概要
『スプラトゥーン3』で登場するスペシャルウェポンのひとつ。2023年冬Chill seasonから実装された。PVでは新ステージ「バイガイ亭」とともにお披露目された。
後に解禁されたウルトラチャクチとは新規実装スペシャルの同期にあたる。
専用の装置を投げることで発動、着弾地点に「シート」と呼ばれる巨大なインクの壁のようなものを一瞬で展開させる。
このシート自体に当たり判定はなく、インクやイカタコ本体は敵味方問わずすり抜けてしまうようだが、シートに触れた敵は40ダメージを受け(当初は30だったが後に強化された)、さらにシートはゆっくりと移動して地面を塗っていく。
また、「イカの視覚に作用する」らしく、シートに触れた敵のイカタコは視界がしばしの間、灰色のモノクロ状となり敵味方のインクの区別が付き辛くなる。同時に、効果中は音にもノイズが混じるようになる。効果を受けている相手は視認可能で、他のプレイヤーから見ると灰色の泡のようなエフェクトがついている。シート自体も視界を遮る壁となるため、『マリオカート』シリーズにおけるゲッソーのような視界妨害系アイテムとなりうる。ただし、これは味方の視界をも遮ってしまうことを意味するため、置く場所には注意が必要。
プレイヤー間では、前作に登場したバブルランチャーに似た立ち位置になると推察されている。
使い方
使う時
概要の通りダメージこそあれどメインは攻撃ではなく、相手の妨害を担うスペシャル。味方のサポートという視点で見ればエナジースタンドに通ずる点がある。かなりの大きさなので出すだけでも相手からすれば威圧感は凄まじい。
特に相手の前衛と後衛の間に投げて上手く分断ができればリターンは大きい。
前述の通り触れると40ダメージになる(上に視界不良を起こす)ため、相手は必然的にシートを迂回したり遠くへ逃げたりするようになる。これを逆手に取って、待ち伏せしたりシート越しにサブを投げたりして有利に戦える。特に最初の搭載ブキのボトルガイザーフォイルのロボットボム、スパイガジェットソレーラのトーピードとは相性が良く、シート越しに追撃しやすい。ギアパワーのサーマルインクも発動するので、発動していれば情報戦にて有利になれる。ただし、サーマルインクの発動には一定距離離れる必要があるため、射程の短い搭載ブキとはやや相性が悪い。
狭いステージでは行動範囲を狭めることができ、広いステージでもうまく角へ追い込めばそのままシート越しに撃って倒しやすい。
味方がスペシャルを使う前に展開して安全に使えるようにしたり、サブと合わせてチャージャーを退かしたり、ガチヤグラやガチアサリで進路妨害or進路確保を行ったり、応用も意外とよく効く。着弾点を相手に重ねてすぐに攻撃し、メインでの確定数を減らすなんていう使い方も。
シート速度はスペ性能アップのギアパワーを積むことで加速するので、これを中心に立ち回る際はスペ増と一緒に強化することをオススメする。また使用中でもスペシャルゲージを溜められるため、回転率を上げるためにもスペ増は積んでおこう。
ちなみにこれは余談になるが、3枚重ねて使えば一撃必殺120ダメージの即デスウォールが完成する。
使われた時
ここまでは使う側の話をしたが、ここからは使われた場合について解説する。
まず触れた際に必ず付与される視界不良については、場所によっては視界が真っ暗になるレベルでモノクロと化す。マップを見なければどこまでが自チームのインクでどこまでが相手インクなのかわからなくなり、ひどい時は塗った範囲も見にくくなる。加えて周囲の音響も悪くなるため、不意打ちに非常に弱くなる。
対策としては、横にはとても長いが実は縦はそこまでではない(プレイヤー2.5人分前後)ため、塗れる壁から迂回は可能。攻撃も通るのでサブやブラスターならば牽制ができる。スピナーは高速で弾をばらまいてシート外に相手を誘い出すこともできる。
意外と視界不良はバトルに響くので、慣れないうちは間違ってもナメてかかって突撃しないこと。大した戦果を上げることなくやられるのがオチである。機動力が大幅に落ちがちなスペシャルもシート越しに使うのは避けたほうがいい。
ただし攻撃力や機動力に優れたブキならば、突撃してシートの奥の相手を返り討ちにする事もできなくはないので、腕に自身がある人はやってみる価値はある。
塗るのが苦手で敵さえ見えれば問題ないブラスターならそのまま強引に突破して投げた相手を逆に捩じ伏せてしまうのも手である。
チャージャー持ちの場合は遠くにいることが多く大した影響を受けることなく狙撃を続行できるので、シートの上から覗いて撃ってやろう。ただし自分がいる側にシートが投げられた場合は上手くやり過ごすこと。
逆にヒットアンドアウェイが求められるローラー、フデ、ワイパーや短射程シューターはむやみに攻め込まずシートの時間切れを待ったほうが良い。シートでステージの端へ追い込まれないように気をつけよう。
注意点
使い慣れていないうちは適当なところに召喚して意味もなく消えてしまうことが多い。広いステージでは特にど真ん中で使うと塞ぎきれていない両端からすり抜けられることも多いので、イカにうまく追い込むかが重要となる。特にナワバリバトルではガチルールのように敵味方が一か所に集まって戦うようなことが少なく、より使いどころを見極めなければならない。
何度も言うがシートは床以外の一切を普通に貫通するので、奥から飛んできたウルトラショットやナイスダマ、キューインキ反撃弾には対応しにくい。エイムの良いイカタコはレティクルが射程に入ったのを確認して相手が見えずとも正確に撃ってくることがあるので、過信は禁物である。
搭載ブキ
ボトルガイザーフォイルはサブにロボットボムを、スパソレはトーピードを搭載。
両ブキともにシート越しに使って妨害効果を強める前提のサブスペ構成となっており、環境に君臨しているボトルや元々嫌がらせ性能の高いスパソレとも相性の良いものになっている。
特にスパソレはシートを嫌って逃げたシューターへと強引に突撃してそのまま倒す戦法が取れる。
ガロンデコはカーリングボムで前線に出やすいため、後衛への妨害手段としてシートを使おう。
ハイドラントカスタムは所持ブキの中で一番の長射程ブキとなる。
余談
スミナガシートがもたらすモノクロ視界不良だが、実装直後からあまりにも白くしすぎて目が痛くなるという事態が発生していた。そうでなくとも、視界がもとに戻った際に急激に色が戻ってきた反動で目が痛くなる人もいたらしい。
流石に健康に悪すぎると判断されたためか、後日配信のアップデートにて明るさを修正された。これにより画面が真っ白になるスペシャルから、画面が真っ暗になるスペシャルといった具合に変わった(影響下にある間の音も変化した)。
関連動画
スミナガシート初登場のPV
関連タグ
ウルトラチャクチ:初実装の同期