シャープマーカー
しゃーぷまーかー
ゲーム『スプラトゥーン』シリーズに登場するシュータータイプのブキのひとつ。
名前の通りボールドマーカーと対になるブキで、先端がラッパのように大きく開いているあちらに対し、こちらは銃口が細く尖っている。
連射ブキにある弾ブレがジャンプ時含め一切起こらないという特長を持ち、高めの弾速と合わせてエイムさえ合わせられれば確実にヒットさせることができる。加えて連射速度も高く、弾ブレがないことから塗り性能も優秀。
ただしその分素の火力はやや控えめでキルタイムも並み程度。加えて弾が一切ブレないということは裏を返せば正確なエイムが求められるということであり、ボールドマーカーとはまた違った意味でプレイヤーのウデマエに活躍が左右されるブキでもある。
製造はツカサ電器で、同社の「同じカテゴリー内でも性能が両極端なブキを出す」という方針をこれでもかと体現したブキといえる。
単発ダメージ28の確定4発族。わかばシューター系・N-ZAP系と同等の連射速度・ダメージを持つ。
前述の通り、シューターでありながら弾が一切ブレない。また他のブキはジャンプしたり空中にいると精度が悪化するのに対し、シャープマーカーはどんな時も弾ブレ0のままである。
このため他ブキでは精度が犠牲になるジャンプ撃ちやインクレールからの強襲も、シャープマーカーならば(エイムさえあっていれば)命中させられる。
精度の高さゆえに、実射程とカタログスペックのずれが少なく、確定数のばらつきが少ないのも大きな強み。
また他のシューターのようにランダムにインクが飛び散らないため、ただカニ歩きするだけでも一切の塗り被りなく素早く塗り拡げていけるほか、まっすぐ進む道もすぐに作ることができる。この塗り効率の良さをイカし、スペシャルを回して前線を打開していくのがシャープマーカーの基本。
ただしこの精度の良さは翻って、エイムへの依存度が非常に高いという弱点となる。エイムに不慣れな初心者やプレイ環境などによってはかなり扱いづらいと感じることもあるだろう。
とはいえさすがにチャージャー種ほどシビアではないため、あえてこのブキを使う事でエイムを特訓するという考え方もアリかもしれない。
また、高性能故の『使い慣れてしまって他のブキが使えない』という点も注意。
これまで登場しているのは
- オリジナル版の「シャープマーカー」
- メーカーロゴが貼り付けられた純正カスタム「シャープマーカーネオ」
の2種。ボールドマーカーと違ってブキチセレクションは出ていない。
プレイヤーからの通称は「シャプマ」もしくは「シャーカー」、ネオは頭文字をとって「シマネ」と呼ばれることが多いようだ。
スプラトゥーン
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
シャープマーカー | キューバンボム | ボムラッシュ | 7 |
シャープマーカーネオ | クイックボム | スーパーショット | 9 |
無印は高めの塗り能力で、場の制圧力に長けるキューバンボムのボムラッシュを速いペースで回せるのが最大の持ち味。
アップデートで追加されたネオはサブにクイックボム、スペシャルにスーパーショットという全距離対応の汎用性がウリ。
バージョン2.7.0で射程と弾速が少し伸びた上で、さらに集弾性が上がりますますエイムが重要なブキになった。
スプラトゥーン2
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
シャープマーカー | ポイズンミスト | ジェットパック | 25 |
シャープマーカーネオ | クイックボム | キューバンボムピッチャー | 27 |
※ギアパワー「メイン性能アップ」の効果:与ダメージ増加
無印は相手の移動を拘束するポイズンミストに火力制圧を担うジェットパックの組み合わせ。前線や敵の退路にポイズンを撒いて退かし、逃げ遅れた相手をメインやジェッパで狩るコンボがシンプルながら強力。必要SPの少なさから回転率が良いのも嬉しい。
一方のネオはサブにサブは前作と同じクイックボム、スペシャルは初代無印の後継といえるキューバンボムピッチャーと、前作の無印とネオを合体させたようなセット。サブがクイックボムであることから前作無印になかった即効性を得ている。
