LACT-450
らくとよんひゃくごじゅう
『スプラトゥーン3』で新たに登場した新カテゴリ「ストリンガー」のブキ。
ストリンガーの基本ブキであるトライストリンガーよりも小柄で丸みを帯びたデザインが特徴。
小型化に伴いトライストリンガーにあった矢の爆発機能を失ったが、代わりにチャージキープに対応した。また連射速度とチャージ速度はトライストリンガーに比べ大幅に速いほか、威力自体もフルチャージで全弾ヒットすれば確1を取れる(45×3=135)ため、極端に火力が低いというわけではない。
製造はペトロ社で、名前は「ラクトよんひゃくごじゅう」が正しい読み方。
モデルはヤクルトやピルクルと言った乳酸菌飲料。中央のバレルに面影が見て取れる。また名前の「LACT」は乳酸菌の英語名(LACTic-acid bacteria)から来ている。
そのため公式ツイートでの紹介も「1本あたりの有効ダメージ成分45.0配合」「相手に直接当てて素早くダメージを届けよう」と、その手の飲料の宣伝っぽい文になっている。
ちなみにこれは日本語版だけで、海外では「REEF-LUX 450」(リーフラックス)という名前。こちらはリフレックスボウ(弓の形の一種)と"Reef"(礁:しょう、浅い海底でわずかに突き出た岩。サンゴ礁など)をかけたシャレ。
射程が短いことと、爆風が使えないため外した際のフォローができないという点で、自分から積極的にキルを取るのは不得意。全弾当てにこだわるよりは、1本か2本当てて味方にキルしてもらう、といった立ち回りがオススメ。
また、このブキの大きな強みとしてノンチャージでの塗り範囲が非常に広いことが挙げられ、これをイカした塗りブキとしての運用もまた強力である。無印のスペシャルがマルチミサイルであるためナワバリバトルでは自陣塗り役としての適性が高く、公式大会「スプラトゥーン甲子園」でも多くのチームで使われている。
軽量ブキであるため、サブのカーリングボムと合わせて優れた機動力を得ている。ドライブワイパーデコが登場するまでは『3』でマルチミサイルが使えるブキのうち唯一の軽量級であった。
なお、ガチホコバリアの破壊はノンチャを連射するのが有効で、全ブキでもトップクラスにホコ割りが早い。メインだけならなんとあのフルイドVと並ぶレベル。
これまでに登場しているのは
- オリジナル版の「LACT-450」
- 矢印シールでデコったマイナーチェンジ版「LACT-450デコ」
の2種。
スプラトゥーン3
無印が初期実装、2023年冬シーズンにてデコが実装。
無印はサブにカーリングボム、スペシャルにマルチミサイルという組み合わせ。
サブはストリンガーが苦手な自分の進路作り・退路確保や、溜め投げで距離を詰めてくる前衛に対する牽制(爆風か接触が入ればメイン2発でキルが取れる)など多様な使い道がある。
スペシャルのマルチミサイルはメインの優れた塗り性能と非常によくマッチしており、射程外の敵に対する位置干渉、前線のかく乱と火力支援が主な用途となる。またロックオン時に敵チーム全員の位置が把握できる点も重要であり、相手進路を予測して素早く動きメインを叩き込む、といった芸当ができるのはこのブキの大きな個性である。
2で登場したテクニックである
『だきしめて☆トゥインクルスター』を3ではこのブキが最も使いこなしていると言える。
一方のデコはサブにシールド、スペシャルにサメライドと、メインを主軸にした近距離戦志向にシフトしておりさながら『ストリンガー版プロモデラーMG』と言える様になった。
チャージブキにサメライドの搭載は初。
無印の塗りブキのイメージが強く、発表当初こそ賛否を呼んだが、実装後は「風評被害(下記参照)を気にせずに持っていける」、「スペシャルに縛られずに戦える」と好意的な感想が出ている。同時期にサメライドが強化されたのも大きい。チャージショットを多用する都合上塗りは無印に比べて大きく苦手になっている。ナワバリの自陣塗りは味方に任せよう……といいたい所であるが、塗りができそうにない編成の場合はやっぱり塗らなければならない時も。まずは前線を張り、再出発時にマップを確認して塗れていないところを塗りながら前線へ向かおう。また、メインとスペ共にホコ割り適正が高いのもポイント。
更に、2024年5月31日のアプデで空中でもチャージ速度が落ちなくなったことによって『ストリンガー版スクイックリンα』としての運用も可能になった。
塗りとダメージの両面で味方をサポートできるのがこのブキの強み。ただ単に塗るだけ、スペシャルを放つだけでは敵に塗りポイントとスペシャルゲージを献上しているのと同じであることを理解しておこう。
例えば無印でミサイルを撃つにしても
- メインの射程が届かない相手(高台に居座るチャージャーやスロッシャーなど)をどかす
- 前線で枚数有利を取られたので、いったん相手を後退させて味方のリスポーンを待つ
- 前線が膠着しているのでミサイルの爆風に紛れて接近し、メインで仕留め打開する
というように、「なぜその行動をするのか」「その後はどうするのか」と二手三手先を読む力が問われる。
敵と遭遇した際はすぐに交戦しようとせず、仲間と合流して後ろからサポートするのが良い。前線より少し引いた位置で味方の援護をしつつ、隙あらばチャージショットを叩き込むという立ち回りができるとベスト。
