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「いや、私はボーゾックではない。私は、宇宙のスピード王マックス」

概要

ボーゾックの皿洗いで、語尾に「~エス」と付ける。

普段から他のボーゾックからパシリとしてこき使われており、ある日ゾンネットにゾンネッカー(ゾンネット用の車)の洗車を依頼された際に誤って発進させてしまい、地球へとやって来てしまった。

勘で運転しようとするがうまくいかず、見かねた恭介が変身するレッドレーサーがスピーダーマシンで追走しながら教えてもらったことで運転できるようになった。

その際に「懐かしい」と言っていたが…

宇宙のスピード王マックス

ゼルモダ「くぉらぁ!皿洗え!」

彼を連れ戻そうとするゼルモダに襲われて衝突事故を起こしてしまい、その際のショックで記憶を取り戻した。

実は彼の正体は宇宙のスピード王と呼ばれた宇宙レーサー・マックスで、ダップを初めとした多くの子供達の憧れの存在であったが、ある日レース中に事故に遭って意識不明になった際にグラッチの「物忘れ水鉄砲」で記憶を奪われ、ボーゾックの皿洗い「KKエス」にされてしまったのである。

記憶を取り戻してからはスーツを脱ぎ捨てて元の姿に戻ったが、今度は戦闘員として彼を利用しようとするゼルモダ達に再び記憶を消されKKエスの姿に戻されてしまい、皿洗いの手の動きで起こす竜巻や頭部からの光線でカーレンジャーを苦しめるが、ダップの呼びかけで記憶を取り戻すも逆上したゼルモダの攻撃からダップを庇った。マックスの姿に戻り、ダップの腕の中で命を落とし、泣き叫ぶダップ。これに対しカーレンジャーが怒りに燃える中、特に完全にブチギレたレッドレーサーはマックスを殺したゼルモダをたんこぶだらけにするほど叩きのめす。これにより今度はゼルモダが泣く羽目になり、グラッチがバリッカーに乗せて撤退した。

ゼルモダ「イテテイテテ、お母ちゃ〜ん!」

グラッチ「ゼルモダ!持つべき者はグラッチ様って感じ?みたいな?感じ?」

そしてその亡骸はカーレンジャーによって宇宙に運ばれ、車を運転するマックスの形になり昇天していった…。

余談

ギャグ要素の強いボーゾックだが、この回ではゼルモダとグラッチが珍しく悪役らしい行動をしており、KKエスの哀しい最期も相まって登場回は『激走戦隊カーレンジャーで一番シリアスな回』と評価されている。

声を担当した二又氏は、今回がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。また、8年後の『特捜戦隊デカレンジャー』ではポルポ教官の声を担当した。

彼の正体であるマックスの元ネタは、本作放送の2年前に急逝したf1レーサーのアイルトン・セナと思われる。

声を演じた二又氏は同時期に放送されていた『ウルトラマンティガ』でもナレーションを担当していた。

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