スペースバスター!ホウオウソルジャー!
概要
テレビ朝日はマスクの色である真紅(公式では紅蓮と評されている)を、東映はスーツの色である濃紺をそれぞれパーソナルカラーとして採用しており、wikipediaでは両者を並記するという形を採っている。
その為、見た目から戦隊レッドとされる事も多いが、公式の媒体では戦隊レッドとしては扱われていない(他作品で言えばカブトライジャーに近い扱いである)。
アイ部分は鳳凰と漢字の「天」を組み合わせた様な形状。顔部分が赤いクリアパーツで覆われ、インカムの様なパーツが頭部全体を覆う、キュータマを彷彿とさせるマスクになっている。
ボディも他のメンバーとは異なる独自の形状をしていて、メタルヒーローに近い外見を持つ(奇遇にも登場直前のSpace.18で、元祖メタルヒーローの名を受け継いだ戦士が登場している)。
同じ鳥モチーフのワシピンクの様な飛行能力は持たないが、自らに襲い来るモアイダーを破壊しながら飛び移る等、破格の身体能力を有している。
変身アイテムでもある「ホウオウブレード」と「ホウオウシールド」を使った攻防一体の戦いが得意。戦闘能力は非常に高く、コールドスリープから目覚めてすぐの戦闘では短時間かつ単騎でビッグモライマーズを轟沈させてそれへ接続していた大量のモライマーズを一斉に機能停止、マーダッコを単独で一方的に撃破する戦果を叩き出した。
戦闘経験も豊富であり、Space.22ではダイカーン・マナビルの能力で攻撃が出来なくなったスパーダ/カジキイエローの打開策を聞かずに察して理解、即興の連携を実行出来る技量を有する。
「刮目せよ!」
使用アイテム
- ホウオウキュータマ
ホウオウ座系を司るチェンジキュータマ。初登場の時点で既に所有していた。
宇宙で最初に発見されたキュータマであるらしく、自らに選ばれた所有者を不老不死にするというとてつもない能力を秘めていた。しかしかつてのアルマゲとの決戦で、その為のエネルギーを全て攻撃につぎ込んだ事で不死身の力は失われたらしい。
変身アイテム兼専用武器である、鳳凰を模した剣と盾のセット。
変身前から携帯しており、炎と共に召喚する事も出来る。
大型のシールドにブレードを納刀して一体化できるタイプであり、キュータマをセットした状態で抜刀するとコマンドが発動。その際ロック風のメロディーが流れる。
個人技
- フェニックスエンド
再度納刀→抜刀する事でホウオウブレードに炎のエネルギーを纏わせ、強力な火炎剣を放つ。
本来キュウレンオー等で対処すべきビックモライマーズを一刀両断する程の威力を持つ。
Space.24ではシシレッドのレグルスインパクトと同時に放ち合体技『ダブルスターインパクト』に変化させた。
ホウオウキュータマの力とチキュウのプラネジューム
かつてツルギに不死身の力を与えていたホウオウキュータマだが、実はその本質がSpace.30内で描写されている。
同話において、かつて外宇宙航行に出ての事故で瀕死の重傷を負って、死ぬ寸前にホウオウキュータマと出会って不死身の力を手に入れた経緯を語ったツルギだが、他のキュウレンジャーが強い願いを示した際にチェンジキュータマが現れたり起動した描写からして、どうやらツルギもこの時『生きたい』と心に強く願った事でホウオウキュータマを引き寄せた模様。
そして、そのホウオウキュータマの力を瀕死のラッキーに注ぐ事で蘇らせたが、これは恐らく宇宙のありとあらゆる生命へ宿るエネルギー・プラネジュームを直接浴びせてラッキーの生命力を補填した物と考えられる。
この事実を組み合わせて考えると、常にプラネジュームを引き寄せて取り込む事こそがホウオウキュータマの元々の機能だと推測出来る。そして、これで供給され続けるプラネジュームにより生命力を補填、生命代謝を半永久に続けられる様になったのがツルギの不死身の力の正体と思われる。
しかし、その根幹はツルギが『生きたい』と強く願った事にあるので、ツルギの『生きたい』想いが弱まればプラネジュームの供給も滞り出すとも考えられる。実際ツルギは過去の戦いで親友を始めとした多くの仲間を失っており、その経験を心の傷として抱え込んでいる。それが原因で『生きたい』想いに陰りが出来、プラネジュームの供給が阻害され出したのが“不死身の力を失った事の真相なのだろう。
だが一方でホウオウキュータマの機能は健在であり、アルゴ船ごと封印されたツルギの状態に関係なく宇宙中からプラネジュームを引き寄せ続けた模様。その結果、アルゴ船が安置されたツルギの故郷・チキュウはモライマーズ複数機でも採取し切れない量のプラネジュームを埋蔵する惑星と化した。
そして、ツルギの宿敵であるドン・アルマゲはホウオウキュータマの機能を把握していたらしく、それを悪用して自身の最終目的を叶える事を画策。
最大の協力者として囲ったツルギの親友を囮にした心理工作を仕掛け、ツルギの心の陰りを拡大させてそこへ付け込み憑依、ドン・ツルギに変貌。プラネジュームを引き寄せる機能を“生命体をプラネジュームに変換して取り込む”能力に変え、それで全宇宙の生命を自らの体内へ取り込み永遠に苦しめ続ける事を目論んだ。
しかしその目論見は、最初からツルギに反発した事で彼の心の傷を垣間見たラッキーと、彼を信じた他のキュウレンジャー達が仕掛けた捨て身の『生きて勝つ』作戦により土壇場で破綻。そして彼等の行動によりツルギは心の陰りを振り払い、『生きたい』想いを蘇らせて不死身の力を取り戻す事となる。
余談
関連タグ
ホウオウレンジャー:鳳凰繋がり。名前が二文字しか違わない為、よく間違えられている。
タイムファイヤー:"赤い炎"の追加戦士。レッドがメインカラーの追加戦士繋がりでもあるのだが、前述した通り公式の媒体では戦隊レッドとしては扱われていないホウオウソルジャーと違って、こちらは公式も公認のレッドの追加戦士である。
ウルザードファイヤー:剣とそれの鞘になる盾を武器に持つ繋がり。番外戦士だがこちらもレッド、より厳密には紅蓮の戦士として扱われている。
カブトライジャー:こちらも赤系のカラーだが、戦隊レッドとしては扱われていない戦士繋がり。尤もこちらはホウオウソルジャー以上に明確に赤とは異なる色の戦士だが。
ボウケンシルバー:一人称俺様の追加戦士、役者はこのオーディションで落選。
ジュウオウザワールド←リュウコマンダー/コグマスカイブルー/ホウオウソルジャー→ルパンエックス/パトレンエックス