概要
スプラトゥーンシリーズに登場する猫。名前の通り、ナワバリバトルやガチマッチなどのバトルでどちらのチームが勝利したかを判定する審判キャラである。
ナワバリバトルでどちらのチームが勝ったかを一瞬で見抜くことが出来る抜群の眼力の持ち主。つなぎの服を着ているように見えるが、これは全て毛の模様。つまり、普段のジャッジくんは素っ裸である。海洋生物をモチーフとしたキャラクターが多数存在する作中世界において、数少ない貴重な哺乳類である。
審判をしているのは毛並みの模様から「ジャッジくん」と呼ばれるうち、その気になって審判を始めたところ天性のジャッジぶりを発揮したのがキッカケらしい。現在のイカ世界でナワバリバトルが競技化したのも、ジャッジくんの正確な判定のおかげで明確な基準ができ、競技として認められたからだという。
イカ達と言葉は通じないが、脳内に直接語り掛ける事でコミュニケーションを取っている。台詞は全て「に゛っ！」となっており、そこに「（）」を付けて彼の意思が表示されている。彼に話しかけると、バトルの審判で培った知識を活かし、わりと的確なアドバイスをくれる。
スプラトゥーン
普段はハイカラシティのイカスツリーの近くで優雅に昼寝をしている。今作ではジャッジくん以外の哺乳類が登場しておらず、作中に登場する唯一の哺乳類となっている。ちなみに海外のフェスでは「イヌ対ネコ」というものもがあり、彼以外の哺乳類が居ないはずなのに、シオカラーズ二人がイヌネコについて語り合うシュールな光景が見られた。
フェス中は他のイカ達と共に踊っている姿も見れる。もちろんその最中でもちゃんとアドバイスをくれる。また、ナワバリバトルで勝利して「チョーシ」を上げてから話し掛けると、いつものアドバイスの前にチョーシの上がり具合に応じておカネをくれる。チョーシは4時間おきのステージ変更でリセットされるので注意。
また、ラストフェス「アオリvsホタル」の後はチョーシを上げて貰えるお小遣いの他にプレゼントがあるようだが……？
スプラトゥーン2
今作ではハイカラスクエアのデカ・タワーの横で昼寝をしている。お腹の上にはコジャッジくんが乗っかっている。
コジャッジくんが審判キャラとして追加されたため、今作からはこの2匹でバトルの判定を行うようになった。立ち位置はジャッジくんが左側、コジャッジくんが右側。引き続きチョーシボーナスをもらえたり、アドバイスをもらえるようになっている。
スプラトゥーン3
今作ではバンカラ街またはハイカラシティのロビー内、売店「サンカクス」傍のベンチで昼寝をしている。なお、コジャッジくんはお腹の上に乗っていない。というかバトルの審判やナワバトラーで対戦するとき以外はどこかへ行ってしまい、再びジャッジくん一人だけになった。
今作ではチョーシボーナスが廃止(チョーシの概念自体は継続)されたものの、アドバイスは引き続きもらえるようになっている。サブウェポンやスペシャルウェポン、今作から追加されたアクションなど、アドバイスの内容については実演させてくれるようになった。
出現場所が屋外から屋内に変更されたことにより、今作ではフェス期間中に踊ってくれなくなった。ちょっと寂しい。
今作のヒーローモードのミステリーファイル23では、コジャッジくんのものと思しき手記が登場している。手記にはジャッジくんの行動パターンや弱点などをメモされているようだが、ジャッジくんの弱点はつかめてない模様。また、「肉球を起点に攻撃?」という記述もあり、意外と戦闘力は高いのかもしれない。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
ラスボスを上回る最高ランクのLEGEND級スピリットとして登場。ちなみに同作出典で同ランクなのはシオカラーズのみ。
能力は「切りふだもう一回」。最後の切りふだを使用した後に必ずもう一度切りふだスタンバイ状態になる驚異の能力。彼の専売特許でもある。
