滝本竜彦
たきもとたつひこ
北海道檜山郡上ノ国町出身。専修大学文学部中退。血液型はO型。
自称「ひきこもり世代のトップランナー」として執筆活動を続け、ひきこもりに関する言論活動も多い。 親しい作家同士で合コンなどにも参加しているらしい。
NHKにようこそ!出版以前は、自分の評価を逐一ネットで調べていたが、NHKにようこそを出版後、ひきこもり問題でテレビ出演した際に2ちゃんねるの実況板で、「ハゲ」や「挙動不審で気持悪い」などと、散々なことを書かれたために今では自分の名前を検索することは一切なくなったという。メディア出演の際はしばしば俯きがちで、手を顎に当ててしゃべることが多い。喫煙者である。
ファンからの愛称は『タッキー』『滝本さん』『ハゲ』が主。
小学生の頃から、楽だという理由で小説家に憧れる。当時は世界SF全集や筒井康隆などにはまっていた。函館市内の高校を卒業後、大学入学で上京するものの、ひきこもりになり専修大学を中退する。小説は大学時代から書き始めるが、デビューしなければ後が無い状況だったので必死で作品を書き上げる。
完成した作品を作家エージェント「ボイルドエッグズ」に送って1度断られるが、別の作品『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で第5回角川学園小説特別賞を受賞。その後、2作目となる長編小説『NHKにようこそ!』や、エッセイ『超人計画』を発表した。前2作と、超人計画の文庫版のカバーイラストは、安倍吉俊が担当。
『NHKにようこそ!』以来、小説が書けない病気にかかったとして休筆宣言。
2005年に、結婚をネットラジオで発表。同年に『僕のエア』『ムーの少年』『ECCO』の3作品が単行本化される予定だったが、どれも刊行されなかった。
2006年7月、『NHKにようこそ!』のアニメ版『N・H・Kにようこそ!』放送開始。
2006年12月に、ラジオ番組にて、漫画版『NHKにようこそ!』の作業が終了しだい上記3作の作業に取りかかり、1年以内に新刊を出すことを公言した。 2007年1月に、『ECCO』が発売される予定だったが延期された。
2008年1月19日、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』の映画公開。
2010年9月、7年振りの新刊として文藝春秋より『僕のエア』が刊行された。
関連動画の通り、滝本には髪がない。
これは、長年の引きこもり生活によってハゲたのではなく、長年の引きこもり生活によってハゲかけた自身の頭に危機感を感じ、自らスキンヘッドにしたのであって、決してハゲではない・・・ハゲではない。
『超人計画』によると滝本は、14歳でエロゲーにハマり、北海道南西沖地震が起きた時には自分の部屋から逃げるのも忘れて、エロゲーのデータを保存しようとフロッピーを探していたらしい。
初恋相手はエロゲー『同級生』の田中美沙。『新世紀エヴァンゲリオン』の熱狂的なファンであり
脳内彼女は綾波レイ。アニメ夜話にて、岡田斗司夫から
「綾波のどのようなところが好きなのか?」という質問を受けるも
言葉にならず「だって……綾波ですよ!」と語気を強めながら返すなど、相当綾波に入れ込んでいるようである。
単行本
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』
(2001/11発売、2004/6文庫化、挿絵:安倍吉俊)
『NHKにようこそ!』
(2002/1発売、2005/6文庫化、挿絵:安倍吉俊)
『僕のエア』
(2010/9/11発売、2012/8/12文庫化、文庫版挿絵:安倍吉俊)ISBN 978-4-1632-9540-4 『別冊文藝春秋』2004年新年号・3月号・5月号まで連載された3年ぶりの長編小説。雑誌掲載時の挿絵は安倍吉俊。
『ムーの少年』
(2011/3/25発売、イラスト:ヤスダスズヒト)ISBN 978-4-04-874082-1 『野性時代』 2004年3月号・7月号・10月号に連載。滝本が初めて描く魔法ファンタジー&ビタースィートな青春小説。雑誌掲載時の挿絵もヤスダスズヒト。
単行本未収録作品
『타키모토 타츠히코의 <서울의 추억> ~불고기가 아주 맛있었습니다~』
(直訳:「滝本竜彦の〈ソウルの追憶〉 ~プルコギがとっても美味しかった~」)
韓国版ファウストVol.2に掲載。韓国訪問エッセイ。全21ページ。