概要
最大約240センチに成長するアフリカ最大のオオトカゲ。
名前に「ナイル」とつくが、ナイル川流域の固有種ではなく、アフリカのほとんどの水辺に生息している。水に依存した爬虫類であり、湖や池、川(上流〜河口域)のほか、海辺にも稀に現れる。
食性は動物質を食べる肉食。
貝などを好んで摂食し、その発達した顎でバリバリと砕いて食べる。
繁殖形態が変わっており、産卵時はアリ塚に卵を産むという。
日本ではペットとして飼われるが、後述の性質のせいで狂犬と呼ばれ恐れられている一方で、逆に魅了されて飼育する者も多い。
「狂犬」と言われるわけ
日本でペットとして流通する場合、2メートルもある親を連れて来るわけにもいかないので、基本的には子供が5千円前後と比較的安価で販売される。そのため見た目や値段に目をくらませ、後先考えもろくすっぽ調べもせず衝動的に購入した飼育者が、後々成長した個体を持て余すようになり、購入したショップに引き取りを依頼する事態が後を絶たない。
実はナイルオオトカゲは神経質で非常に気性が荒く、「許可なく飼育できる生物としては最も危険」と言われるほどの危険性を持っている。
人間の指など2、3本まとめて切断する顎を持つので、爬虫類飼育に慣れず購入するとあまりにも危険である。
更に厄介なのが、「人慣れしない」という点である。
通常爬虫類は懐きはしなくとも人間に慣れるものだが、ナイルオオトカゲはほとんど慣れない。また、小さいうちから育てても慣れない個体が多い。
非常に飼育が難しい生き物なので、大型爬虫類・荒い爬虫類の飼育経験がない人は避けるべきである。
(この気性の荒さは、本来敵が来ても水に逃げ込む性質があるが、狭いケージの中では逃げられないため、防衛のために激しく抵抗するものであり、獰猛な種ではない。)
関連動画
個人宅で飼育されている個体
この個体も1度購入された後ショップに引き取られている
引き取った個体を展示している爬虫類カフェ
関連タグ
ナイルオオトカゲ亜属:イワオオトカゲ・サバンナオオトカゲ・ナイルオオトカゲ・イエメンオオトカゲ
ブルー:ノドグロオオトカゲと共にDNAが使われた