「黒く染まった空気よ!私、害気大臣キタネイダス!!」(GP-08)
CV:真殿光昭
概要ゾヨ
蛮機族ガイアーク三大臣の一人。空気を汚染する「害気目」の蛮機獣を作り出す害気大臣。
ただしダウジングバンキ、ヤタイバンキ、ダンベルバンキなど、「害地」でも「害水」でもないモチーフのものが、なし崩しに「害気」扱いになるパターンも多い(空間を歪ませたり、有毒ガスを排気するという意味で一応「害気」になってはいる)。
基本的に頭脳派の科学者ポジションであり、ビックリウムを始めとして数々の蛮機獣や、独特の発明を生み出してきた。ただし、その全てが便利な物ばかりではなく、妙なトラブルも多々引き起こしている。また独自のネットワークを持つために様々なブレーンワールドの知識に長けており、あちこちのブレーンワールドに知人を持つ(ただし、ケガレシアやヨゴシュタインと違って直接の関係者がガイアークからは登場しなかった)。
前線に出た回数は三大臣の中では最も少ない(ケガレシアやヨゴシュタインは巨大化したことがあったが彼だけは劇中で一度もない)。が、手にする杖「キタネイバー」を振るって戦えば、かなりの戦闘力は発揮する。
ヒューマンワールドで覚えた趣味はトランプで、特に「七並べ」が好き。
一人称は「私(わたし)」(GP-27のみ「わし」)で語尾には「~ゾヨ」とつけるのが口癖。
左右非対称のいかにも悪役然とした顔のデザインで、ガイアーク一の卑怯者。狡猾で意地悪な作戦を好むが、戦闘での仲間の成果を認める度量や、部下・仲間思いな面も持ち合わせている。三大臣の人気が上昇すると共に、初期の卑怯で陰湿な面は影を潜め、ヒラメキメデスの戦死で落ち込むヨゴシュタインを慰めたり、ケガレシアと淋しく七並べで遊ぶ姿が描写されるなど、コミカルで穏健派のキャラクターへとシフトしてゆく。
ヨゴシュタインの死に際しては、悲しむケガレシアとウガッツ兵に対し、「ゴーオンジャーを倒し、ヒューマンワールドを汚すことが友であるヨゴシュタインへの餞」として、強力な蛮機獣であるエンジンバンキを開発して仇討ちを行った。
最期は横暴な独裁者ヨゴシマクリタインに反旗を翻し、ケガレシアと一緒に粛清されてしまうが、死の間際にゴーオンジャーに無尽蔵にエネルギーを生み出す永久機関「デウス・ハグル・マギア」の存在を教え、最後はあの世でヨゴシュタインに会える事を喜び、息絶える。
その後、あの世でもヨゴシュタインやケガレシアと仲良くやっているらしく、『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー』と『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』の二度にわたってゲスト出演するという異例の復活を果たし、ファンを喜ばせた。
余談ゾヨ
声を演じた真殿氏は昨年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』では幻獣ミノタウロス拳シユウの声を演じており、こちらも語尾が独特のキャラである。また、GP-FINALにおいても特犯係に所属した石原軍平に声をかけた刑事役として顔出し出演した。
その後は上記の通り、スーパー戦隊VSシリーズにてゲスト出演したキタネイダスの声を引き続き演じ、2014年の『烈車戦隊トッキュウジャー』にてチュウシャキシャドーの声を担当している。