ヴァリアブルローラー
ゔぁりあぶるろーらー
ゲーム『スプラトゥーン』シリーズに登場するローラータイプのブキ。
『スプラトゥーン2』で初登場した、折り畳み式の変形機能を持つローラー。
『2』にて、ローラーカテゴリの全ブキにこれまでの「横振り」に加え新たに「縦振り」のアクションが追加されたが、本ブキはその横振りと縦振りの性能に大きな差があり、「ヴァリアブル」(=可変式)という名前の通り2つの特徴を使い分けられるのがウリとなっている。
ブキチによれば、このスムーズな変形はブキに搭載された自動遠心式クラッチによるものだとか。
外見も通常時は上記イラストのように万年筆や付けペンの先端のような金属パーツが見えるが、振った際にはメイン画像のようにローラー部分が変形してこの部分がすっぽり隠れ、他のローラーと同じような外見となる。
製造はエッソ社で、同社は他にボトルガイザーやスぺシャルウェポンのサメライド・デコイチラシも手掛けている。いずれもヴァリアブルローラー同様、2つの機能を併せ持つのが特徴(ボトルガイザーは短射程と長射程、サメライド・デコイチラシはバリアとボム)。
見た目上の特徴としては、根本部分のボックス状のパーツと、ローラーの末端に付いた巨大な万年筆や付けペンの先端のような金属パーツが目を引く。
このボックス部分の元ネタはおそらくプリンターのメンテナンスボックス(廃インクを貯めておく箱)と思われるが、側面が赤く残りはシルバーという配色はおそらくコンセプト段階において、この部分が十徳ナイフのような形状だった名残であると思われる。
「スプラローラーの素早い横振りと、ダイナモローラーの縦振りを持つ」
と言われることがあるが、実際の性能は後述するように横振り・縦振りともに
キル能力は本家には一歩劣っており、その代わり縦振りの塗りが激烈というローラーとしては変わった性能。
強みとしては前衛後衛の立ち回りを自由自在に変えられるという点や
盤面を塗りつぶしてプレッシャーをかけつつ、ここぞという場面でローラーの一撃をお見舞い出来る点。
縦振りの独特な運用から、「(敵陣を)切り分けていくように振って追い込む」と形容されることもある。
これまで登場したのは通常版の『ヴァリアブルローラー』とメーカーのエンブレムが付いた『ヴァリアブルローラーフォイル』の2種。
スプラトゥーン2
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
ヴァリアブルローラー | スプラッシュシールド | スプラッシュボムピッチャー | 24 |
ヴァリアブルローラーフォイル | キューバンボム | マルチミサイル | 28 |
ギアパワー「メイン性能アップ」の効果:あたえるダメージが大きくなる
無印のサブ・スペシャルはスプラッシュシールド&スプラッシュボムピッチャーという構成。
シールドはこのブキとの組み合わせ上癖があるものの、ヘイトを向ける囮として設置したり、味方への攻撃を防いだり通路を封鎖するといった使い方が可能。
スペシャル前に使用してボム連投に備えるのもアリ。
スペシャルのボムピッチャーも、縦振りで届かない長射程への対抗・相手へのけん制など幅広い使い方が行える。
追加されたフォイルはキューバンボム&マルチミサイルという構成。
瞬間的な爆発力をウリにしていた無印と比べ、こちらは爆発力と引き換えに高い安定性を持っている。
元々の縦振りの塗りに加え、キューバンボムが壁に設置できることもあり、壁塗りは非常に得意。
扱いやすいサブになったが、ボムの投げすぎによるインク不足に陥りやすいため、注意が必要。
スペシャルのマルチミサイルは射程無限で味方のスペシャルとも合わせやすいが、発動中は隙だらけなので周囲の安全を確信してから撃つべし。
また、キルに優れた横振りはヤグラの上の敵に強く、射程の長い縦振りはヤグラの柱の後ろにいる相手に対して曲射を決めやすく、ピッタリ貼り付くキューバンに加え、混戦やカンモンに滅亡強いマルチミサイルもついてくるためガチヤグラの適性が高く、ヤグラでの人口はそれなりにある。
ちなみに、サブがキューバンボムとスペシャルがマルチミサイルの組み合わせは、ヴァリアブルローラーフォイル以外にも2つ存在する。
ひとつ目はバケットスロッシャー、ふたつ目はスプラシューターベッチューである。
バケットスロッシャーは、長射程シューターにも匹敵する射程の長さに加えて一撃の威力が高いため、遠距離への攻撃性能ではあちらが大きく勝る。
