概要
生体、主に人間の体温を低温状態に保つ事で、人体機能を止め仮死状態にする事で極力生体の老化(劣化)を防いだ状態で保存する手法。いわゆる人工的な冬眠のようなもの。『冷凍睡眠』、『人工冬眠』とも呼ばれる。
海外では『クライオニクス(人体冷凍保存)』の名称が一般的で、コールドスリープは和製英語に近い。
主にSF作品で用いられ、遥か彼方の惑星まで移動する際に肉体を出発時と同じ状態に保つために用いられる。
その他、有能な人材を後世に生かしたり、禁忌を犯した処罰(冷凍刑)にコールドスリープが使われる事が多い他、現行の医療技術では対処不可能の病を、未来での完治を期待する為に行われるケースも見られる。
実際には重力の問題、床ずれの問題、冷凍・解凍による細胞の壊死の問題など課題は山積されている。だが人間の素となる精子や卵子は、冷凍保存技術が開発されており、人間そのものを冬眠状態にする実験もスペースワークス社が2014年に成功させている。
過去の時代よりは表現が規制されているものの、その性質上、R-18やR-18Gの投稿も少なくないので検索の際は注意。
コールドスリープが出てくる作品
- AGRAVITYBOYS(北方同盟の4人)
- いばらの王
- F-ZEROファルコン伝説
- 彼方のアストラ(とあるキャラクターがコールドスリープされた状態で登場)
- 銀色の髪のアギト(作中での冬眠装置の名称は「ステイフィールド」)
- クラッシャージョウ(劇場版の冒頭でジョナ・マチュア=ドクター・マチュアがコールドスリープ状態で登場する)
- グノーシア(人狼ゲームの「追放・処刑」枠)
- ゴルゴ13(未完成な低温保存技術なので蘇生は現実的ではなく、対象者の資産を奪う為の技術と化している)
- サージュ・コンチェルト(ネロ>を冷凍睡眠状態にする事で特異な能力を利用し、航宙移民船ソレイル内でも長期間の航行時の資源節約の為に利用されている)
- サイボーグ009(平成版で第一世代が拒絶反応等の技術的問題の為冷凍睡眠処置を受けている。)
- サカつく
- ザ・ドラえもんズスペシャル
- スーパーロボット大戦シリーズ
- スカイガールズ
- スターウォーズ(ハン・ソロがカーボンフリーズの実験台にされるシーンは有名)
- サルゲッチュ2(モン・ソロと言うピポサルがカーボンフリーズされている)
- スプラトゥーン(かつての人類滅亡時、ジャッジくんは飼い主の博士にコールドスリープされ、1万年超後の現代に現れている。また、過去の人類は種の保存のため、動物たちをコールドスリープして宇宙に旅立たせている)
- 新・世界樹の迷宮
- 装甲騎兵ボトムズ
- とある魔術の禁書目録(海原がエツァリから身を守る為に使用)
- 闘将ダイモス
- 夏への扉
- 刃牙シリーズ(ピクルは岩塩層にてコールドスリープ状態で発見された他、クローン武蔵の肉体を保存する際にも使用された)
- Fate/GrandOrder(メインヒロインマシュ・キリエライトが第2部6章で過去の時代に飛ばされた際に現代への帰還方法として使用された)
- 氷河戦士ガイスラッガー
- 望郷太郎
- ポケットモンスターサン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン(とあるキャラクターが自身の愛するものをコールドスリープして保存していた)
- 勇者ライディーン
- LIVE A LIVE
- 流星のロックマン2
- RAVE(物語の重要人物リーシャ・バレンタインが自らに使用した)
手塚作品
ガンダムシリーズ
※()内はコールドスリープしたキャラ
- 機動戦士ガンダムZZ(プルツー)
- 『スーパーロボット大戦V』ではエルピー・プルも人工冬眠していた(ぶっちゃけて言うとこの人を出す関係上)
- 機動戦士ガンダムUC(サイアム・ビスト)
- 機動武闘伝Gガンダム(ライゾウ・カッシュ)
- 新機動戦記ガンダムW FrozenTearDrop(ヒイロ・ユイ、リリーナ・ドーリアン)
- 機動新世紀ガンダムX〜UNDER THE MOONLIGHT〜(カイ)
- ∀ガンダム(ディアナ・ソレル、コレン・ナンダー)
- 機動戦士ガンダム00(イオリア・シュヘンベルグ)
- 機動戦士ガンダムAGE(ゼハート・ガレット、フェザール・イゼルカント)
関連項目
ミイラ:古代人が考えていた「長い年月体だけを保管して後で魂を入れて蘇生する」というコールドスリープに近い処理。無論、すべて失敗した。
浦島太郎、三年寝太郎、リップ・ヴァン・ウィンクル、日暮熟睡男:人工冬眠者に起こりがちな現象