン。
劇場版の前日譚であるTV本編第27話にも登場している。宝石強盗犯・加藤浩と契約した。
モレクとはオーストラリアに生息するモロクトカゲのことであり、契約者の思い描くケニアの民話「ご先祖様はみんな卵」に登場するトカゲをモチーフに具現化した。
民話とモデルの地域が合致していないが、あくまで民話に登場するトカゲと加藤の脳内にあったトカゲのイメージが混じり合った物だと考えれば矛盾はない(この点、メキシコの民話がモデルなのにオオサンショウウオがモチーフになった同僚と同じようなものか)。
外見
全身が緑と橙のトゲに覆われた装甲を持つ。イマジンの中ではやや顔が大きいのが特徴。上半身はジャケット状になっており、首元にはエリマキトカゲのような襟が、左肩には銀の刺々しい肩当がある。
能力
跳躍力に優れており、警官隊の上を踏み石のように飛んで翻弄して見せた。
武器は柄にナイフの付いた鎌。その他にも舌を長く伸ばし敵を殴打するのを得意とする。
契約者の願い
願い事:「大宝石店『ジュエリーホープ』から宝石を盗みたい」
加藤は相棒の池祥一と共に10万円相当の宝石を盗む窃盗を働いたが、最終的に警察に取り押さえられる。
池は逃げ延びたものの加藤は刑務所行きとなり、7年の時を経て釈放されたのだった。
活躍
とある目的のため、野良イマジンを加藤の相棒・池に取り付かせて契約させ、ゼロノスと電王の合流を防ぐ作戦を立案。策士としての一面が描かれた。
相棒の池&ブラッドサッカーイマジンがゼロノス/桜井侑斗を引きつけているのを確認し過去に飛ぶ。
その後加藤に憑依して宝石店に白昼堂々殴り込み、宝石を奪い盗ろうするもU良太郎が対峙。追っていった先でK良太郎のパワーで押し返されR良太郎のダンスで撹乱され、ヘリポートの上に向かうと待ち受けていた素の良太郎と対峙、相手が只者ではないことを理解し飛びかかるもM良太郎に突き飛ばされ、落下した隙に実体化。
電王ソードフォームに対峙されるも、M良太郎が変身する際に両手がガラ空きになった隙を突いて宝石を掠め取っており、加藤の元に投げ渡して契約を完了させ2000年へと飛んだ。
電王ソードフォームとの激しい剣戟の果てに俺の必殺技パート1で倒されるが、実はそれは牙王の作戦の一環に過ぎず…。
派生作品
後に別個体がカイに召喚されるほか、『さらば電王』では再生イマジンの一体として復活させられる。
『仮面ライダーウィザード』最終回では魔宝石の世界の住人として登場した。
余談
声を当てている徳山氏は『仮面ライダーカブト』で矢車想を演じており、警官隊との対戦で見せたキックは矢車の変身するキックホッパーのアクションがモチーフ。ちなみにパンチホッパー/影山瞬役の内山眞人氏も同映画でサラマンダーイマジン役として登場している。
元ネタの「ご先祖様はみんな卵」はワニが雌鳥を食べようとした時に「兄さん」と呼ばれて困惑、オオトカゲに理由を尋ねた所、「鳥も爬虫類も最初はみんな卵から生まれるから兄弟なのだ」と返されて「そんなら妹を食べるわけにはいかないな」と納得してしまうお話。話のあらすじを見てもらえばわかるが、この話の主人公はどちらかというとワニであり、トカゲではない事がわかるだろう。そんな話からトカゲのイマジンを生み出した辺り、加藤の記憶にはトカゲの印象が強く残っていたのかもしれない。
ちなみに、ワニのイマジンはこれとは別の物語から誕生することになる。