「いらっしゃいやし〜!」
「試しうちするでしか?」
概要でし!
スプラトゥーンシリーズに登場するキャラクターの一人。
インクリング(イカ)たちがバトルに用いるブキを取り扱うブキ屋「カンブリアームズ」の3代目店主。種族はカブトガニで、双眼鏡のようなデザインのメガネをかけている(夜遅くまでブキいじりをしていたため極度の近眼になってしまったそうである)。
イカたちがナワバリバトルやガチマッチで使うブキは、基本的にカンブリアームズを経由して購入されたものである。
ただし、ブキチが好き勝手に作っているわけではなくレギュレーションを制定する部署が別にあり、そのレギュレーションに沿ってブキの性能やスペシャルは設定されているようだ(初代『スプラトゥーン』から『スプラトゥーン2』までの間にスペシャルウェポンが刷新されたのは、このレギュレーションの変更による)。また、設定上はザトウマーケットなどでもブキを買えるらしい。
三度の飯よりブキが好きなブキマニア(公式ツイート等ではミリタリーマニアとも)であり、ブキに強い情熱を持って仕事をしている。しかしそれ故につい熱が入りすぎてしまい、早口で長い解説をまくし立てたりする事もある。
ブキチがブキの話になるとこうなるのはイカたちの間では有名なようで、シオカラーズやテンタクルズの二人にも言及されている。
ブキを使いこなせいないであろうイカ(曰くイカしてないヤツ)にはブキを売らないという職人気質も持ち、ブキチからブキを買うにはそのブキに見合ったランクが必要になる。
また、購入する前に試し撃ちが出来るサービスも行っており、実際に撃ってみて自分に合った使い勝手のブキを選ぶことが出来る。
『初代』『2』両方でヒーローモードに絡んでおり、『初代』では祖父ブキノサイの散逸した設計図を彼に渡す事で、新たなブキが購入可能になる。『2』では彼が作成した実戦使用可能なブキを貸与してくれる。
スプラトゥーン2でのボクでし!
シリーズ2作目『スプラトゥーン2』にも引き続き登場。
前作から今作までの間(公式設定では今作の1年前)に、ハイカラスクエア内のエスカベースへ本店機能を移動し、カンブリアームズ二号店を構えた。前作同様ブキの販売を行っているが、相変わらず見合ったランクがないと売ってくれない。試し撃ちなどのサービスはそのままで営業している。
ブキへの愛は変わっていないどころか深まる一方であり、新たなシステムとしてブキチのブキ説明を全部いっぺんに聞けるようになった。
(詳しい説明 → もっと詳しい説明で聴くことができる)
ヒーローモードではホタルに協力し、New!カラストンビ部隊の4号となったプレイヤーに開発中の試作ブキを貸出してくる。ヒーローモードで自由にこれらのブキを使わせる代わりに、ナワバリバトルでの使用認可に必要な実戦データを集めることを見返りに要求してくる。
基本的にブキチ本人は姿を見せず、ホタルとともに無線でのサポートが主になる。ブキを貸し出す際は「ブキチドローン」と呼ばれるドローンを使用する。
全ステージをそのブキでクリアすることでデータが集まるのだが、既存武器と比較してあまりにも強力すぎたためか本来の性能で販売する許可をもらえず、通常ブキと同性能で見た目だけ変えた「レプリカ」がブキ屋のラインナップに追加される。
また、ヒーローモード最終盤では飛行するトラックを操縦し、DJタコワサ将軍と戦う4号のもとへホタルとともに直接駆け付けた。
本編では全く語られていないが、前作ではアタマ屋の店員であったアネモをいつの間にか雇い入れていたらしく、前作の時にブキのデコ作業を外注していたことが連載シオカラ小説で語られている(この話を聞いたアオリは「もしかしてアネモがブキチと……!?」といらぬ誤解を招き掛けた)。
今作アートブックでは「外注していたデコ作業を内製にした」という話があり、カンブリアームズのイラスト内にもアネモと思われる特徴的なアタマが描かれている。今までは中1日かかっていたデコ作業も即日対応可能になったそうだ。
ファイナルフェスではどちらの派閥にも属さず中立の立場でいる。
「この世にナワバリバトルがある限り、ブキを作り、それらに囲まれて暮らせればそれで良い。それ以外に何が必要であろうか? どんな世界になってもブキ愛は不変なのだ…」との事。
なお、『オクト・エキスパンション』主人公の8号が日々のブキメンテナンスをやらないと気が済まない性格をしていることに目を付けており、「カンブリアームズ」にスカウトしたとか、していないとか。
スプラトゥーン3でのボクでし!
