モロクトカゲ
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もろくとかげ
モロクトカゲとは、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目アガマ科に属されるトカゲの一種である。
全長約15~18㎝。
天敵が多い環境に生息しているため、防御のための構造を多く持つ。
指や腹を含む全身が棘で覆われているほか、首の付け根に「偽の頭」と呼ばれる大きな瘤を持つことが特徴。
腹は空気を吸い込むことで大きく膨らませることができ、オオトカゲなどに丸呑みされることを防ぐことが可能。
また乾燥対策もされており、表皮に走る無数の溝は全て口に繋がっており、身体に付着した夜露などの僅かな水分を毛細管現象で吸い上げることが出来る。
繁殖期は11~12月。繁殖様式は卵生で、3~10個の卵を産む。
見た目が可愛らしいため人気が高いが、生息数が減少しているためオーストラリア政府が保護動物に指定しており、捕獲や流通が原則禁止されているためペットとしての飼育は不可能。
なおモロク(モレク)とは旧約聖書で言及される人身御供を求める怖ろしい異教神で、棘だらけの姿から関連付けられ名づけられた。
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