更にステージ「タチウオパーキング」では審判を務めており、優勢になっているプレイヤーの色の旗を上げてジャッジしている。
余談
概要で述べたとおり、ジャッジくんはイカたちの脳内に直接語り掛ける事でコミュニケーションを取っている。プレイヤーがハイカラシティやハイカラスクエア、バンカラ街に初めて来た時に聞こえる案内の声も、ジャッジくんによるもの（参照 ⇒ スプラトゥーンベース：ジャッジくんの説明）。
この案内の声だが、『スプラトゥーン2』での台詞からシオカラーズのホタルのことは認識しているようである。しかしその祖父のアタリメ司令に対しては、初代『スプラトゥーン』で「なんだ、アイツ… アヤしすぎる…！」と発言しており、認知していない模様。
同作から7年後を舞台にした『スプラトゥーン3』でアタリメを見かけた際も、「なんだ、あの老人は…（中略）アヤシイ…アヤシすぎる…！」と発言しており、相変わらず認知していないようである。一応アタリメ司令とジャッジくんは、以前一緒に写真を撮っているのだが、忘れているのだろうか……
公式表記は「ジャッジくん」で「くん」が平仮名表記されるのだが、初代『スプラトゥーン』の時点では特に定まっていなかったのか、「ジャッジ君」と漢字表記されることもあったりと表記揺れが起きていた（ハイカラニュースでのネギトロ炭鉱、マヒマヒリゾート&スパ、アンチョビットゲームズのステージ紹介等でジャッジ『君』表記が見られる）。
関連イラスト
関連項目
ネタバレ
イカ、ネタバレ注意。
実は「唯一の哺乳類」というのは喩えではなく、本当の意味で唯一の存在である。
スプラトゥーンシリーズの世界は現代からおよそ1万2000年後の地球。海面上昇によって人類を含むほとんどの地上生物が絶滅し、その後に海洋生物たちが進化の末に上陸、地上へと進出した地球である。
人類滅亡前、ジャッジくんは人類のとある博士の飼い猫であり、「ジャッジ」と呼ばれて大切に育てられていた。しかし海面上昇で人類が滅ぶことを予測した博士は、飼い猫だけでも未来へ生き残らせようと決意。ジャッジくんに不死の薬を投与してコールドスリープし、カプセルの中で1万年の眠りに就かせたのである。
博士は、「1万年後の世界でジャッジは独りになっていないか」「ジャッジを生き延びらせてもそれはジャッジにとっての幸せなのか」と最後まで苦悩し続けていたが、それでも最終的にはジャッジくんをカプセルの中で眠りに就かせている。
かくして1万年後、人類の亡骸が化石になって見つかる程の遥かな未来にジャッジくんは目覚めた。既に彼以外の猫は（フェスネタはともかくとして）存在せず、人類ももういない。地球は既に海洋生物たちの支配する世界となっていた。飼主だった博士が言っていたように、本当にこれはジャッジくんにとっての幸せとなり得たのだろうか……
だが、ジャッジくんには審判の才能があった。彼はインクリングたちのやっていたナワバリバトルの勝敗を正確に見分ける目を持っており、バトルの審判役を務めるようになったのだ。いまでもイカたちがナワバリバトルを始めると、ステージに駆けつけて鋭い眼力でインクの塗り面積を見極め、勝敗をジャッジしている。
賑やかなハイカラシティでたくさんのインクリングたちに囲まれているジャッジくんは、少なくとも一人ぼっちではないようだ。……公式の相関図曰く、本人は周りの海洋生物たちを「おいしそう」と思っているらしいが。また、目覚めから2000年間も海洋生物たちの歴史を観測してきたことで、現在は世界各国の要人とのコネクションまで持つようになったことがイカすアートブック2で明かされている。
なお、続編では彼と同じ猫である「コジャッジくん」が登場し、唯一の哺乳類ではなくなったようだが……？
更には、意外なキャラクターとの関係がスタッフのインタビューから明かされた。
