概要
別名:モニター、ゴアナ等。
頭部は細長く、吻端が尖る種が多い。眼は大型で、瞳孔はほぼ円形。舌は、途中から二股に分かれる。四肢は頑丈で、指趾は5本である。食性は大半が肉食で、野生下では生死、種類問わず、種類や状況次第では共食いも起こりうる。飼育下では主に餌用として繁殖、販売されているマウスやラット、ウズラ、コオロギやゴキブリなどの昆虫の他、スーパーなどで売られる鮮魚や精肉(犬や猫もそうだが、これらを与える場合人間用に味付けされてないものにすること)も口にする。
「オオトカゲ」の名前通り基本的に生後1年もせず1m以上に成長するが、「ドワーフモニター」と呼ばれる小型種や「ツリーモニター」と呼ばれる樹上種の様に、そこまで行かなかったり、ボリュームがなかったりしてあまり迫力を感じない種類も多い。しかし特に大型種は成長すれば爪や牙で容易に人間を傷つけることが可能な上、特に幼少期は気性も荒い個体が多いので、一歩扱いを間違えれば家族や他のペットを大惨事に巻き込みかねない。
飼育にはまずスペースをしっかり確保してから厳重な温度や食事の管理が必須。そのため特に動画を投稿する飼育者は必然的に専ら一部屋自由にさせたり、飼育ケージを自作する(あるいはそうした飼育者を含む製造業者に委託する)猛者揃いになる。
最長種はハナブトオオトカゲ。最大種はハナブトオオトカゲと全長が同じ場合は、体重がより重いとされるコモドドラゴンで最大全長313cm、体重166kg。
主な種類
50音順に記載。これ以外にも多数存在している。
- アフリカンロックモニター(イワオオトカゲとも)
- エメラルドツリーモニター(ミドリホソオオトカゲとも)
- コモドドラゴン(コモドオオトカゲとも)
アフリカ西部からインド北西に生息。ワシントン条約で商用取引が禁止されている希少種。
モーリタニア、セネガルからエチオピア、ケニアのサバンナ地帯に広く生息。オオトカゲとしては上記の小型種を除けば最小級だが、それでも1年経たずに1mまで達するので、飼育の際はそれ以上の十分な運動できるスペースを用意すること。
- ナイルオオトカゲ(ナイルモニターとも)
- ハナブトオオトカゲ(クロコダイルモニターとも)
- ペレンティーモニター(ペレンティーオオトカゲとも)
ニューギニア周辺からオーストラリアに生息。地域ごとに体色や模様、体格に至るまでバリエーションが豊富で、ミズオオトカゲのような細分化が検討されている
- ミズオオトカゲ(サルバトールモニターとも)
オーストラリア南東部に生息。ペレンティー程ではないがこちらも希少性が高く、模様がきれいな個体だと200万の大台を超えることもある。
余談
・南米に生息する大型のトカゲテグーはサイズや生態こそ類似しているが、テユー科に属する別系統の種類(いわゆる収斂進化の賜物)。
・「モニター」の別名の語源は、昔オオトカゲはワニが襲ってこないか監視してくれるありがたい動物と考えられていたため。つまり、テレビなどのモニターと同じ意味である。
関連動画
新宿にある爬虫類カフェ「らぷとる」の飼育個体。
複数飼育者のお宅の様子