曖昧さ回避
- mouse(英)⇒ねずみ、ハツカネズミ
- パソコンの周辺機器。綴りは1.と同じ。本項で詳述。
- mouth(英)⇒口の事。⇒口、マウスピース、ビッグマウス
- Maus(独)⇒第二次世界大戦中にドイツで試作された超重戦車ポルシェ205。⇒超重戦車マウス
- 2を使って描かれた絵に付けられるタグ。⇒マウス絵
- あかほりさとる原作、板場広志作画の漫画⇒MOUSE
- ホロコーストを描いたアメリカ合衆国の漫画。『マウス――アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』
マウス(入力装置)
ポインティングデバイスの一種。通常、2次元の座標を指し示す機能と、クリックで操作を指示するボタン1~5個を持つ(メインのボタンは1個であり、他のボタンはいわゆる「右クリック」と呼ばれるコンテキストメニューや、ブラウザの「戻る」「進む」機能、操作のキャンセルなどに割り当てる)。
このほか、1996年のMicrosoft IntelliMouseを皮切りに、スクロール操作のためのホイールを内蔵しているものが多い。タッチセンサーを内蔵しているものや、スピーカーやLEDなどを内蔵し操作時に振動や発光などのレスポンスを返すことができるようになっているものもある。また、サイドにスイッチがついたもの、移動速度を変更できるスイッチが搭載されたもの、夜間や静かな環境が求められる空間でも音が立ちにくい静音マウス、十字スクロールマウス、トラックボール搭載マウスなどもある。
語源は初期のものがネズミにそっくりだったため。2つのボタンが目に見え、コードの位置がボタンの反対側(手前)で尻尾のようだった。後にコードの位置がボタン寄りに移され、外見がネズミとはかけ離れていった。
初期のパソコンではオプションであることが多かったが、1980年代後期から1990年代にかけてGUIの普及とともに一般化した。一時はパソコンの操作にほぼ必須であったが、ノートパソコンやタブレットPCが主流となった近年はタッチパッドやタッチパネルの普及によりマウスを使わないユーザーも多くなった。それでも素早い動きや細かい動作にはマウスの方が使い勝手が良いとして好む人も多く、過去のものにはなっていない。価格帯も幅広く、数百円の廉価品から数千円の高機能品まであり、PCゲーマー向けのマウス(ゲーミングマウス)は高級、高機能化してきている。
マウスには、手のひら全体を被せるように乗せて使う「かぶせ持ち」を前提とした大型のもの、マウスを片手で掴むように握る「つかみ持ち」を想定した中程度のサイズのもの、指先だけで軽くつまむように保持する「つまみ持ち」を想定した小型・薄型のものがあり、マウスの形や重さに合っていない持ち方をすると、思うように操作できなかったり疲労がたまったりしやすい。
かつてはボールを底面に埋め込み、ローラーで水平方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)への動きを検知する構造のもの(機械式マウス)が主流だったが、ローラーにゴミが溜まりやすい問題があった。そこで2000年頃から赤色LEDを使った光学式マウスが主流となったが、光を反射するようなガラスや透明なデスクマットなどの上ではうまく読み取れないことが多かった。昨今では透明なガラス板でも使用可能なレーザーマウス、または感度が高く、材質をあまり選ばない青色LEDマウスが主流である。
またBluetoothを用いた無線マウスも普及しているが、Bluetoothは接続の安定性に難がある場合がある。このため、専用のレシーバーを使う無線マウスや、バッテリー切れの心配がないUSB有線マウスも根強い需要があり、無線と有線の両方に対応したマウスもある。
なお、黎明期はスクロール単位をマウスの名にあやかり、ミッキーという単位を使用していたらしいが、昨今ではカウントという単位を用いる。
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