スピーカーバンキ
すぴーかーばんき
「只今マイクのテスト中。5時になりました、校庭にいる生徒は帰宅しましょう。ピンポンパンポ~ン…」
キタネイダスが「スピーカー」をモデルに製作した害気目蛮機獣。
両肩、胸部、両脛がスピーカーとなった姿を持ち、口癖は「ガガガー、ピピピー」、「~でスピーカー」。
その能力は手にしたマイクで美しい音を吸収し、不快な騒音に変換した上で全身のスピーカーから出力すると言う物。放つ騒音はボリュームを最大にすれば強力な破壊音波となる他、物理的な攻撃を防ぐ音波の壁まで作り出せる。最大の弱点はコーン紙の破損であり、これを傷付けられると、その性能は著しく低下し攻撃不能となってしまう。
尚、脛のスピーカーは飾りである為に音を出す機能を有していない。
作製者のキタネイダスより地球の汚染を命じられると、手始めに著名なフルート奏者である小川征爾のフルートの美しい音色をマイクで吸収。その音色から騒音を作り出し、付近に多大な被害を齎したが、その場にレッドとイエローが居合わせた為に交戦する。
マイクを振るって2人を攻撃し、強力な騒音と破壊音波で苦戦させるも、其処へ他の3人も駆け付けて耳栓を装備した為に騒音を無効化され、そのまま5人のマンタンガンの一斉射撃によってコーン紙を破損された為にその場は撤退。それと同時に美しい音色もフルートに戻った。
ヘルガイユ宮殿に帰還すると、キタネイダスにコーン紙を修理され、その上で自身の能力を高く評価する彼からビックリウムエナジーを注がれる事でダイナミックレンジの性能を強化される。
再出撃した際には街中に溢れる美しい音を吸収し尽くし、より強力となった破壊音波で街を破壊と混乱に陥れていく。其処へイエローを欠いたゴーオンジャーが現れた為に再戦となるが、パワーアップしたスピーカーバンキの前では耳栓は意味を為さず破壊音波で苦戦させ、4人のマンタンガンの射撃も音波の壁で防御。やがて自身の攻撃で変身解除に追い込んだ4人に止めを刺そうとするが、遅れて駆け付けたイエローに音波の壁で守る事の出来ない脛を執拗に攻撃された挙句、ハイウェイバスターとジャンクションライフルを同時に喰らい敗北した。
直後にビックリウムエナジーによって産業革命を起こして巨大化。
巨大戦では破壊音波で街を破壊しようとするもバスオンのバスオンミサイルで阻止されるが、近距離での攻撃能力しか持たないエンジンオーを破壊音波で苦戦させると言う善戦ぶりを見せ付ける。然し、エンジンオーはガンパードを炎神武装した事でエンジンオーガンパードとなり、銃撃が可能になった事で形勢は逆転。最期はガンパードガンファイヤーを喰らい上記の台詞と共に爆散した。
モチーフとなったスピーカーは電気信号を音波に変換して発信する(音を出す)道具である。
声を演じる二又氏は『激走戦隊カーレンジャー』のKKエス以来、12年振りにスーパー戦隊シリーズの敵怪人の声を当てていたが、それ以外にも『特捜戦隊デカレンジャー』のオクト星人ポルポの声を演じている。翌年の『侍戦隊シンケンジャー』ではズボシメシと言う同じく第6話に登場する怪人の声を演じている。
カナデガミ:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場したスピーカー繋がりの戦隊怪人。