相手が爆風ダメージ軽減のギアパワーをつけていない場合、キューバンボムやマルチミサイルの爆風とメインの一撃で倒せるために噛み合いもいい。
ただし、スロッシャーは連射速度が遅い上に無傷の相手を一撃で倒すのは不可能なため、近接戦の強さはこちらよりも劣る。
スプラシューターは、塗り、射程、精度、攻撃力、機動力などあらゆる要素が平均以上という高水準な性能で、基本性能も扱いやすさもこちらより勝る。
ただし、ヴァリアブルローラーには横振りの近距離における強さと縦振りの射程と塗りがあるのに対し、あちらは良くも悪くも全てがバランスよくまとまっているため、何もかもが中途半端に終わってしまう事もある。
スプラシューターが完全なオールマイティだとすれば、ヴァリアブルローラーは所々とがりのあるオールマイティと言えるであろう。
上記の理由から、強弱の差はあれど差別化自体は十二分にできていると言える。このブキの強みをしっかりとイカして上2つのブキにはできない動きを見せてやろう。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
ヴァリアブルローラー | トラップ | マルチミサイル | 20 |
ヴァリアブルローラーフォイル | キューバンボム | スミナガシート | 24 |
シーズン7からフォイルが実装予定。箱型パーツが青くなり判別が容易になった。
無印はフォイルをベースにサブウェポンがトラップに変更された。
元々前衛と後衛を容易に切り替えられるブキであるため、戦況に応じて移動しつつ様々な地点にバラまくハードルが低い。
マーキングに目が向きがちではあるが、ダメージの方も無視できない。
横振りのカス当たりでもキルが取れるようになったり、味方のアシストにもなったりするため、前線を上げつつ積極的に配置していくのが良いだろう。
スペシャルは2のフォイル版と同じくマルチミサイルを採用。メイン・サブで手の届かない相手にはこちらで対抗する形となる。ただし、必要ポイントが2のフォイル版から増加しており、発売開始時点で200、Ver.1.2.0にて210にまで上げられている。
青くなったフォイルはキューバンボムは据え置きでスミナガシートを新たに装備。
どちらかというと抑えに特化した性能で、キューバンボムで相手の動きを牽制しつつ自在に動き回り、さらにスミナガシートで後衛からの攻撃を抑制する立ち回りが可能。ただ、無印と比べてサブスペでのコンボができるかというと微妙であるため、基本的にはヴァリアブル本体で戦うことになる。唯一のコンボとして、スミナガシートで敵の視界を遮りつつ潜伏して一気に倒すというものがある。刺されば一気に敵を崩せるので狙える時は狙ってみよう。また、キューバンを置いて避けさせたところを追い打ちするのは有効。相変わらずガチヤグラへの迎撃力には長ける。
単独での打開はよほど横振りを極めてでもいない限り無謀過ぎるためなるべくやめ、現状維持に努めよう。
キューバンボム自体のインク消費量が高いため、むやみにポイポイ投げるよりも、届かない距離にいる後衛チャージャーなどを一時的にどかしたい時などに絞って使おう。
前記した通り、横振りと縦振りの性能が大きく異なっており、
「射程は短く塗りは弱いが、高いキル性能を持つ横振り」
「振りが遅くキル性能は頼りないが、高い塗り性能をもつ縦振り」
と、真逆の特徴を持ち合わせているのが特徴。
他のローラーと比較すると、どこかしら控えめでどっちつかずな部分が多いが、相手を素早く倒す前衛らしい動きに加え、塗りと射程で味方を支援し相手をけん制する後衛らしい動きも可能と、非常に幅広く立ち回れる。
後衛に立ち塗りで圧力をかけつつヘイトも買いながら、隙を見てちゃっかり前線に紛れ込んで暴れるという動きが得意なのは、他のローラーどころか全てのブキの中でも珍しい特徴だといえる。
しかし、逆にどちらかの仕事しかしない場合は他のキルブキや塗りブキに劣ってしまいがち。
そのため、このブキの強みをイカすためには、ブキだけではなく持ち主の立ち回りも時と場合によって柔軟に切り替える事が肝心と、難しくも奥が深いブキである。
横振り
スプラローラーより僅かに振りが早く、即死の射程も同等とキル性能が非常に高い。燃費も僅かにこちらの方がいい。
キルの取り方はスプラローラーやカーボンローラーと同様に、潜伏からの奇襲を狙っていきたい。ただし飛散する飛沫が少ないため、スプラローラーと比べて範囲が狭く、カス当たりが発生しやすい。倒せたと思っていたらカス当たりだったという事もしばしば起こるため、使いこなすには相応の技量が求められる。
