概要
対話型の音声操作に対応したAIアシスタントを搭載したスピーカー。インターネット及びホームネットワークへの接続を前提とした、「インターネット家電」「IoT家電」の一種であり、いわゆる「スマートデバイス」にも分類される。
Bluetooth接続を利用したワイヤレススピーカーとしての機能に加えて、Alexa、Googleアシスタント、Siriなどを搭載し、インターネット経由で様々なサービスを利用したり、同じネットワーク(LAN)に接続されている機器の操作を行ったりできる。
操作方法
AIアシスタント特有のウェイクワード(「アレクサ」、「OK,Google」、「Hey,Siri」など)を発した上で、スマートスピーカーに指示を出す。
例:「アレクサ、お母さんからのメールを読んで」→この場合、Alexaを搭載したスピーカー(Amazon Echo)が、連携しているスマートフォン(PCやフィーチャーフォンの場合もある)に「お母さん」として登録されているメールアドレスから届いたメールを音声で読み上げる。
さらに同じネットワークに接続したIoT機器に対しては、スマートスピーカーに話しかけるだけで操作が可能となる。そのため、スピーカーに対して「テレビをつけて」「電気を消して」のように指示することで直接機器に触らずに操作が可能となる(IoT未対応の赤外線リモコンの機器でも、別途スマートリモコンを用意することで同様の操作が可能)。基本は音声操作だが、アプリで連携したスマートフォンからスマートスピーカーの操作を行うこともできる。
スマートフォンやスマートテレビなど他のAIアシスタント搭載機器と比べ「音声でのやりとり」と「音声の再生」に特化しており、直感的な操作に優れている。一人で使うスマートフォンとは異なり家族など複数人で共有することを前提としたデバイスであり、AlexaやGoogleアシスタント搭載モデルは複数のユーザーの声を聞き分けて、それぞれのユーザーに特化した回答をする機能が備わっている(Siriは英語のみ対応)。また、両手がふさがっている時や、何か作業をしながらでも話しかけるだけで操作できる。一方で(音声操作型の機器全てに関わる問題ではあるが)小さい声や強い訛りなどでは正しく認識されにくく、複雑な指示は苦手である。
できること
ワイヤレススピーカー(有線接続に対応した機種もある)としての機能に加え、以下のAIアシスト機能を利用することができる。
- インターネット配信の音楽、ラジオなどのスムーズな再生
- インターネット検索の代行
- スケジュール管理とアラーム
- ハンズフリー電話
- ニュースや電子書籍の読み上げ
- メールやメッセージアプリの送受信
- 目的地までの経路や施設の検索、交通情報や天気予報
- ECサイトと提携して商品購入
など。
代表的な機種
- Amazon Echo(搭載しているAIアシスタント:Alexa)
- Google Nest(搭載しているAIアシスタント:Googleアシスタント)
- LINE CLOVA WAVE(搭載しているAIアシスタント:CLOVA)
- AppleHome Pod(搭載しているAIアシスタント:Siri)
このほか、ソニー、BOSEなどの音響機器メーカーからAlexaやGoogleアシスタントを搭載し音質を高めた機器が販売されている。