トランシーバー
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とらんしーばー
無線機のうち、送信と受信の双方が可能なもの。
トランシーバーは、無線機のうち送信と受信の両方が可能なもの。
本来は筐体や出力の大きさは問わない言葉であり、携帯型から据え置き型、車載型まで、様々なものがある。また、定義だけ見れば、携帯電話やPHS、衛星電話、警察無線なども、トランシーバーの一種である。
ただ、日常的に使われる言葉としては、一人で持ち運ぶことができる製品を指して呼ばれる事が多い。この場合、携帯電話などは含めず、端末間で直接、音声のやり取りが可能な製品を指す。
現代では個人間の通信は、携帯電話やスマートフォンがあるため、トランシーバーを使う機会は非常に少ない。ただ、携帯電話と異なり、以下の特徴がある。
- 基地局を必要としない。このため、互いのトランシーバーの電波が通じる距離・空間であれば、携帯電話エリアに無い僻地でも繋がる。
- 電話会社の通信網を使用しないので、通話料がかからない(IP無線機などのように、電話会社の通信網を使うものは、通話料がかかる)。
- 同報が可能。同報とは、発した音声を、同時に複数の相手に届ける機能である。電話は基本的に1対1であるが、トランシーバーはこの機能により、多人数に同じ通話を1回で届けられる。
- 例えば、災害現場などで人手が必要となって応援を要請する時、電話なら1回1回、他の部隊にかけなければならない(しかも電話番号を事前に知っている必要がある)が、トランシーバー型の無線機なら、1回で複数の部隊に呼びかけられる。
こういったことから、複数人で登山やキャンプを楽しむ場合、遭難対策などで現代でもトランシーバーが使われることがある。また、広い商業施設では、店員同士のやり取りのため、服に身につけるインカム型の小型トランシーバーが使われることがある。
メーカーも、その点をアピールすることが多く、防水・防塵などの頑丈さや、電池1本でも1日中通話ができるスタミナを兼ね備えた製品が発売されている。
また、電波が強力なものであれば、数km、場合によっては10km以上先の相手でも通話が可能である。災害現場では、このタイプが使われるが、免許が必要なものもある。
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