前方へのガードが固いシェルター系相手にも斜め上に振る事で、曲射としてめくって当てる事もできるので、覚えておくとこちらが勝つ機会が増えるかも知れない。
カス当たりになった場合、大抵はもう一度素早い横振りでとどめを刺す事になるが、射撃ボタンを押したまますかさずローラーを転がし、塗り進みで倒す方が素早く有効な場合もある。
インクアーマーをまとった相手には死角から一撃お見舞いし、追撃ですかさずもう一撃喰らわせてやれば素早く倒す事も可能。ただしアーマーのノックバックで空振る事もあるため、位置取りはしっかりと。
一方の塗りに関しては、飛沫が少ない事が災いして塗り効率は全ローラー中最低クラスなので、横振りでバシャバシャ振り続けて効率よく塗れる場面は少ない。
地味ながら、横振りを連打する際の歩き速度かなり速いという特性があり、他のローラーよりも追撃をかけやすい。
ただ、塗り進みで即死させられるローラーの中では振りが早く、最高速度に到達する時間も最速なため、塗り進みにおいては最も優秀なローラーと言える。
2では更にアップデートによって塗り進み最高速度に到達するまでの時間が短縮され、3もこの仕様になっている。
これにより塗り進みの強さに関しては、他のローラー種を圧倒するほどの性能となったといえるだろう。
塗り進みの音は振りの音と比べて非常に小さく聞きづらいため、一箇所にヘイトを向けている敵の裏をかくように忍び寄りやすい。
それ以外にも、とっさに足場を確保できない状況から塗り進みで敵の弾を避けながら移動する使い方も実用的となった。
まとめると、潜伏を絡めた近接戦に強いが射程が短く塗りも弱いため、非常に強力ではあるもののこればかりに頼り切って戦うようでは「このブキを使いこなせている」とは言い難い。
その高い接近戦の強さを後述する他の要素でイカに上手く引き出して暴れられる状況を作れるかが、この横振りを使う上で重要な課題となるだろう。
縦振り
ダイナモローラーよりも僅かに振りが早い程度だが、即死範囲は大きく狭まっており、スプラローラーの縦振りより少し長い程度に留まっている。インク消費は横振りより多いため管理には注意が必要。
また、ダメージの減衰もしやすいため、キル性能においては正直頼りない。
反面塗り性能と射程に優れており、けん制や後方での支援や広い場所や縦長のガチエリアを塗る事に適しており、横振りとはほぼ真逆の性能といえる。
高所から散らしたインクが減衰しない縦振りの仕様も、塗り目的としては噛み合いが良いため、1のダイナモローラーでお馴染みの雨乞いに似たような事も可能。
だからといって無闇に振りまくっても攻撃性能が低いため相手からすれば大して怖くなく、隙も大きいので射程が長いブキらの格好の餌となる。不意のサブウェポン(特にスプラッシュボムやトーピード)にも弱いので注意。
そのため、射程の長さをイカして相手の長射程に挑みかかるのは基本的に不利であり、全快の相手に正面から向かい合って撃ち合うというのは間違ってもするべきではない。
どちらかといえば、長射程は塗りが苦手なブキが多く有利がつきやすいため、塗りで圧力をかけて注意を引きながら生存し、味方を動かす方が得意といえる。
塗りによる圧力とプレッシャーで痺れを切らし、突っ込んできた相手を返り討ちにするのは得意中の得意。
本来射程の長いブキは近接戦に弱いものが大半だが、ヴァリアブルローラーは塗りもできるがあくまでローラーの一種。
無理して突っ込んできた相手に対し、横振りは非常に刺さりやすい。壁登りが必要な高台の上なら尚更だ。無用心な相手にキツい一撃をお見舞いしてやろう。
因みにこちらも斜め上に振る事で、曲射が可能。
根元じゃないと火力が出ない上にそもそも縦振りはキルに向かないが、壁裏などの攻撃が届かない位置から一方的に攻撃ができるために相手を追い込みやすい。
なお縦振りには、振り動作中にトコトコ歩けるという面白い特性があり、それによって間合いの管理がしやすくなっている。
横振りと縦振りの性能が大きく異なるため、うっかり振り間違えるのは命取りとなる。
特に、近接戦の最中に縦振りをした場合、目も当てられない事になる。
ジャンプ横振りしたつもりが縦振りになっていた…という誤操作は割と起きやすいため、事前に試し打ちで練習しておくこと。
サブウェポン・スペシャルウェポン
スプラッシュシールド
敵からの攻撃を防ぐ盾を設置するサブウェポン。
