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西尾維新

概要編集

1981年生まれ。もともと漫画家を目指していたが、絵が上達しなかったために小説に転向。


2002年『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』でメフィスト賞を受賞しデビュー。

当時二十歳でのデビューとなり、『京都の二十歳』というキャッチコピーがつけられた。

主にミステリーライトノベル系のレーベルを中心に活動。代表作は『戯言シリーズ』『化物語』『掟上今日子の備忘録』など。

ペンネームは訓令式ローマ字に直すと回文になる。NISIOISIN


物語シリーズセカンドシリーズを三ヶ月毎に刊行したり、最長巨編である悲鳴伝を構想も含め15日で書く、刀語シリーズを12ヶ月連続刊行などかなりの速筆である。

1日に20000字書けるという噂。イベントでは速度を再現した展示も行われ、機械そのもののような速度が明かされた。

速筆エピソードとして、劇場版傷物語の入場者特典として2000文字の短編小説を依頼したところ、20000文字の小説を提出し、特典が小冊子になった、というものがある。


作風編集

いわゆる新伝綺の系譜に位置づけられ、少年ジャンプ少女漫画新本格推理小説の影響を受けたミステリテイストの作品が多い。メタフィクションネタも好む。とにかくインパクト重視のキャラクター造形と、スピーディーなストーリー展開、独特な世界観に定評がある。キャラクター造形では二度と忘れられないような奇妙な名前、トチ狂った狂人キャラの言動が強烈な印象を残す。文体は特徴的で、比喩や言葉遊びをふんだんに織り込んだ饒舌なもの。会話は関西人らしくボケツッコミで進められ、「台詞こそがキャラクター」という感覚を持つ。


「およそ論理立てて物事を考えるほど無意味なことはない。所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる」(『サイコロジカル』主人公の台詞)という言葉の通り、彼の作品には辻褄の合わないように見える部分、突拍子もない展開が多々存在する。これが次の展開に向けた伏線になっている場合もあれば、回収されずただ投げ捨てられている場合もあり、物語のオチというものが全く予想できない。


彼の作品の多くは推理小説のお約束を破りまくっており、何よりミステリに求められる論理的整合性というものを投げ捨てていることから、ミステリ系レーベルから刊行されているものでも「これは果たしてミステリと言えるのか」と物議を醸すことがある。基本的にはミステリの道具立てを借りたキャラクター小説と言える(ただし、『難民探偵』のような推理小説も手掛けてはいる)。


ジョジョの奇妙な冒険』のコアなファンであり、自身の小説内でもパロディネタが数多く書かれている。作者の荒木飛呂彦とは対談したこともある。


自分が小説家になったきっかけの作家として笠井潔京極夏彦森博嗣清涼院流水上遠野浩平らを"五大神"としてあげている。特に流水氏とは、デビュー時の帯文を担当してもらった縁もあってか、対談などをセッティングされる機会も多い。


なぜか妹にセクハラをする変態兄貴が作中に主要な登場人物として登場することが多い(零崎双識黒神真黒阿良々木暦他多数)。キャラに女装させるのも好き。


人物編集

出版社のイベントなどにおいては電報などでメッセージを送るのが常。


同世代の作家としては、佐藤友哉滝本竜彦乙一らとの交友が知られている。


人物像については不明な点も多いが、本人いわく「社会的にはかなりの不適合者」。『ファウスト』の対談においては佐藤氏から「下手な無頼派の文学者よりすごい」とまで言われてしまっている。


週刊少年ジャンプ』での巻末コメントも隔週で担当しているが、話題は作中設定の補完や単行本などの宣伝が主。


作品編集

シリーズ作品編集



  • JDCトリビュート
    • ダブルダウン勘繰郎
    • トリプルプレイ助悪郎

ノベライズ編集


その他単発作品編集




未単行本化作品編集


漫画原作編集


関連タグ編集

小説 漫画 ライトノベル 原作

ミステリー ブックサンタ


外部リンク編集

西尾維新作品のイラスト特集 - ノンストップの群像劇 -(2019年5月9日公開)


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