「楽勝だったぜ。グリーンレーサーさんよォ!」
概要
第40話「浪速ともあれスクランブル交差ロボ!?」に登場。語尾に「バットン」と付けるのが特徴。
「ボーゾック」一口がうまいと言われており、初めはボーゾックを抜け出そうとした裏切り者として副長ゼルモダ達に追われている芝居をしてカーレンジャー達に接触、カーレンジャーがゼルモダ達を追い払った後手当てをしてもらう。しかし、ダップはアクセルブレスは悪いボーゾックにしか反応しないということで疑っていたが、バットンをいいやつだと信じるグリーンレーサーの強い後押しにより実の家でしばらく匿ってもらうこととなり、阪神タイガースの鉢巻を付けてもらったり、きつねうどんやたこ焼きをご馳走になる。
しかし、グリーンレーサーが部屋を出た後に携帯電話でゼルモダからの連絡を受けると本性を表し、「こんなもの、くだらねえ」と吐き捨てて阪神タイガースの鉢巻を踏みつけ(*)、ゼルモダと合流する。
そして彼からの情報でボーゾック地下秘密基地の建設予定地をVRVロボで探していたカーレンジャーを発見すると仕掛けていた爆弾で怯ませ、磔にして動きを封じたうえで巨大化、ハンマーでVファイヤーとVポリスを機能停止させ、そこで初めてグリーンレーサーはバットンの本性を知り(上記の台詞はその際にバットンが発したもの)、ショックのあまり「皆すまん!俺がこんな奴を信じようって言ったばっかりに!信じた俺がアホやったんや!」と自暴自棄になるが「信じたことを後悔したって仕方ないダップ!大切なのは今を頑張ることダップ!」とダップの励ましで立ち直り、出撃させたRVロボに乗り換えて立ち向かうも状況は変わらず、すぐに追い詰められグリーンビークルとイエロービークル、そしてピンクビークルも破壊されてしまう。
そして止めを刺そうとするが、グリーンレーサーの「ボーゾックにおって、そんな心の温もりに触れられるっちゅうんかー」という説得で一度は踏みとどまるもゼルモダに「この作戦に失敗したらエグゾスのとっつぁんにバラバラにされちまうぜ!」と脅迫され、「バラバラにされるのは嫌だ!バラバラにされる前にバラバラにしてやる!」とカーレンジャーを倒すことを決意する。しかし、グリーンレーサーは「バラバラ」という言葉をヒントにまだ動かせるレッドビークル、ブルービークル、Vダンプ、Vドーザー、Vレスキューで一か八かの超緊急合体を行い誕生した「天下の浪速ロボスペシャル」には敵わずあっという間に逆転され、プラグネードスパークとビクトリーツイスターの同時発射により倒される。
そしてこの戦いの後、「ボーゾックにもええやつがおったらな」と呟いた実は、タイガースグッズの一つである鉢巻きを締め、涙を堪えつつ阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」を(アカペラで)歌いながら去っていくという姿でこの回は締められた。
(*)すぐには踏みつけず、連絡を受けるまでタイガースの記事を読んでおり、全てが演技と思えない描写もあった。
余談
登場時には名前のテロップが表示されず、更に劇中では「バットン」としか呼ばれていなかった為、名前の「OO(オロオロ)」の読み方は超全集等を見なければ分からない。
この「ボーゾックにもええやつがおったらな」というセリフがまさか最終回でボーゾック全員が更生するという形で実現するとは誰も想像できなかったであろう。
声を担当した矢尾氏は『忍者戦隊カクレンジャー』にてニンジャマンの声を担当しており、今回で初めてスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている。次回のスーパー戦隊シリーズへの出演は(VシネのVS戦隊作品を除くと)8年後の『魔法戦隊マジレンジャー』の冥府神ドレイク役を待つこととなる。