「いい?あなた達はダイカーン候補生なの。ジャークマターの歴史で宇宙を塗り替えるの!」
「ドン・アルマゲ様が死んだですって!? 何を馬鹿なことを!」
データ
役職 | ダイカーン(チキュウ担当) |
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出身 | 惑星ジャジー(イッカクジュウ座系) |
身長 | 240cm(ヒカエオロー時:44.2m) |
体重 | 194kg(ヒカエオロー時:446.2t) |
装備 | ユビサスティック、マナビル歴史書 |
分類 | 長首宇宙人 |
CV | 沼田祐介 |
スーツアクター | 井口尚哉 |
概要
惑星チキュウへ複数人常駐しているダイカーンの1人で、かつてSpace.6にてキュウレンジャーが戦ったダイカーン・デンビルと同じイッカクジュウ座系・惑星ジャジー出身のダイカーン。歴史と教育が大好きな、宇宙の名物教師。
その為かスパーダも「あいつ、デンビル体操してた奴に似てるよね?」と言及している。
『ジャークマター大学地球校学長』の肩書も持つ。
ジャジー星人特有の『ロングロ首』がパッと見で目立つ姿もデンビルとほぼ同じだが、違うのは青と白を主体とした体色(※何処かアヒル等の水鳥を連想出来る)と頭へ大学帽子を被りモノクルを掛けている事。よく見ると纏っているアーマーもスーツ風に変わっている。
剣としても使える指差し棒『ユビサスティック』を手にしているが、この先端からは『歴史マナビーム』なる光線を撃てる(※攻撃用のビームも発射可能で、光線の狙いを付ける為にロングロ首を活用しているらしい)。この光線を浴びた人物はマナビルが常に持つハンドブック『マナビル歴史書』に書かれた通りの行動を無意識に取ってしまうのだが、歴史書の内容はマナビルが自分勝手に書いた物であっても成立してしまう為、実質他者を自在にコントロール出来る厄介な能力である。
ジャークマター大学の学長と言う立場上、支配地区の管理と同時に後進であるダイカーン候補生達への教育に熱心で自らも教壇に立って指導する。その一方で支配地区の住民にはドン・アルマゲを英雄視する強引な改竄をした歴史を学ばせる圧政を行っていた模様。
ただ教育に熱心過ぎたのか、ダイカーンの本分であるモライマーズの管理はなおざり。
キュウレンジャーが支配地区に現れた時は圧力バルブの調整を忘れて、吸い上げたプラネジュームがモライマーズへ逆流し暴走、自身のいる管理地区まで巻き込む大爆発を引き起こす寸前だった。
モライマーズを警備する配下達もこの異常事態に気付いておらず、あまつさえ止めようとするキュウレンジャーを妨害しようとする始末。
こんな体たらくでは教え子のダイカーン候補生達へ向けられる顔など無いのでは…。
因みに教師らしく敬語気味で話すが、口調が何処となくオネエっぽい(多分この人が元ネタ)。
キョダインロウは大学帽子の天辺より鍔の端へ吊るしている。
ある目撃証言によると、マナビルの講義中にお喋りをしたら、まるで悪魔の様な物凄い暴言で怒られると言う。
活躍
いつもの様に大学の講義室でドン・アルマゲを英雄視する歴史を教えていた所へ、自分の輝かしい業績を誰も知らない事へ嘆き憤慨した鳳ツルギ及びスパーダ・ラプター(※ショウ司令の命で監視役としてツルギへ付いて来た)が乱入した為これと交戦。
3対1の相手に手こずらされるも、吹っ飛ばしたワシピンクへ駆け寄った隙を突きカジキイエローへ歴史マナビームを浴びせる事に成功。更にマナビル歴史書に“自身へのスパーダの攻撃は鳳ツルギに直撃する”と言う歴史を捏造する事で命令を下し、イエローがホウオウソルジャーと同士討ちする状況を生み出す。だが直後にキュウレンジャー5人(ラッキー・ガル・ナーガ・ハミィ・小太郎)より攻撃されたので「ここは逃げるが勝ち。今日の講義はここまで~っ!」と言って逃走する。
その後、スティンガーからの連絡でモライマーズの暴走による爆発を止めようとするラッキー達と別れて行動するツルギ達3人を不意打ちしようとするも失敗。そのままピンク・イエロー・ソルジャーと再戦する。今度は先程、イエローに施した命令を活用して優位に立とうとするが、ソルジャーを挟む形でイエローがマナビルを攻撃(イエローに攻撃されたソルジャーがその勢いも乗せてマナビルを攻撃)する対策を採られた事で命令が無力化され、ユビサスティックを破壊されてしまい、そのまま3人に圧倒されてしまう。
そしてその状態でフェニックスエンド、オールスターインパクトを同時に喰らい、「みんな、アタシを覚えてて……」と呟き敗北(尚、モライマーズの暴走はツルギに渡されたヘラクレスキュータマの力を使ったハミィによって食い止められた)。
だが直後にヒカエオローを果たし巨大化。更には配下が操縦したと思わしきモライマーズロボまで加勢してくる。これに対しソルジャーは、自らが眠っていたアルゴ船を真の姿であるホウオウボイジャーへと戻し、それを合体・変形させたギガントホウオーで対峙する。
2対1の為ロボと多方向から襲い掛かるも、アッサリ返り討ちにあった上に縦横無尽に飛行して強襲してくる相手へ散々翻弄されてしまう。
そして止めのギガントホウオーブレイジングを放たれるが、モライマーズロボが身を呈して盾となり、その場は凌ぐ。その隙に歴史マナビームを撃って状況を打破しようとしたが、相手が分離した事で光線をかわされた上に、ホウオウステーションの中心の空洞へ嵌め込まれた事で身動きを封じられてしまう。
最後はそこへギガントファイヤーブレイクを喰らい、「歴史が、伝説になったぁ~!」と言う断末魔を上げて爆散した。
余談
既にお解かりだろうが、スーツはデンビルの改造・リペイント。
モチーフも同じジャージーデビルなのだが、こちらは“ニュージャージー州で行われた悪魔儀式の際に赤子が変貌した”と言う誕生伝説を目撃証言のネタへ持って来ている。
演じる沼田氏は未来戦隊タイムレンジャーでサポートキャラ・タックを演じており、スーパー戦隊への出演は轟轟戦隊ボウケンジャーのツクモガミ・マモリガミ以来、11年ぶりとなる。加えて、マモリガミの所属組織であるダークシャドウは、スーパー戦隊の悪役では珍しく金儲けを目的とした悪事をはたらいているので、破壊や殺戮、支配を目的とした組織に属する悪役は、このマナビル役が初めてである。