位置がバレると途端に弱体化するローラーでもある程度立ち回りやすくなる。手の出しづらい長射程への対抗手段としても。
強引に距離を詰める使い方もタイミングを見計らえば可能だが、前作よりもシールドの展開が遅くなっているため扱いが難しくなっている。
加えて横振りは射程が短く縦振りは隙が大きいためにそもそもの相性が優れているとは言いづらく、自分で中射程以上へのブキに対抗する目的で使う…というのは難しい。
しかし、ヘイトを向ける囮として設置したり、味方への攻撃を防いだり通路を封鎖するといった使い方もできる。
ボムピッチャーを使う前に展開する事で、相手の攻撃を防げるようになり、過信は禁物だが多少の無理は利くようになる。
また、シールドにボムを当てると即時に爆発して範囲内にいると当然即死するため、誤った場所に設置すると自分だけでなく味方にも被害が及ぶ可能性がある…ご利用は計画的に。
直接的なキルを狙えないサブなため、スペシャルを除き実質メイン一本で戦う2の無印版ヴァリアブルローラーは、このサブをイカにして上手く使うかが課題になってくるであろう。
キューバンボム
壁などにぶつかると落ちたりせずそのままくっつき、2秒後に少し広めの爆発を起こすサブウェポン。
スプラッシュボムと比べると、即効性に欠けるが相手をけん制するのに使える。
また、壁にくっつくので壁塗りに使ったり、逃げたと見せかけて角に置いたキューバンで相手を吹っ飛ばすといった使い方もある。
塗り範囲も広いため、メインと合わせてガチエリアなどの一箇所を一気に塗るのにも使える。
サブウェポンの扱いやすさはこちらが上なため、無印と差別化していくのであればガンガン使っていこう。
トラップ
相手が近づいてきたり、トラップが敵インクで塗られると起動する罠を設置するサブウェポン。
起動すると爆発ダメージと塗り判定を周囲に与え、爆発に巻き込んだ敵を少しの間マーキングする効果がある。
マーキングは他の味方にも分かるようになっている。
フィールドには2個まで設置でき、3個目を設置すると最初に設置していたものが自動的に起動する。
自身の周りに設置して身を守る方法が最もわかりやすいが、敵の進軍地点や裏取りルート上、撃ち合いが予想される場所と様々な地点を計画的に設置していくと良いだろう。
爆発ダメージ自体は控えめであるものの無視できない数値であり、横振りのカス当たり・縦振り時でのフォローにもなる他、味方のアシストにもつながりやすい。
場合によっては、弱った相手がトラップを踏んだことでキル成立…という事態も珍しくない。
スプラッシュボムピッチャー
一定時間スプラッシュボムを連投するスペシャルウェポン。
スプラッシュボムは起爆が早く、キル性能に関しては高水準なスペシャルで、メインとの噛み合いも良くシールドの守備力もあるため相性のいい良スペシャル。
長押しすれば飛距離が伸び、最大溜めはかなり遠くまで飛ばす事ができるため、長射程への対抗手段としても有用。
最大溜め+ジャンプで飛距離を伸ばせば、なんとあのリッター4Kにも匹敵する射程の長さである。
縦振りの高い塗り力によってスペシャルをためやすく、このスペシャルの回転率こそがヴァリアブルローラーの大きな強みと言える。
キルを狙う場合は溜めずに連投するよりも、溜めあり遠投も混ぜてやる方が逃げ道を塞げたりなどできるので効果的。
時間差で連鎖するように爆発させられるので、爆風でじっくり確実に追い込んでやろう。
更に熟練すれば、相手の逃げる方向を予測し複数人をボムで囲って倒すという追い込み漁のような事も可能。
ただキルのために使う以外にも、大量のボムで通路を封鎖する、チャージ中の相手ブキを妨害するなどのけん制に軸を置いた使い方もある。キルを狙いづらい状況で時間を稼ぐなどしたい時に使える場面もある。
ガチエリアを塗ろうとしている相手の足元に転がすのも、相手からすればたまったものではない。
このように、キルを始めとした部分に注目されがちだが塗り性能も良く、とっさの足元確保にも向く。
ガチエリアの中に最初に2〜3個ほどボムを投げ入れ、ボムのないところに縦振りをする事で、瞬間的に広く塗る事も可能。
また、スペシャル発動中もメインが使えるため、ボム投げに夢中になっていると思い込んで接近してきた敵には横振りを当てて返り討ちにする事もできる。ボムコロも混ぜるとより確実性が増すだろう。
余談だが、通常のボムは右手で投げるが、ボムピッチャーは左手で投げるという微妙な違いがある。
覚えておくと、どこかで役に立つかも…?