シリーズ3作目『スプラトゥーン3』でも引き続き登場。ハイカラ地方に加え、バンカラ地方のバンカラ街にも新規店舗を出店し、そこを新たな旗艦店としている。
本作のミステリーファイル13では、1年間に及ぶ密着取材を受けていたことが記されている。「計20000時間におよぶマシンガントークでバンカラの地を制圧!」という記述があることから、本作開始の数年前からバンカラ地方に目を付けていたことが窺える。
相変わらず話が長く、クレームが来ることもあるが、本人によればこれでも抑えている方らしい。
今作ではブキの購入はおカネではなく、「ブキチライセンス」と交換する形に変更された。見合ったランクがないとブキを売ってくれなかったり、試し撃ち場を開放している点も従来通り。
Ver.2.0.0のアップデート後、前作と同様に何回でも説明をしてくれるようになった。詳しい説明→もっと詳しい説明で、ブキの説明を全部いっぺんに聞けるようになっている点も前作と同様。
今作ではヒーローモードに直接登場しないものの、オルタナの全エリアの探索率を100%にすると、ブキチ所有の「ブキチドローン」を貸してくれるようになる。1日に1度、イクラ999個を消費することでドローンを飛ばすことができ、ランダムに各種アイテム(オキモノ、おカネ、フードチケット、ギアパワーのかけら)を入手することが可能。
また、イカすアートブック3によると、前作からの5年の間でホタルにブキやギアを強化する技術を教えたという。今作のヒーローモードでブキチが登場しないにもかかわらずブキやギアを強化できるのは、ホタルがブキチから学んだ技術のおかげなのだろう。
さらにDLCのハイカラシティにて、彼の弟子であるマメブキチとツブブキチが登場した。双子のカブトエビである。どうやら彼らが初めて見た生き物がブキチで、彼のブキ愛に感銘を受けて弟子入りしたらしい。
また、ブキチはイベントマッチで度々「ブキチ杯」を開催している。後述する協議会の理事を務めているからこそ開催できるのだと考えられるが、
- 「いろんなブキをかわいがるブキチ杯」
- 「仮装してブキをかわいがるブキチ杯」
といったブキ・ギアをランダムに支給するイベントマッチの他に、
- 「改造ガチホコをかわいがるテスト」
とイベントマッチで改造品のテストを行わせるという暴挙に出ている(ガチホコの改造品をプレイヤーに支給するのは4号の前例があるが、それを一般のバトルで行っても大丈夫なのか……?)
ナワバトラーでのボクのデッキでし!
「ボクに勝負を申し込むなんて
なかなか お目が高いでし!」
「ボクのかわいいブキたちを 組み合わせた
とっておきのデッキで 勝負でし!
絶対に負けないでしよ!」
ステージ:ばってんガーデン
総マス数:123マス
カード:
カード名 | マス数 | 採用理由 |
---|---|---|
ブキチ | 13 | 自身のカードは確定 |
.96ガロン | 10 | イカ、すべてブキ |
ロングブラスター | 9 | ゝ |
ヴァリアブルローラー | 10 | ゝ |
パブロ | 7 | ゝ |
4Kスコープ | 13 | ゝ |
オーバーフロッシャー | 10 | ゝ |
クーゲルシュライバー | 10 | ゝ |
クアッドホッパーブラック | 8 | ゝ |
キャンピングシェルター | 12 | ゝ |
LACT-450 | 9 | ゝ |
ジムワイパー | 6 | ゝ |
エナジースタンド | 12 | ゝ |
タンサンボム | 3 | ゝ |
スプリンクラー | 3 | ゝ |
彼のデッキは、彼のブキマニア感を窺わせる、ブキだらけのストイックでテクニカルなデッキ。
レベル3までなると、ロンブラなどをうまくステージの角に置いてスペシャルポイントをためてくる。
それを使わずともスペシャル溜め特化になっており、特にエナスタのスペシャルアタック・パブロの挟まり配置には注意。
総じて、とりあえず圧をかけておけば大体なんとかなる。
裏設定でし!
