「これをもちまして、全ての放送を終了します…アーンテナッ!」
データ
概要
GP-11「電波ジャック」に登場するキタネイダスが「アンテナ」をモデルとして製作した害気目蛮機獣。
頭部が巨大なパラボラアンテナ、両膝が小型のパラボラアンテナとなっており、身体の各部にはTVの受信アンテナを配し、更に両腕も電波塔という姿を持つ。口癖は「パラパラ、ボラボラ」、あるいは「アーンテナッ!」。加えて今時の子供にはまず分からないジェネレーションギャップ物のフレーズを連発する(※先程の「アーンテナッ!」は堺すすむ氏の「なんでか?フラメンコ」の一説「な~んでか?」、他にマスプロアンテナのCMの一節「見せすぎちゃって、困るの~」も「かしこまりすぎちゃって、困るの~」といった具合)。
その能力は自らのアンテナから発する妨害電波で公共の電波をジャックし、自ら捏造した虚偽のTV番組を放送するというもの。これだけでも十分悪質極まりない迷惑行為だが、更に恐ろしいことに彼が放送する番組は催眠電波として一般家庭のTVに配信されるため、番組を視聴した者はどんなに荒唐無稽な内容でもあっさり信じ込んでしまう。
劇中ではこうした電波ジャックによる虚偽のTV放送で走輔をトップレーサー、連をクイズ王、早輝をアイドル、範人を大富豪の相続人、そして軍平をよりにもよって銀行強盗犯に仕立て上げた。
催眠電波自体も強力で、その影響は炎神にも及ぶ。
尚、ドキュメンタリーは専門外のために裏目に出る恐れがあり、現実は中継させないようにしなければならない。
戦闘における技は 右手の電波塔から高圧電流を発し、それをそのまま地面に火花を走らせて炸裂させる「ハイライトショック」。そして右手の電波塔から高圧電流を発して頭上に掲げ、相手の頭上から無数の光弾を降らせる「サテライトシャワー」。
巨大化時には高圧電流や光弾をそのまま直接発射も出来る。
活躍
電波ジャックと共にゴーオンジャーに関する虚偽の番組を放送。軍平以外の4人を洗脳して戦線離脱させるが、4人を幸せにしただけではつまらないとして、元警察官の軍平をよりにもよって銀行強盗の指名手配犯に仕立て上げてしまう。
犯罪者として警官達に追われる身となってしまった軍平を余所に「工場煤煙十倍法案の可決」、更に「家庭のゴミはどこに捨ててもいい法律」や「大気中の二酸化炭素を20倍にする法律」等、人間の環境破壊を助長させてガイアークに都合のいいように世界を作り変える法律を次々と可決して行くアンテナバンキ。
だが、警官から逃げる途中に近くのゴミ山に隠れた際、近くを通った親子の話から軍平に一連のカラクリを見破られてしまう。仲間達の目を覚まさせようとする軍平に発見され、そのまま交戦となるもアンテナバンキは持ち前の戦闘力でブラックを圧倒。
ブラックの危機を知ったボンパーの声も洗脳された4人には届かず、ヘルガイユ宮殿で三大臣は祝杯を挙げる。
やがて、駆けつけた警官隊がブラックを逮捕する光景を生中継しようとするアンテナバンキだったが、それが失敗であった。ブラックの姿を映した中継がTV越しの4人の目に留まると同時に、警官隊を蹴散らしながらアンテナバンキに立ち向かうブラックの必死の呼び掛けが走輔達の洗脳を解除した。
「俺が倒れても、走輔の熱いハートがお前達を許さない!」
「早輝の笑顔は、どんな時にも絶対に挫けない!」
「連の知恵が、お前達の悪だくみを暴きだす!」
「範人の自由な心を、お前達は絶対に縛れない!」
「あいつ等は、必ず目を覚まし、お前達を倒す!」
仲間として4人を見続けて来たブラックの魂の叫びにより、アンテナバンキの呪縛から解き放たれた4人はその場に集結。5人揃ったゴーオンジャーの連続攻撃に圧倒されたアンテナバンキは、そのままスーパーハイウェイバスターを受けて敗北する。
直後にビックリウムエナジーによって産業革命を起こして巨大化すると、巨大戦ではエンジンオーとガンバルオーの2体と交戦。そのままエンジンオーG6で止めを刺そうとするレッドだったが、怒れるブラックの気持ちを汲んで止めはガンバルオーに任せることとなり、追い詰められた上に挑発までされたアンテナバンキは反撃するがそれを狙ったカウンターを叩き込まれ、そのままガンパードガンファイヤーを喰らい上記の台詞と共に爆散した。
アンテナバンキの敗北と共に、人々の洗脳も解除されるのだった。
余談
モチーフである「アンテナ」は、情報を電波として送受信出来る道具である。
声を演じた日下氏はキタネイダスのスーツアクターも兼任しており、アンテナバンキの登場したGP-11ではジャックした映像に登場するニュースキャスター役として顔出し出演している。あるいはこのニュースキャスターがアンテナバンキの人間態だったのかもしれない。
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他作品の関連怪人・怪獣
ムカデンパンジー:『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する、同じく電波を使うアンテナ繋がりの戦隊怪人。
テラノTVギン:『地球戦隊ファイブマン』の怪人で、同じく偽の番組で人々を洗脳しようとした繋がり。ちなみに頭部にも部分的にアンテナが現れる。
アンテナグルマー:爆上戦隊ブンブンジャーのバクアゲ11に登場したアンテナモチーフで電波を使い人々を操り、マスプロアンテナのCMの一節や「終了(こちらはサービス)」という断末魔を語り対象者を集中的に狙った偉大なる後輩怪人。さらに翌週ゴーオンジャーのコラボエピソードの放映が決まった。
ゴセイナイト:後輩戦隊に味方するゴーオンジャー以上にアンテナバンキの悪事に激怒するであろう追加戦士。