マルチミサイル
発動すると丸いカーソルが出現し、枠内に捉えた敵に対してミサイルを発射するスペシャルウェポン。
射程無限な上に中心に直撃すれば即死であり、直撃せずとも爆風によるダメージでキルを狙えるが、何も考えずに使うと簡単に避けられてしまう。
しかも構えている間は無防備で、発動した瞬間からスペシャルゲージは空になるため、撃ち始めで倒されると全くの無駄になってしまう。
…といった風に先の展開を読んで動かないとまともに機能しないスペシャルだが、固まった敵に向けて撃つ、味方と交戦中の敵に向けて撃つ、味方のスペシャルと合わせて撃つなど工夫する事でキルを狙いやすくなる。
特に相手の守備を一時的に崩すために使えるので、ミサイルが打開の起点となり活躍する事もある。
おまけにミサイルが着弾するまでは相手の位置がマークされて分かるようになり、奇襲などで先手を取ることが重要なローラーとしても非常にありがたい。
前述の通り撃ち終わるまでは隙だらけなので、できるだけ安全を確保してから使いたい。
しかし、敢えて相手が追いかけてきそうな壁の裏などで撃つ事で、近寄ってきた敵を待ち伏せして仕留めるというのも面白い。
「安全性を重視するならリスポーンへと帰ってから撃てばいいのでは」と考えるイカも多いが、ミサイルを撃つためだけにリスポーンへと帰ると、自分がしばらく戦線に関われなくなるという隠れたデメリットがある。状況に分けて撃っていこう。
優先度が高いもの
イカニンジャ
フク専用ギア。
最早あらゆるイカが周知しているであろうローラーには必須のギア。
ダッシュ中の飛沫が消えるため、奇襲と近接戦に特化した横振りとの相性は抜群。
苦手な長射程から睨まれにくくなるのも評価点。
一方でイカダッシュ速度が落ちるデメリットが大きく、後衛寄りで立ち回る際には逃走に難が出てしまうのがネック。
イカダッシュ速度アップも一緒につける事で相殺可能ではあるが、相当数のギアパワー(メイン2つ、サブ1つ)を付ける必要がある点には注意が必要。
近接戦を強めに意識して立ち回るなら一考の余地はあるが、上記のデメリットを加味した上で検討したい。
とはいってもローラーとの相性は頭抜けて良く、特に3のフォイルはこれが必須レベルである。
インク効率アップ(メイン)
塗りと射程のある縦振りを多めに使うなら必須のギアパワー。
インクが満タンの状態から縦振りを振れる数が、サブギア2つで1回、メインギアとサブギアに1つずつか、サブギア5つで2回増える。
スペシャル増加量アップ
スペシャルの回転率を上げる事ができる。
持ち前の塗りの強さもあり回転率が跳ね上がる上、どちらも強力な効果があるので相性がいい。
サブギアに2つつける程度でも、必要塗りポイントが10pほど軽くなる。
3では必要スペシャルポイントが増加したため、早期にマルチミサイルを撃ちやすくする上でも、このギアパワーの重要度は高い。
とはいえ、やみくもにスペシャルを撃つだけでは利敵行為になりかねないため、このギアパワーばかり過剰に積みすぎるのは考え物。
いざという時にスペシャルが使えるようにするために備えるものとして考えよう。
スペシャル減少量ダウン
やられた際のスペシャルゲージの減少量を抑えてくれる。
少量でも効果がある代物であるが、前衛寄りの立ち回りをメインとする場合は少し多めに付けても良いだろう。
イカダッシュ速度アップ
前衛と後衛を切り替えて立ち回ることが基本であるため、必然的にイカダッシュによる移動が多くなりやすいことから、イカ状態の速度が上がるこのギアパワーとの相性は良い。
相手により近づいて横振りをお見舞いしやすくしたり、危なくなった時も逃げやすくなるなど、メリットが多い。