祖父はかつてイカとタコの間で起こった大戦「大ナワバリバトル」で活躍した伝説の部隊、カラストンビ部隊に所属していたカンブリヤ・ブキノサイ(初代のミステリーファイル15でアタリメ司令の後ろに写っている、ブキチによく似た人物がブキノサイである)。
ブキノサイは大戦中に対タコ用のブキを開発しており、この一部は後にダイナモローラー・プロモデラーMG・もみじシューター・スクイックリンβなどの原型となった。現代ではロストテクノロジーとなった技術も数多く設計に組み込んでいたらしい。
ブキ開発の際には莫大な資金を得たらしく、後に一族でハイカラシティのショッピングビル群「ブイヤベース」を所有している。つまりブキチはブイヤベース一帯を所有する大地主である。
金持ちが故なのかどうかは不明だが、「ここからはビジネスの話になるでし」という台詞があるように商売にも全力である。さらに、『スプラトゥーン2』で開いたカンブリアームズ2号店は初代『スプラトゥーン』の追加ブキシリーズ「ブキチセレクション」で得た収入を元手にオープンしており、商業的にも成功している。その数年後にバンカラ街にも新店舗を開くあたり、中々の商売上手である。
また、イカすアートブック2によると店舗経営の傍ら、近年発足したナワバリバトルに関する協議会の理事を務めているという。しかし議会でも相変わらずのマシンガントークのようで、発言時間の長さが問題視されてしまい、発言に持ち時間制度が導入されることになってしまった。
ちなみにブキチは3代目店主、ブキノサイは初代店主だが、間の2代目店主(おそらくブキチの父親)については全く言及されていない。
名前の由来はなんでし?
ブキ(武器)+基地、男性の名前に使われる「吉(きち)」のダブルミーニングと推測される。また性格から偏執狂としての「キチ」、また設定から比喩的にお金のことを指す「諭吉」とも考えることができる。
カンブリアームズという店名と祖父のカンブリヤ・ブキノサイのネーミングは、古生物が爆発的に増加した時代「カンブリア紀」から。
余談でし!
なお、ブキの解説ではN-ZAP85を筆頭に実際の性能とかけ離れた解説をしたり(当該記事の余談を参照)、実際のゲーム内では立ち回りを理解していればガチマッチ上位帯でも十分に活躍できる性能のわかばシューターを「そんなブキじゃイカしたヤツになれないでし」とこき下ろすこともあり、一部プレイヤーからは「エアプ」「エアプカブトガニ」呼ばわりされている。
……まぁ、近眼でバトルに参加できないので仕方ない話ではあるが。
関連タグでし!
ミニオン:容姿が似ている。
たぬきち:かつて経営していた店舗を弟子に譲っており、その弟子が双子な点が共通している。
関連人物
ブキノサイ:祖父。
ホタル:上記の通り、たびたび協力している。
3号:初代ヒーローモード主人公。祖父の奪われたブキ設計図を奪還してもらった。『2』のタコツボックス戦の台詞から、ブキチも「3号さん」として認知している模様。
4号:2代目ヒーローモード主人公。主な関係は上記の通り。
8号:劇中での関りはないが、上記の通り店にスカウトしているとか、していないとか。
アタリメ司令:直接的な関わりはないが、14式竹筒銃・甲の説明で「伝説の司令官」と評している。また、ブキチの祖父が所属していた部隊の隊長でもある。
アンナ・ファンキーコング・まめきち&つぶきち・テリー:『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』での商人キャラ仲間。