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概要

爬虫類トカゲの中でもアガマと呼ばれる科に属している。

オーストラリアに生息。英名はCentral bearded dragon


最大全長49センチメートル。最大頭胴長23センチメートルで、最大尾長26センチメートル。

体形は太くて、後頭部の棘状鱗は横一列に並ぶ。アゴには棘状鱗が全体的に並んでおり、それにちなみこの名が付いている。オスの棘状鱗はメスのものより黒っぽくなる。

体側面の刺状鱗は規則的で、ほぼ1列に並ぶ。尾の鱗は比較的均一で、小さな棘状鱗が側面などに並んでいる。

口内の色彩は、ピンク色の個体が多い。


体色に関してはモルフが積極的かつ幅広く進んでいる為に、ノーマルの体色の個体が流通する事は少ないが、ノーマルは幼体時には黒みが入った明るい灰色をベースとした体色で、アダルトになるにつれて黄色みに黒が強い体色になっていく。これは砂地での保護色になっていると思われる。


森林から砂漠にかけての様々な環境に生息しており、昼行性で、倒木や岩などにもよく登る。

食性は雑食性で、主に昆虫類を初めとした無脊椎動物から、陸生の巻貝や小さなトカゲや蛇、マウスや鳥類などの小動物全般を捕食する。植物質のものに関しては植物の芽や花、果実など主にを食べる。また、虫などの小さな獲物を捕まえる際は、舌で絡めとって捕食する(流石にカメレオンのように伸びる訳ではないが)。


危険を感じると口を開け、喉の皮膚を広げてアゴの棘状鱗を大きくして威嚇する。この際に、アゴや皮膚の色をより黒っぽい色に変色させる。それでも相手が引かない場合は口も開けて威嚇し、相手に噛みついて攻撃する場合もある。陸生の巻貝や硬い果実も噛み砕けるように発達した頭部は大きく、特にオスの頭部はより大きく発達しており、比例して噛む力もかなり強く、歯もかなり鋭く大きい。


社会性がある訳ではないが、より良いバスキングエリアには多くの個体が集まる傾向がある。しかし、この中でも明確なヒエラルキーが存在し、より強い個体が最も日の当たる良い場所を独占する模様。その為に、意外と気性は荒く、特にオス同士は縄張りやバスキングポイントを巡って争う事が多い。


ペットとして

ペットとしては広く流通しており、日本国内でも最も飼育される事が多いトカゲである。上記の通り、人為的なモルフも積極的に進んでおり、赤やオレンジや黄色、白や斑模様など様々な体色の個体が流通する。色の明るさも薄いものから濃いものまで様々である。中には同属最大種になる「ヒガシアゴヒゲトカゲ」との交配種であり、それによってヒガシの面影を色濃く出したり、通常種より大型化する傾向にあるヒガシクロスやジャーマンジャイアントなどもいる。価格はその品種の珍しさによって異なり、基本的には1~2万円程だが、高い生体だと10万円を超える個体もいる(ノーマルの個体は価格はそれ程高くはないのだが、上記の通り流通量は少ない)。ちなみに現地のオーストラリアが生き物の輸出を全面的に禁じている為に、世界的に流通している生体は全てCB個体である。


飼育は、基本的な乾燥系トカゲに準じるもので、ケージの大きさは生体が最大50センチ近い大きさになるので、最終は90センチ以上のサイズが望ましい。ケージの中に局所的にライトと紫外線ライトを照射して、その下に岩や流木などを置き体温を上げる事ができるバスキングスポットを作る。温度はバスキングスポットを40度近く、それ以外を25~30度程にする(全体を30度前後、シェルターや倒木の影などを25度前後にできればベター)。温湿度への適応幅が非常に広く、適切な環境を整えられるなら、飼育難易度は低い。実際に初心者向けのトカゲ、爬虫類飼育入門種として紹介される事も多い。


餌は、活き餌として販売されているコオロギ、ローチ、ワーム系を中心に、果物や葉野菜や根野菜、食用の花や人工餌など幅広い餌を食べる。なので、これらの餌をローテーションを組んで色々与える事が最も望ましい(一般的に最も食いつきが良いのは、生きた昆虫類や果物だと言われているが、グラブパイなどの嗜好性の高い人工餌も近年では増えている)。


飼育においては、幼体は動くものに反応して仲間の尻尾や四肢を噛む事があり、成長すると特にオス同士は、バスキングスポットや餌を巡って激しく争う事もある。また、成体は幼体を餌として食べる事から、基本的にオス同士や体の大きさが違う個体同士で同じケージ内で多頭飼育する事は推奨されない(流通するのが全てCB個体なので、多頭飼育の環境そのものには慣れている個体が多い為に、オスメス同士のペア合わせは比較的容易な方だとされている)。


性格は基本的には温厚なのでハンドリングもしやすい。しかし、上記の通り噛む力は強く、歯も鋭いので噛まれるとかなりの怪我をする事も多い。また、倒木などに登れるように特に成体は爪も大きく鋭いので、ハンドリングの際には引っかかれないように注意する必要がある。


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爬虫類 トカゲ アガマ科

ペット 雑食 

ヒゲ

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