概要
B級グルメの一種。自宅で作るより、店舗/屋台などで購入する事が多いと思われる。
焼きたてを食べた結果口の中を火傷しそうになる者は後を絶たないが、それでも愛されるニクイ奴。
大阪にはたこ焼きを扱う店舗/屋台が多く『大阪=たこ焼き』の印象を持たれがちであり、しばしば大阪出身キャラの好物(しかも時にこだわる)として設定される事が多い。
実際、だいたいの家庭にたこ焼き器がありタコパも日常化しているので、それも決して誇張ではない。また、フィクションでは堅気に戻った元不良や極道がする屋台仕事なんてイメージも持たれている。
作り方
用意するもの
手順
- タコプレを温める(量にもよるが一人前の場合終始「強火」推奨)
- 小麦粉、出汁、卵を合わせて生地を作る
- 生地をタコプレの穴に半分ほど流し込む
- タコ、ネギなどの具を入れる
- 生地をプレートから溢れるくらい入れる
- 生地の表面が固まりだしたら目打ちで慎重に返す
- ひたすら回す
- いい感じに焼き目が付いたら器に盛る
- ソースを塗る("たこ焼き"ソース推奨)
- お好みで鰹節、青海苔を振る
- 万が一に備え冷たい飲み物を用意する
- 食べる
- 悶える
余裕がある場合ビールやウーロン茶などと食するのが最高である。
本場のたこ焼き
本場大阪では表面も辛うじて成形できている程度の柔らかいふわふわのものが好まれ、『築地銀だこ』のような表面をかりっと焼き上げたものは「作り置き感がある」という理由で好まれない。
全国チェーン店系列で、大阪に本店を置いている本場の店は『道頓堀くくる』がある(北は仙台・南は宮崎)。
大阪に本店を置かない店でもっとも本場に近いたこ焼きを出すのは『京たこ』か。
余談だが、桃太郎電鉄などで有名なさくまあきら氏が、本場のたこ焼きを知ったのは、堀井雄二氏の紹介がきっかけだった。
元祖たこ焼き『会津屋』
- 『美味しんぼ』でも取り上げられた「元祖たこ焼き」と言うべき店が、大阪に本店を構える『会津屋』である。ここは醤油味であり、生地にしっかりしたダシの味がしみ込んでいる(通称「ボウズ」)。たこ焼きはソースをかけて食べるのが当たり前だと思っている人は、度肝を抜かされる事間違いなしであろう(尤も、大阪のたこ焼きが昨今見るようにソフトになったのは、明石焼きの影響が強いのではないかと開高健は指摘している)。
- その原型となったのは、タコではなく牛すじや糸こんにゃくを入れた「ラヂオ焼き」でお好み焼きをコンパクトにしたもの。これに地元特産で縁起物でもあったタコを入れたのが始まりである。なお「ラヂオ焼き」という名前は、当時先端技術の象徴であったラジオにあやかり、新しい食べ物というアピールのためにつけたものだが、元来はラヂューム焼きという、要らない誤解を招きそうな名前だった(iMacがヒットした時に何でもかんでも「i~」と付けたのと同じようなものである)。
- ダシの味の原型は創業者の故郷である福島県会津地方の醬油味をベースにしたものであり、店名の『会津屋』の由来も、会津坂下町からとったものである。
- 大阪に数店舗を構えているほか、通販も取り扱っており、物産展に出展する事もある。首都圏でも東京都のお台場にある「デックス東京ビーチ」に『お台場たこ焼きミュージアム』があるので、お台場観光や東京ビッグサイトのイベント帰りなどの際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
▲ソースいらずのたこ焼きはこんな感じ。
ソースとマヨネーズの元祖『甲賀流』
- ソースいらずのたこ焼きの元祖が大阪であれば、ソース+マヨたこ焼きの元祖もまた大阪である。心斎橋に本店を構える『甲賀流』がその発祥とも言われ、近畿~中国地方に出店している。中でもユニバーサル・スタジオ・ジャパン近くの『大阪たこ焼きミュージアム』内では限定メニューも取り扱う。
- たこ焼きソースの代わりに醬油を取り扱ったメニューもあり、発祥の会津屋が、もともとこのスタイルだった。また、青ネギ+ポン酢の組み合わせなどもある事から判るように、生地の味へのこだわりはソースいらずのスタイルの店と変わりない。
揚げたこ焼き
揚げたこ焼きでおなじみの「築地銀だこ」は群馬県発祥で、東日本ではたこ焼きのイメージを完全に上書きしているぐらいポピュラーであり、これがたこ焼きの基本形であると思っている人も多い。関西に行ってソフトなたこ焼きを食べて驚く人も。本場側からは「これはたこ焼きではない」という意見もあり、地味に論争になる(…が、表面をかりっとさせたたこ焼きは銀だこ登場以前に、大阪にもある。その場合は油を使うのではなく天かすを混ぜている)。
海外のたこ焼き
海外進出も果たしているが、通常の「たこ焼き」が存在するのは主に東アジアくらいであり、それ以外の外国ではタコの代わりに別の食材を入れたものが主に出回っている。
台湾のたこ焼きには練乳がかかったものも存在し、そうでなくともソースが全体的に甘い。
爪楊枝の話
たこ焼きを買うと爪楊枝が二本付いてくるが、爪楊枝の本数分分け合って食べる為にある…わけではない。実は、爪楊枝二本で一人分である。
と、いうのも実際にやるとわかるが一本だけで食べようとすると刺した時回転したりして安定しない。二本使う事で安定して食べやすいのである。
タコパ
たこ焼きパーティの略称。文字通り大人数でたこ焼きを作って楽しむものだが、蛸だけでは飽きるということもあり様々な具材が使われる。チーズ、ソーセージ、餅、ちくわなども使われ、もはやたこ焼きではないとも言われるが気にしてはいけない。
余談
- タコの入ってないたこ焼きは『タコ焼き-タコ』ということで、焼きと呼ばれることもある。
- 2013年8月30日放送の『ドラえもん』aパートに、ジャイアンたこ焼きなるものが登場。普通のたこ焼きとは違い、非常にまずそうな色をしていた。
- 太陽系の火星と木星の周回軌道の間に位置する同名の小惑星が存在する。
関連イラスト
たこ焼き
オリジナル
版権
関連動画
たこ焼きの作り方
関連タグ
メインタグ
表記揺れ
関連人物(実在人物)
関連作品
関連キャラ
タルるート:たこ焼きが大好物。
きのこいぬ:たこ焼きが大好物のキャラその2
羽瀬川小鷹:たこ焼きに並々ならぬ思い入れがあり、隣人部のメンバーと夏祭りに出掛けた際には幸村に買わせたたこ焼きを細かく品評し、会場のたこ焼きを全制覇しようとしていた。
大阪ギーツ:モチーフがたこ焼きの形態。