無印は『2』でのポイズンミストの評価があまり高くないことと、ジェットパックが性能調整における紆余曲折で評価が乱高下したため、その時期におけるジェットパックの評価に引きずられがち。末期環境ではジェットパックの性能はそこそこに据え置かれているため決して弱くはないが、キル性能が異常に高まった長射程が跋扈する事を考えると切りどころを選ぶのが悩みどころ。
一方、ネオはキューバンボムピッチャーが特にガチマッチに強いとされ、「クイックボム+ボムピッチャーのシューター」という唯一の立ち位置でもあることから高い評価を得ている。
必要ポイントは高めだが、無駄な塗りの出ない本ブキにとってはそこまで苦しくもない。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
シャープマーカー | クイックボム | カニタンク | 16 |
シャープマーカーネオ | キューバンボム | トリプルトルネード | 21 |
無印が初期実装、2023年春シーズンでネオが復帰。
ボールドマーカーと同じくネオの見た目がリニューアルされ、ボディカラー・メーカーロゴともシルバー一色となった。
無印はサブが『2』までのネオと同じクイックボムに変更、スペシャルは新規のカニタンクを採用。サブで攻撃力の低さを、スペシャルで射程の短さをそれぞれ補う形になっており、相性補完に優れた組合せ。メインの塗りが強いことも相まってスペシャルをガンガン使っていける。
一方のネオは初代無印と同じキューバンボムに、面制圧力に長けるトリプルトルネードというセット。サブ・スペシャルとも攻撃範囲に優れ、「相手の動きを制限して仕留める」ムーブに強い。
本体性能が3のシューターでもトップレベルの高性能の為、一時期は『スプラシューターコラボのシェアを完全に奪ってしまった』。
初期環境からナワバリバトル・バンカラマッチの両方で活躍を見せており、フェスマッチの上位ランキングでも常連となっている。
初期環境でのあまりの使用率の高さゆえ多方面で弱体化がなされた(メイン先端塗り低下、クイックボム燃費悪化、カニタンク持続時間減少、ネオの必要SP増加など)ものの、依然として立場の競合するスプラシューター・スプラシューターコラボやN-ZAP85らと激しいシェア争いを繰り広げている。
しかし、総合性能ならこのブキが頭1つ抜きん出ている。
立ち回りは非常にシンプルで、短~中射程のシューターがやるべきことをひたすらしっかりとやっていき、持ち前の高精度を活かせるチャンスがあれば活かしていくという形になる。
精度以外の点に変わった特性などは無いため、「シューターを握った時にどれだけ立ち回れるか」という地力がモロに出るブキである。
しかし高性能っぷりから『適当に使っても強い』のでやりたい様にやるのがベストである。
良くも悪くも堅実なため、地味にも見えるが空中でのブレも0という点をイカし、段差から飛び出しながらのキルや相手の頭上を飛び越えながらのキルなど、曲芸のような芸当ができるシーンも可能。引き出しとして覚えておくと良い。
基本的にペナルティ増加等の特例を除き、何を付けても腐る事がないため、シューター汎用として使われるギアパワーから好みに応じて好きなものを付けておけば良い。
ただしアクション強化は弾ブレがない仕様上『2』以前では事実上の効果なし、『3』でもイカノボリ・イカロールの強化のみとなってしまうため非推奨。
雑に使っても勝てるブキである為『育てたいギアの育成用ブキ』としても使いやすい。
サーモンランでの立ち回り
サーモンランにおいては攻撃力の低さがやや気になるものの、短射程組としては微妙に長めの有効射程と塗り効率の良さという強みがある。しっかりとシャケを掃除しながら塗返しもやっていく事で戦況を有利にしたい。
やることはシューター、そしてサーモンランの基本的な立ち回りそのものである。
万能なブキなので、バイト勢からの評価は中堅上位をキープといったところ。
ただ難点があるとすれば、シャープマーカーが編成に入っているとその万能さと帳尻を合わせるためなのか、極端なブキが入りがちな点。
一人で満足に動けないブキを持っている味方をきっちりと助けてあげよう。
4枚目は3のシャープマーカーネオ。