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六甲おろし

ろっこうおろし

六甲山系から吹き降りてくる北風(六甲颪)。及び阪神タイガースファンの合言葉。
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概要編集

元々は六甲山から吹き降りてくる冷たい北風「六甲颪」のこと。主に冬の時季に麓にあたる兵庫県南部地域に吹きつける。


この「六甲おろし」が阪神タイガース応援歌阪神タイガースの歌」(大阪タイガース時代は「大阪タイガースの歌」。現在では球団歌でもある)の歌い出しに採用されたことから、同曲の愛称として定着。作詞は佐藤惣之助、作曲は古関裕而。ちなみに作詞した佐藤氏は大の野球嫌い(息子談)、作曲した古関氏は読売ジャイアンツの「闘魂こめて」も作曲している。

甲子園球場では六甲おろしがバッターにとって追い風となる。


元々「大阪タイガースの歌」として作られたときにはそこまで有名ではなかったが、「阪神タイガースの歌」に改題された際に若山彰の歌により再吹込みが行われたものが甲子園球場のタイガース戦で流れ、そこで歌詞を覚えた当時朝日放送アナウンサーだった中村悦一がラジオ番組で歌い、ファンの間で有名になった。その後立川清登が歌ったバージョンが1980年にビクター音楽産業から発売され、球団歌に認定された。甲子園球場でもこのバージョンが流れ、ファンの間でも正調とされた。現在はスポーツコメンテーターの唐渡吉則が歌うバージョンが使用されている。

現代のプロ野球チームのファンが球団公式応援歌を高らかに歌い上げる文化は、この「六甲おろし」の大流行がきっかけである。現在でも関西はおろか全国的に広く知られる、抜群の知名度を誇る応援歌である。


2016年以降は、阪神ファンの著名人がリレーで歌う「みんなで六甲おろし」が行われている。

「阪神タイガースの歌」は1992年に歌詞の著作権が切れ、パブリック・ドメインとなっている。旋律は日本コロムビアが管理しており、演奏するには専属開放申請が必要である。


ちなみに、この六甲おろしこと「阪神タイガースの歌」は、現存する最古の球団歌であるが、プロ野球最古ではない。プロ野球の最古の球団歌としては「日本運動協会野球歌」(1923年)、現存するチームのものでは中日ドラゴンズの前身である名古屋軍の「名古屋軍応援歌」(1936年。六甲おろしの6日前に初めて演奏された)であるのだが、この両者は前者が現存しないチーム、後者の中日は現在は「燃えよドラゴンズ!」が使われていること、そしてどちらも楽譜が散逸してしまっていることから、六甲おろしは「最古の球団歌」ではないものの、「現在も使われている最古の球団歌」であることは間違いない。

阪神タイガースは球団旗や虎のマーク、縦縞ユニフォームなど(ユニフォームは戦後の物資欠乏期に縦縞なしだったり色が変わったことがあるが、基本的にホーム用では白地に黄色と黒のチームロゴは継承されている)創設時のデザインが現在まで継承されている球団であり、六甲おろしもその一つだと言えよう。


ちなみに歌詞も球団名が大阪タイガースから阪神タイガースに改められた以外は全く変わっていないが、本来韻を踏んでいた部分を変えたため韻が消滅している。


関連動画編集


関連タグ編集

闘魂こめて 熱き星たちよ 燃えよドラゴンズ! 地平を駈ける獅子を見た

いざゆけ若鷹軍団 問題ないね。 トーマス・オマリー


水樹奈々新羅慎二岡崎体育:2023年クライマックスシリーズにて球場で「六甲おろし」を歌った歌手。



リンク編集

阪神タイガース公式サイト:ヒッティングマーチの紹介。「阪神タイガースの歌」が最初に記載されている。

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