「十分に(高度に)発達した科学は魔術と見分けがつかない」
Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
プロフィール
フルネーム | サー・アーサー・チャールズ・クラーク(Sir Arthur Charles Clarke) |
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生没年 | 1917年12月16日〜2008年3月19日 |
人物
ハインライン、アシモフと並ぶSF三巨匠の一人。
サーの称号は1998年にエリザベス女王からナイトを授与されたため。
技術者であった彼の作中には2010年代に入っても先見性は他を凌駕する物がある。そして彼の著作に登場する「技術的な手法(アイディア)」は彼を目標とした信奉者たちの手によって、いくつかは実現したり将来的な実現可能性を見出した。(そのあたりは手塚治虫や藤子・F・不二雄にも類似性がある)
人工衛星とそのネットワーク(静止衛星による電気通信リレー)の可能性にいち早く気が付いた一人だった。晩年に「特許を取らなかった事について後悔している」というジョークをよく披露したらしい。
ちなみにメンサ会員でもあった。
クラークの三法則
フィクション作品に頻繁に引用される名言として、「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。」と言うものがあり、別名をクラークの第三法則と言う。
この文句が有名になりすぎて他の二法則が忘れられがちなのだが、他の第一と第二法則は意訳すると、「不可能なんてない。限界まで挑戦しなければ、不可能とは言えない」と言う、何だかやたら熱い内容であり、なんだか第三法則だけが妙にクールな印象を与える。
尤も、総合的に意訳すると「『科学技術』に不可能など存在しない」と言うメッセージを一貫して言っているので、そこまでずれは無い。
曰く
- 高名だが年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。
- 可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。
- 充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。
とし、「ニュートンは3つの法則で満足したようなので、私もここで慎み深く止めておくことにする」と締めくくっている。
代表作
2001年宇宙の旅(2010年宇宙の旅、2061年宇宙の旅、3001年終局への旅)