「懸賞金5000万ポンギ!? はぁ〜、来てくれたらガッポガッポやのになぁ~」
「頭が高~い! ワイはこの星のダイカーン・ガメッツイや! お前ら捕まえて、懸賞金をガッポガッポや!!」
データ
役職 | ダイカーン(惑星ジガマ担当) |
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出身 | 惑星ツタン(トカゲ座系) |
身長 | 180cm(ヒカエオロー時41.4m) |
体重 | 178kg(ヒカエオロー時409.4t) |
装備 | ツタンガン |
分類 | クリーチャーエイリアン |
CV | 石川英郎 |
スーツアクター | 村岡弘之 |
概要
イテ座系・惑星ジガマを支配するトカゲ座系惑星・ツタン出身のダイカーン。お金と懸賞金が大好きな、宇宙の守銭奴。
トカゲが人型になったかの様な姿の宇宙人で、恰幅の良い体型にネメス(※エジプトのファラオが被っている頭巾)を連想する大柄なスーツを纏っている。
ツタン星人特有の強靭で伸縮自在な尻尾『ガッポ尻尾』をムチの如く振り回す戦法が得意。また、邪悪なカースエネルギーを銃弾として発射する黄金銃『ツタンガン』で武装している。
お金や宝石に目が無い守銭奴で、“年貢”と称して星の住人から金品を巻き上げ苦しめる圧政を行う(巻き上げた金品は拠点のモライマーズ内に貯め込んでいる)に飽き足らず、“一人1000万ポンギ”と言う破格の値をジャークマターから付けられたキュウレンジャーの賞金首を狙おうとする等、金に強欲な性格で「ガッポガッポ」が口癖。
キョダインロウは右胸に吊っている。
ある目撃証言によると、ガメッツイの宝をこっそり盗んだ者には呪いが掛かり、その後何故か無一文になったと言う。
活躍
ジャークマター本国がキュウレンジャーへ破格の賞金を掛けた事を知り、更に偶然ジガマへキュウレンジャーが来た事から彼らを倒して懸賞金を手に入れようと、早速無数のインダベーをガル・チャンプ・ハミィ・スパーダへと差し向ける。しかし4人にインダベーは取るに足らない相手でありアッサリ全滅、更に続けて姿を見せたエリードロンとの実力差を感じた4人は早々に撤退してしまう。
ところが自分の居るモライマーズへ怪盗BN団(バランス&ナーガ・レイ)と共にラッキーが潜入。そこでインダベーを連れて姿を見せると突如バランスがラッキーを気絶させ差し出した為、その見返りにバランスを自身の宝物庫へ案内し(BN団にも賞金が懸けられているが、忘れていた模様)、相棒の行いに始めて“怒り”を見せ敵対の意志を見せたナーガ共々ラッキーを鎖で縛り上げ溶鉱炉へ落とそうとする。
だが鎖の装置を動かそうとした瞬間、ナーガとの絆を回想し考え直したバランスが自分の能力で装置に干渉、装置が動かなくなった隙に2人を救出されてしまう。これに憤慨してラッキーが変身したシシレッドへインダベーを差し向けるが、ナーガの能力で動きを止められた間にバランスが宝物庫より盗み出した宝石からテンビンキュータマとヘビツカイキュータマが現れる。それとラッキーが持って来たセイザブラスターを2人が使った事で、新たなキュウレンジャーであるテンビンゴールド・ヘビツカイシルバーが誕生してしまう。
そして彼等の攻撃で壁が壊されたので、そこからお互い野外に出て交戦。しかしインダベーはレッドは勿論、初戦闘であるゴールドとシルバーに全く敵わず全滅。これを見たガメッツイは「これ全員倒したら、3000万ポンギや〜!」と更に欲を出してガッポ尻尾を振り回すが、それを見切って懐へ潜り込んだシルバーから反撃され、押さえ込まれた所に取り付いたゴールドが放った零距離射撃を受けてしまう。
