概要
増幅された音声信号を音に変換する部品。市販されているものはたいてい箱型の筐体に入れられた形をとっており、また筐体内にアンプが内蔵されていることも多い。最近ではBluetoothレシーバーを内蔵し、スマートフォンなどからワイアレスで音楽再生できるようにした機種も出ている。
pixiv内ではブックシェルフ型スピーカーのように筐体に入ったものが描かれたイラストが大半を占めている。
おおまかな構造
一般的なスピーカーは磁石の傍にコイルがまいてあり、そのコイルは振動板となるコーンに取り付けられている。これに音声電流を流すとコイルに磁力が発生し、その向きや強さに応じて振動する。それがコーンを伝わって音となる。
薄さや小ささを重視する用途では圧電素子に電圧をかけると、わずかに変形することを利用して音を出すものもあり、超高級機では電荷を帯びたもの同士の引力や斥力(セーターなどでこすった下敷きに髪の毛が引きつけられるのと同じような原理)を利用したものもある。
筐体に入れる理由
スピーカーはコーンの正面だけではなく反対側からも音が出る。この音は位相が逆であるため、そのままでは正面からの音と後ろから出た音が変に重なり合うなどして音が歪んでしまい都合がわるいので、筐体に取り付けて反対側からの音を封じ込めたり、うまい具合に共振させて外へ出す。またパソコン用のものでは、上記の理由のほかに磁力による害を防ぐため防磁対策を施した筐体に入れている。
ほかにもスピーカーそのものに触れたり、何かがぶつかったりするとスピーカーを傷めてしまうため防護用に網が貼られていることがある。スピーカー正面の防護は体育館用などでは特に頑丈にしてあり、球技などで飛んできたボールの衝突で傷んだり壊れることを防いでる。
構造による別用途
スピーカー(圧電スピーカー含む)は、その動作原理上音を電気信号にすることができる。そのため、インターホンやトランシーバーではそれを利用してスピーカーをマイクと兼用している。
使用上の注意
スピーカーに直流を加えるとコイルに音声信号よりも遥かに大きな電流が流れてしまい、焼けてしまうのでスピーカーに直流を加えてはならない。アンプからの出力を計るとごく僅かに直流が出力されているが大抵アンプから出力される直流はほんの僅かであり、スピーカーの許容範囲内に収まっていれば問題ない。
圧電スピーカーに関しては構造上直流は通さないので、上記のスピーカーほど神経質になる必要はないが、あまりお勧めはしない。
変り種スピーカー
フェイズドアレイレーダーの原理を利用してスピーカーを多数並べ、それぞれのスピーカーから位相をずらして音を出し、特定の場所のみ音が聞こえるようにしたり、壁面の反射も利用して後ろにスピーカーが無いのに後ろからも音が聞こえるようにしたものがある。
また、騒音を消すために専用のマイクから入力された騒音と逆の位相になるように信号処理をして音を出し、騒音を軽減するものがある。これはアクティブ消音装置とよばれる。
意図しないスピーカー
セラミックコンデンサでは圧電効果で、コイルでは磁歪により音が鳴ることがある。そのため、充電器や変圧器、鉄道などのチョッパ制御やVVVFインバータ制御のモーターなどではそれぞれ大なり小なり音が聞こえることが多々ある。
関連タグ
スピーカー(俗語)
噂話が好きな人、口が軽い人のことを「スピーカー」と呼ぶ。
承認欲求が強く、自分一人がモテる為に舐めている他人の噂話を会話に出して目立とうとしたり、善意に聞こえるマジックワードを使って舐めている他人の噂話をばら撒いて意図して野次馬たちにその人物を集中攻撃・邪魔させようとしたり、あるいは単に暴露話が好きで、他人の気を引く手段を自力で生み出せない上に、自分本位な性格であることが多い。
自分の意見・感想や身の上話は一切出さず、『隠している』『親しい人にしか話さない』のではなく『ない』可能性がある。
スピーカーと勘違いされやすいグレーゾーンも多く、共感関連の話や生活の役に立つ話や親しい人の心配といった日常会話好き、好きな芸能人やアイドルや作品や趣味の口コミ好き、流行好き、遠目に愛している人間の萌え語りやその共有はスピーカー行為に入らず、彼らを自分の力以外でモテている人間扱いするのはレッテル貼りに近い。
スピーカーは、自分の利益だけを考えて、相手の不利益になる情報、尾びれ背びれを付けた嘘の噂を拡散するのが特徴である。いわば、オマージュと原作レイプの違い。
好きな相手をファンにモテさせてあげる行為とはまったく違う。