非常に汎用性が高く強力なので、迷ったらこのギアパワーを選んでもいい。
ローラー必須のイカニンジャのデメリットを補う際にも使える
立ち回りなどに応じてチョイス
インク効率アップ(サブ)
サブウェポンを使った後にインクに余裕ができやすくなる。
無印とフォイル、どちらも有用なサブウェポンだがインク消費が多いため、インク切れしやすいならメイン効率との併用もあり。
なお、2の無印においてはメイン効率とサブ効率をサブギアに2つずつ積めば、シールド使用後に縦振りを4回振る事ができるようになる(2つずつじゃないと3回しか振れないので注意)
シールドの消費量は意外に重く、1回だけでも縦振りが増やせるのは地味にだが大きい。
シールドを軸に立ち回りたいならそこそこ動きやすくなるだろう。
メイン効率を多めに積めばシールドを投げた後も4回振れるようになるが、ギアパワーを節約したい場合こちらに軍配があがるか。
サブ性能アップ
2ではシールドの耐久力アップ、ボムの飛距離延長の効果が得られる。
無印の場合、メインギアに1つ積む程度でシールドの耐久力(何も積んでいない場合、耐久値は800)を200強上げる事ができるため、シールドを用いた通路封鎖などが行いやすくなる。
ただし前述した通り展開速度が遅くなるという弱体化を受けており、気持ち早めに設置するといい。
なお、スプラッシュボムピッチャーの射程はこのギアでは一切効果が無いので要注意。
一方のフォイルは、キューバンボムの射程を伸ばせるというシンプルながらも強力な効果が得られるため、殆どの場合こちらで使われる。
3ではトラップのマーキング時間延長&探知範囲拡大の効果が得られる。
トラップによるマーキングの信頼度を高めたい場合はこちらも選択肢に挙がる。
スペシャル性能アップ
ボムピッチャーの飛距離アップ・発動時間の延長、マルチミサイルのロックオンサイトを拡大する。
スペシャルの発動回数を多く確保しやすいブキであるため、スペシャル一発当たりの質を高めたい場合はこちらも選択肢に挙がる。
相手インク影響軽減
1でいう安全シューズのようなギアパワーであり、クツ専用ではなくなった。
メインギア1つとサブギア1つ分ほど積めば、劇的に動きやすさが向上し、とっさの塗りが苦手なローラーとは相性がいい。
アップデートにより一瞬だが、スリップダメージを受けない時間が追加された。
これにより、スリップダメージにより確定数が変動するブキ(いわゆる擬似確)の影響を僅かにだが受けにくくなる。
相手インクで足を取られにくくなるので、振り間違えも起こり辛くなる部分も地味にだが大きい。
メイン性能アップ(2のみ)
与えるダメージが増え、カス当たり範囲が狭まりより遠くの敵に即死ダメージを与えやすくなる。
少ないギアでも効果は発揮されやすく、コスパ重視で残りのスペースを他のギアパワーに回したいのであれば、サブギア2つ分ほどが理想的。
メインギアに1つとサブギアに3つ程度と多めに積むと、縦振りも用いたキル面でのカバーも行いやすくなるため一考の余地はある。
サーマルインク
フク専用ギア。
威力の低い縦振りでも、射程が長く当てる事ができれば障害物裏の敵の位置を把握できるようになる。
縦振りなどを当てやすくするためや、そのために敵の動きを読む練習としてつけるのもアリ。
近づきすぎるとサーマル効果は消えるため注意。
フク専用ギアなため、イカニンジャと選択。
ステルスジャンプ
クツ専用ギア。
ジャンプマークが遠くの敵から見えなくなる。
少し離れただけでもかなり見えづらくなるので、前線への復帰がかなり楽になる。
また、ジャンプマークが見えなくなるため味方へ飛ぶ際の与えるリスクも軽減できるため、味方へのジャンプを多用する場合には優先度が跳ね上がるだろう。
