「何をしている、貴様等!自由に踊る事は許さん!“デンビル体操”を踊れ!」
「集団行動が出来ぬ者に勝利は無い!サーッ、ギョイサー!」
データ
概要
惑星チキュウへ複数人常駐しているダイカーンの1人で、イッカクジュウ座系惑星・ジャジー出身のダイカーン。命令するのと集団行動させるのが大好きな、宇宙の鬼軍曹。
翼竜の様な背中の翼を持ち、幻獣の麒麟を連想するデザインのアーマーを着込んでいるが、それらよりも印象に残るひょろ長い首を持った外見を持つ宇宙人。
支配地区の住民に自分勝手な厳しいルールを押し付けて苦しめる圧政を行っていた(支配地区の住民達は指定番号の書かれたゼッケンを着用させられていた)。ジャジー星人特有の『ロングロ首』で広範囲の周囲を監視し、自身のルールを守っていない人間を見付けるや電撃ムチ『ビリビルウィップ』で折檻、自身の考えた“デンビル体操”を強制させて罰する。
デンビル自身は余り強くない(※身体だけは必殺技を耐え切る位に頑丈)物の、当人は戦いに勝利するには集団行動が重要と考えている。その為戦闘では自らの圧政で従わせた者達とインダベーによる統制の取れたフォーメーションを指揮、その一糸乱れない動きで相手を牽制・攻撃する戦法を使う。キョダインロウは腰ベルトの左に下げている。
ある目撃証言によると、長い首でふんぞり返るデンビルの姿が恐ろしくて、自分に飛び掛かろうとする凶暴な翼竜の様に見えたと言う。
活躍
支配地区で勝手にダンスを踊っていたチキュウ人を折檻、罰で“デンビル体操”をさせていた所を『一番活躍した者がリーダーになる』と言うルールの元張り合うラッキー・ガル・ハミィにセイザブラスターからの銃撃で攻撃される。直後に一歩遅れて追い付いたバランス・スパーダも含めたキュウレンジャー5人と交戦するも、ペガサスキュータマで召喚・装備したはずのペガサスアーマー(ペガさん)に振り回されるラッキー/シシレッドや張り合いが過ぎて仲間割れを始めたガル・ハミィの為にチームワークがバラバラのキュウレンジャーに興覚め。
見せ付けとばかりに引き連れていたインダベーと従わせたチキュウ人でのフォーメーションを発動、それでキュウレンジャーを一方的にあしらった後撤退した。
翌朝、チキュウ人に“デンビル体操”をさせようとした所へショウ・ロンポーの提案した“ダンスを通してチームワークを鍛える特訓”をこなしたキュウレンジャーが現れる。以前と同じくインダベーとチキュウ人を使ったフォーメーションを発動する物の、特訓を通して各々を理解した5人のダンスを応用した戦法にチキュウ人は開放・インダベーは返り討たれてフォーメーションを破られてしまう。
この事態に動揺している隙に、ペガサスアーマーの扱いを掴んだペガサスシシレッドに強襲されて攻撃を貰い吹っ飛ばされ、そこに、5人の合体技であるオールスターペガサスインパクトを喰らい「集団行動で負けるとは…!」と呟いて敗北。
だが致命傷は負っておらず、すぐさま自身の管理するモライマーズへ戻ってモライマーズロボを変形・起動。
「もはやルール無用。集団行動など、まどろっこしいわ!」と重要視していた集団行動を捨ててキュウレンオーと対峙する。しかし『自分が積み上げて来た物を捨てた奴に負ける筈が無い』と確信したガル・ハミィの連携により、カメレオンボイジャーの右足から伸びた舌でロボの足を取られた隙にオオカミボイジャーの左足で蹴り飛ばされてしまう。
最後はそこへキュウレンオーペガサスブレイクを喰らい、「集団行動って、難しいの~っ!」と言う断末魔を残しモライマーズロボごと爆散した。
なお、この際にキョダインロウごと破壊されたのか、デンビル自体は巨大化しなかった。
そして、デンビルが倒された事により、支配地区の住民達はゼッケンを脱ぎ捨て、デンビルによる支配から解放された喜びと歓喜に沸いた。
余談
モチーフはアメリカ・ニュージャージー州で古くから目撃情報が報告されているUMA、ジャージーデビル。その正体の一説として翼竜の生き残りが挙げられている。
また名前は、軍務任期を終え帰還・退役した兵士が記念に造る『デンビル服』(※支給されていた制服をワッペン等で飾り立て改造した物)も掛けられていると思われる。
このダイカーンのトレードマークとも言える“デンビル体操”は、ED『キュータマダンシング!』のダンスと同じくラッキィ池田氏が振り付けを行っている。
更に劇中では変身前のキュウレンジャー8人が劇中でEDダンスを行うシーンもあった。
スーツはその後、同じ星出身のマナビルに改造された。