横撃ちの場合だとインクが2本しか当たらず、一撃で仕留めきれないこともままある。その場合は即座に追撃したい。チャージ2本+ノンチャージ1発、あるいはカーリングボムの爆風や接触ダメージを絡めても相手を倒すことができるため、覚えておくといいだろう。
無印のマルチミサイルばかりが注目されがちだがメイン性能自体もかなり高く、「フルチャージ時でプライムシューター以上の射程」と「スクイックリンより早いチャージ速度と長いチャージキープ」を併せ持つ。おまけに空中チャージ持ち。
加えて威力自体は半チャージとフルチャージで変わらないため、近距離適性もそこそこある。手傷を負わせた相手には一気に忍び寄り、チャージショットをお届けしよう。
特にデコなら嫌でも近距離戦をすることになるのでメインの練度を上げるには持ってこいだ。
スペシャル増加量アップ
無印向け。元々の塗り能力の高さと相まって、マルチミサイルの発動回数を増やしやすくなる。
ただし、マルチミサイルはただ撃っておけば得というモノではなく、高台の敵を退かしたり混戦状態での事故を狙ったり追尾するために撃つ、繊細さが要求されるスペシャルである。
勘違いしているイカ・タコも少なからずいると思われるが、マルチミサイルを永遠に撃てば貢献できる訳ではないので注意されたし。
例えば初手ミサやリスミサなどは以ての外で、復帰した敵に安全に塗れるスペシャル溜め場を提供するのと同義である。
さらにバンカラマッチにおいて自陣を永遠に塗ってミサイルを撃ち続けるのも論外であり、味方が3対4になりオブジェクトの取り合いに撃ち負けやすくなる上、打開する際に塗る場所が無く、打開が困難になってしまう。
無駄撃ちは避け、タイミングを見て差し込むのがイカした戦い方である。
スペシャル性能アップ
無印向け。マルチミサイルのロックオンサイトを拡大でき、より多くの敵を狙いやすくなる。
デコでもエリア確保だったり、ギア枠が空いたなら入れてもいいだろう。
スペシャル減少量ダウン
無印向け。前線に立つ立ち回りを取る場合、少量でもつけておくと、やられた際に次のスペシャル発動までの時間を短くできる。
インク効率アップ(サブ)
サブ性能アップ
無印の場合、前者はカーリングボムのインク消費量を減らし、後者はカーリングボムの塗り進み距離・速度をアップさせる。
カーリングボムを積極的に用いる立ち回りをするのであれば、こちらも選択肢に挙がる。
デコの場合は前者はシールド使用時の負担が軽くなり、後者はシールドの耐久値が上がるために立ち回りが強化される(設置時間は伸びない)。
イカダッシュ速度アップ
元々機動力に優れたブキではあるが、味方のもとに駆け付けやすくなったり、敵の攻撃から逃げやすくなるため、付けるメリットは大きい。
ヒト移動速度アップ
前線でメインを当てる際に自分の被弾リスクを減らしやすい。デコの方が優先度高め。
復活時間短縮、カムバック
デコ向け。近接戦闘向きの構成のため、デスしやすい。必須ギアといえる。ついでにカムバックも併せたい。
初期稼働で無印が猛威を振るった上に、次にラクト談合によるルール違反同然のおカネ稼ぎ(詳細は個別記事に譲る)。
その上、常時ミサイルを撃ち続けるチーターの出現により何度もトレンド入りをしてしまい悪名が轟かせた。
公式大会でも活躍してしまい、数多くの要修正の武器アンケートでは必ずランクイン。
そしてver1.2.0にて更新データ文章に【バトルに関しては、離れたところからサブウェポンやスペシャルウェポンを使用し続けるような戦法を、ある程度抑制するための調整を行いました。】とお叱りの文章まで添えて弱体化。
スペシャル必要ポイントが200→210に変更。
しかし修正が10ポイントのみのため圧倒的な塗り能力があるラクトがギアを揃えた場合、1秒未満の差しかないため大きな変化がない模様。
そしてとうとう本体と揶揄されていたマルチミサイル自体が弱体化するという調整を受ける事となった。
2022.11.30の更新にて
発射を確定したあとも、スペシャルゲージが徐々に減少するようにし、完全にゲージがなくなるまでの間は、新たにスペシャルゲージをためることができないようにしました。
勘違いしてはいけないのはミサイルマンと揶揄されるプレイヤーに対しての直接的な処置であり、きちんとLACTを使用してるプレイヤーは大きな被害はなく反対に使用者が減った事がヘイトと警戒度が軽減し大暴れしている熟練者もチラホラいる。
実質、本体性能は悪くなく塗るのも得意なのでナワバリだけでなくガチエリアやガチヤグラでも活躍出来る。
サーモンランでの運用
単発ダメージがノンチャージ34ダメージ、1周チャージ以上で70ダメージに強化。代わりにインク効率が若干悪化している。
サーモンランではスペシャルウェポンの使用回数が限られている為、メインの練度が問われることになる。
とはいえ、塗り性能と機動力の高さは変わらずで、ストリンガー属らしく万能枠となれる。トライストリンガーと比べ、爆発を失った代わりにチャージキープを手に入れたものの、こっちでは元のチャージの短さもあってほとんど役に立たない。(そもそもチャージキープ自体がサーモンランではあまり使われない)
ザコシャケやダイバー、あまり反撃してこない大柄のシャケ(ドスコイやテッパンなど)であれば比較的対処しやすい。ハシラの側面も塗りやすいので登って処理しやすい。
ザコシャケへはワンチャージ、タワーへはノンチャージ縦撃ちで手早く倒せる。
ラクト談合:このブキを利用した違反行為。良識あるラクト使いの方々は絶対に手を出さないように。