注意点としては、便利ではあるが近づかれると普通に見えるため、考えもなしに前へ前へとジャンプしないこと。
飛ぶ前に開くマップで塗り状況をよく確認し、安全確認は怠らないようにしよう。
対物攻撃力アップ
クツ専用ギア。
各種オブジェクトを破壊しやすくなる。
2では、インクアーマーは爆風軽減ギアをサブギア1つでも積まれたらボムやミサイルの爆風一撃では破壊されなくなるのだが、このギアを積む事で破壊可能になるためそれらを意識するなら採用するのもあり。対イカスフィアも起爆前なら横振りからの塗り進みのコンボで破壊しやすくなる。
ガチホコバトルの場合、無印は特にボムピッチャーのホコ割りが強烈になるためおすすめ度は高い。
3でも、グレートバリアやホップソナー、カニタンクをたたき割りやすくなる。
クツ専用ギアなため、ステルスジャンプと選択。
一考を要するもの
ヒト移動速度アップ
ローラーでの塗り進み時や振りかぶり中には適用されないが、振りかぶってイカになるまでの僅かな時間には乗る。
足が少し速くなるので追撃をかけやすくなったり間合いの管理が少し楽になったりする。
対面での恩恵は微々たるものだが裏取りでは光りやすく、金網などをつたって裏を取ったりするステージでは特に足が速くなり便利。
裏取りしているのをインクの跡で気づかれなくするため、敢えて歩いて敵陣に忍び寄るという戦法も取れるようになる(ただし足音は相手からも聞こえるため警戒される事もあり過信は禁物。特に金網を渡る音は平常時だとやや聞こえやすいので注意)
総合的に見て独自性こそ高いものの、汎用性は低い部分が難点。
サーモンランでの立ち回り
相変わらず縦と横の振り間違えが大きな痛手になる扱いの難しいブキだが、縦振りに大きな威力補正がかかっており、最大威力に至っては、なんとサーモン用に威力の補正を受けたダイナモローラーと同値になっている。
そのため、十分に近づく必要はあるものの、バクダンを一撃で倒す事も可能。
強力な縦振りから、横振り連打or横振りから押しっぱなしで塗り進み体当たりというコンボで体力の多いシャケにも効率よくダメージを与えられる事も覚えておくと便利。ドスコイも即座に倒せる。
サーモンランのマップでは直線通路が多いため、塗り効率の良い位置をしっかり押さえておけば
素早く盤面を塗り替えしたり、ザコシャケを蹴散らしながら孤立した
味方までインクをつなげ、退路を確保するといったことも可能。
また、塗り進みでドスコイ以外のザコシャケは即死させられるという
(カーボンを除く)ローラー系の有利要素も兼ね備えており、
実はスプラローラーよりも横振り→塗り進み状態に入るまでが早いという隠れた長所も。
クセはかなり強いものの、全ての機能をフル活用できるようになると
かなり多くの状況に対応できるポテンシャルを秘めているため、
バイトをやり込めばやり込むほど評価が高くなっていくという立ち位置。
3で同じく「スペシャルが本体」と言われている後輩が一転ハズレ筆頭と呼ばれるのに対しバイトにおける最強ローラーとしてヴァリアブルを挙げる人もいるほどである。
ウデマエX実装当初
2にてウデマエXが実装されてからしばらくの間、ガチマッチの全4ルール中3ルールのランキング1位に、ヴァリアブルローラーが同時に映りこむという珍事が発生し、(ガチヤグラはマイナーチェンジ版のフォイル)まとめブログに掲載されるなどして話題になった。
その結果、一時期ヴァリアブルローラーの使用率が急増したが、前述した通りの扱いの難しさにより大半のイカたちは使用を断念。瞬く間に人気は落ち着いた。
Splatoon Splatoon2 Splatoon3 Splatoonのブキ一覧