人物・概要
本名:赤堀悟
愛知県出身の作家・脚本家・漫画原作者・メディアプロデューサー。SATZ社長。
いわゆるメディアミックスの旗手の一人としても名高い。
通称「外道のぽりりん」。
直球エロネタにページの下半分はメモ帳に使える仕様(これは脚本家として活動していた名残でもある。)や、擬声音を多用するなど、全盛期は好悪分かれ、アンチの多い作家ではあったがそれでも「爆れつハンター」や「セイバーマリオネット」等、重いテーマを隠し味にする技量も併せ持っている。
またアニメ脚本家としても「電影少女」や「宇宙の騎士テッカマンブレード」などを手掛けている。
「手に持ったペン先にすら恐怖を感じる」程の先端恐怖症であり、本人曰く「ワープロが無ければ作家にならなかった」。また、自身の作品については「作品作り」ではなく「商売」というスタンスであり、「売れなかったらいい作品じゃない。売れたからいい作品なんだ」とも述べている。
ただ、その一方で直球エロネタやドタバタギャグばかりを書き傲慢に『商売』を展開していた状況には自身も思うところがあったようで、活動の後期にはきちんと自分がやりたい本格伝奇をやりたくて『RANTO☆魔承録』を企画した挙句ファンとの乖離を招き「俺に本格はできないのか。ファンは、あかほりの名に本格を期待してくれなかった」と壮絶に嘆き、また大宮三郎と組んでプロデューサーとしてトライネットエンタテインメントに関わっていた頃には熱に浮かされたが如く『吉永さん家のガーゴイル』『エン女医あきら先生』のようなエロなしハートフルにことごとく関わってファンからは頭でも打ったのかと心配された。(そして心配したファンを相手に「俺がハートフルをやっちゃダメなのか」と膝から崩れ落ちる様を演じる羽目に)
ケロリンこと水谷優子とのポリケロコンビで20年以上にわたってラジオパーソナリティを務めたが、2016年5月17日に水谷がまだ51歳の若さで他界したことがあかほりに相当な衝撃を与えた。死後のお別れ会でもあかほりは司会こそ務めたが、「ケロリンこと優子ちゃんのいないポリケロは意味が無い。あんな事になってしまったので僕裏方に戻ります」と、ラジオ番組終了・ラジオパーソナリティからの引退を宣言した。
漫画家の奥谷かひろは実の妹で、時折彼女が担当するコーナーや専門漫画で出演。同じく漫画家の北川みゆきは嫁。嫁の作品の何作かを小説にし、また「ぷりんせすARMY」OVA化の際はその脚本を手掛けたことはあるが、それ以外では2人とのお仕事の関わり合いは(なぜか)無い。
現在では信じられない人も多いかもしれないが、新人時代はぶらざぁのっぽ(正確にはその前身である脚本家育成所)に所属していた。つまり、かのタイムボカンシリーズを手掛けた小山高生の弟子である。
そのため師である小山氏、さらにはその代表作とも言えるタイムボカンシリーズをはじめとする一連の小山脚本作品に対する敬意とリスペクトは現在でもハンパなく、時において『キャッ党忍伝てやんでえ』や『六門天外モンコレナイト』のような、同作品群を意識した脚本や小説を上げることがある。
また、近年ではあかほり悟・赤堀さとる名義で「御用絵師一丸」や「うそつき光秀」といった時代小説を執筆している。
おもな作品
宇宙の騎士テッカマンブレード
キャッ党忍伝てやんでぇ
(※)2文字アルファベットシリーズ作品(『NG騎士』『KO世紀』『SMガールズ』『VS騎士』の4系列シリーズ)は基本的にはねぎしひろしとの共同原作。(単独名義発表の作品であっても、その原典となる作品の原作者名義や原作チームのメンバーにねぎしが入っている)