そしてこのダメージで動けなくなった隙に、キュウレンジャー3人が放ったオールスタークラッシュを喰らい敗北。
その後、オリオン号から呼び出したメンバーと合体、モライマーズを壊そうとするキュウレンオーに対しキョダインロウの力“ヒカエオロー”で復活・巨大化。同時にモライマーズを離陸させ、これが星から離れるまでの時間を稼ぐ為に襲い掛かる。
リーチのあるガッポ尻尾を周りの建造物を巻き込みながら振り回し圧倒するが、ゴールドとシルバーが呼び出した新たなキュウボイジャー、テンビンボイジャーとヘビツカイボイジャーの連携には敵わず翻弄された挙句、ガッポ尻尾をテンビンボイジャーに切り落とされてしまう。更にその流れから誕生したキュウレンオーの強制的な新コンビネーション(カジキとカメレオンごと外されたスパーダとハミィはどこかと激突してのびているらしい)に対してはツタンガンを取り出して連射するが、これまた敵わずに猛攻を受けた上、相手の右腕が変形したコブラに掴まれてしまう。
最後はそのままモライマーズの近くへと放り投げられ、そこへキュウレンオートリックブレイクを喰らい、「ガッポガッポォ~ッ!!」と言う断末魔を残して背後のモライマーズ諸共爆散した。
余談
名前の由来は「がめつい」。
モチーフはナメクジと古代エジプトの王墓・王家の谷から発掘されたツタンカーメンの黄金マスク。よく見ると仮面をそのまま怪人化させた様な姿をしており、比較すると尚わかりやすい。因みに頭部はチャンプの初期デザインを流用した物らしい。
目撃証言の宝を盗んだ者への呪いは発掘に立ち会った出資者や発掘関係者たちが次々と急死したことから「ファラオの呪い」と噂されたことが元となっている。
同話で登場したニュースキャスター(CV:的場加恵)のスーツは、天装戦隊ゴセイジャーに登場した韋駄天のヒドウのスーツを改造した物である。
記念すべきダイカーン1号にして、イテ座星系のカローであるエリードロンの直接の配下だが、上役が直接支配惑星へ現れたのに全く気にせず自身の都合を優先していた(これはエリードロンの方にも言える)。
これは『組織規模が巨大な一方で権力層が干渉し合わない』ジャークマターの実情を現した最初の例であり、まだ全員が揃っていない頃のキュウレンジャーが諸々の目的を達成出来たのはこの実情によりガメッツイにジャークマター上層部からの援護がなかった事が大きい。
そして以降のキュウレンジャーはこの穴を巧みに突き、目の前の問題を解決しながら少しずつ力を蓄えてゆく当面の行動指針を確立。やがてジャークマターの弱点を突き止めたのを切っ掛けとして一気に攻勢へ移り、支配体制を覆した。
逆を言えばあの時点でガメッツイとエリードロンが協力していれば、キュウレンジャーを確実に全滅させて禍根を断てたのだが、結果はご存知の通りとなった。見ようによってはこの時のキュウレンジャーはラッキーの幸運に救われたとも考えられるが、裏返せばこの時のジャークマターはその支配に小さな綻びが生まれ始めていたとも取れる。
関連項目
銀河商人ドンゴロス:『地球戦隊ファイブマン』における『関西弁の守銭奴な怪人』としての大先輩。ただしこちらは悪の組織の幹部である。
ハルバゴイ:前作における、2話で登場した通常怪人1号(※1話で戦死したジャグドは幹部扱いの為ノーカン)。戦隊シリーズで1号怪人が2話で登場するパターンはそんなに珍しくないが、それが2年連続で出たのは激走戦隊カーレンジャー⇒電磁戦隊メガレンジャー(※この後星獣戦隊ギンガマンと続いて3年連続だった)以来で20年ぶりとなる。
そして後の魔進戦隊キラメイジャー⇒機界戦隊ゼンカイジャーでも、同じパターンが発生している。
ガメッツ:一字違い。名前の由来も同じと思われる。