概要
ゲーム『スプラトゥーン3』に登場するフデタイプのブキのひとつ。「2023年夏 Sizzle Season」から登場の新規ブキ。
長きに亘る沈黙を経てついに登場した、パブロ、ホクサイに続く3つ目のフデ系ブキである。
ネーミングの由来はゴッホのフルネーム「フィンセント・ファン・ゴッホ」から。
また、フデの形がファンブラシと呼ばれる扇形のもので、魚のヒレ(フィン)のようにも見える。恐らくフィンセント・ファン・ゴッホにかけていると思われる。
射程と威力を両立するためにフデ部分が90°回転する機構があり、油壺のような丸い銀色のユニットがあるのでホクサイよりも重厚感がある。
なお、重々しい性能ゆえ重量級ブキと思われがちだが、分類上は中量級である。
製造はパブロ・ホクサイも製造してきたキャンバス社。PVで登場した際は金属製のボディからカンブリアームズ製ではないかとの意見も挙がったが、実際はこれまでのフデと同じであった。
バリエーション
これまで登場しているのは
- 銀色ボディのオリジナル版「フィンセント」
- 金色ボディにメーカーのステッカーが貼られたマイナーチェンジ版「フィンセント・ヒュー」
の2種。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
フィンセント | カーリングボム | ホップソナー | 14 |
フィンセント・ヒュー | ポイントセンサー | マルチミサイル | ?? |
前述の通りオリジナル版が2023年夏シーズンで実装。その後2023年冬シーズンにてヒューの実装が予告された。
無印はカーリングボムで索敵と導線確保を行い、ホップソナーで追撃とクリアリングを行う組み合わせ。スプラローラーの立ち回りを参考に、カーリングボムでの索敵と導線確保を主軸に戦術を組み立ててるのが基本。よって、フィンセント初心者はサブ効率を多めに積んでおくと戦いやすい。数回の振りを1セットとし、不意打ちや味方の援護を中心に立ち回るといいだろう。
一方ヒューは『2』のホクサイ・ヒュー以来となるマルチミサイルを搭載。索敵に強いサブスペが揃ったセットだが、捉えた相手をメインで仕留めるにはプレイヤーの立ち回りのウデマエが問われる。
立ち回り
フデとしては射程が長く、一振りの飛沫の量も多い。振るだけで短射程の相手を牽制できる。さらに攻撃力も高く、近距離の相手なら二振りで倒せるほど。その為、他の2種の天敵であるノヴァブラスターには逆に滅法強い。
だが、最初の一振りを出すまでに約0.3秒の間があるという弱点がある。威力の高さは目を見張るが、実は前隙も含めた実質的なキルタイムはわかばやプロモデラーよりも遅く、スロッシャー種並み。また、インク効率が悪いなどの点から塗り進みで敵陣を駆けずり荒らし回る事は他のフデよりも苦手。
インク回復を兼ねてこまめにイカ状態で移動し、パブロなどとは違う形で機動的に戦いたい。キルタイムも含め、どっちか言うとスロッシャーの使用感に近く、多少高低差のある地形を得意とする。
塗り進みは進軍時に使用すると継戦能力を削いでしまうため、できるだけ撤退時に行うのがよい。とはいえ塗り進みによる奇襲はフデ種の強みであり、そちらも活かしたいならメインのインク効率を積もう。振った後に一瞬塗り進みを挟んでからイカ移動へ移行すると硬直の隙をごまかすことができるので、あらかじめ練習しておこう。
射程はホクサイと比べるとタテに長いが、ヨコの至近距離は狭い、スペシャルゲージを溜める際にはフデを振りながら視点を左右に動かし、塗り被りがないように振ると素早く溜まる。また、振りながら視点を左右に積極的に向けることは横や斜め前から不意打ちしてきた近接ブキを返り討ちにできる利点にも繋がる。振る前にチャージャーの射線が飛んでいないか注意しよう。
優秀な射程、一度に飛ばす飛沫の多さからガチヤグラの乗り役に向いているが、ヤグラの真下に潜む敵に攻撃が当てづらい点には注意。
また、動作の重さは相手のスペシャル攻撃への対応の弱さにも繋がりやすい。特に振り攻撃中のメガホンレーザー5.1chには要注意。
アップデート履歴
・2023年7月27日:振りや塗り進み時のインク消費量が約25%減少した。
・2023年10月18日:インクロックが10/60秒短縮され、これまでより遠くまで50.0ダメージ/33.4ダメージが出るようになった(ダメージの減衰率の調整)。
・2024年4月18日:塗り進み時の塗り幅が18%広くなり、塗り進み後のインクロックが10/60秒短くなった。これによって塗り進みも戦術に組み込みやすくなった。
おすすめのギアパワー
インク効率アップ(メイン)
上記の通りのインク効率の悪さから必須級のギア。
インク効率アップ(サブ)
無印向け。
メインの硬直が長く正面から殴り合うことに向いていないフィンセントにとって、カーリングボムは索敵・牽制・塗りに使えるため相性がいい。こちらも必須級のギアパワーであり、どのパワーを積むか迷うようならとりあえず2連射可能な状態まで積むのがおすすめ。
サブ性能アップ
ヒュー向け。
ポイントセンサーの効果時間と投擲距離が延びる。効果時間が延びることで投擲回数を減らし、結果的にインクの節約につながるため、必須級ギアパワー。
敵の行動を長時間制限できたり、味方が倒してくれる可能性も上がる。
イカダッシュ速度アップ
塗り進みができるブキだが、やはり多用すると移動先でのインク切れを引き起こす。
振って移動、振って移動…と、塗り進みに頼らない場合の移動補助に。
イカニンジャ
相手から視認されにくくなる。射程は長くてもやはりフデ、後ろに籠るわけにはいかない。
不意打ちや前線での立ち回りの補助に。イカダッシュ速度アップでの移動速度補強は必須。イカダッシュ族度アップがあまり積まれていない場合は塗り進みの方が速くなり、今度は燃費に頭を悩ませることになる。
どちらかというとヒュー向き。いくらポイントセンサーで相手を捕らえたとはいえ、接近を気づかれて返り討ちにされてしまっては元も子もない。
スペシャル増加量アップ、スペシャル減少量ダウン、スペシャル性能アップ
スペシャルによるサポートを軸にする際のギアパワー。
無理に全種類積む必要はないが、無印はガン回しできるスペシャルなのでどれかは採用したい。
マルチミサイルを搭載しているヒューはスペシャル増加量アップを重視したい。
カムバック、復活時間短縮、スーパージャンプ短縮、ステルスジャンプ
無印向き。前衛ブキにはおなじみのカムバ型構築。主に、復活した後にカーリングでの強引な塗り進みから敵前衛に圧力をかけ続ける使い方になる。硬直時間を塗り進みの回避でごまかしながらインク切れとともに退場するというクアッドじみた活躍も期待できるが、突入パターンを敵に読まれないように注意しよう。
サーモンラン NEXT WAVEでは
轢き攻撃が50ダメージ固定、振り攻撃が最高150ダメージに強化。
とにかく高火力。振り攻撃のDPSは最大でスライド後スパッタリーに匹敵するため、ザコシャケの群れを範囲攻撃で蹴散らし、オオモノシャケも近距離で集中攻撃すれば一気に撃破可能。ラッシュでも暴走シャケを轢き攻撃だけで処理できるほど。
しかし、インク効率が悪い、距離減衰しやすい、ひと振り目が遅い等、イカんせんクセが強いブキとなっている。
振り攻撃ならフデの中では長射程だが、ブキ全体としてはスプラシューターよりも短射程なので注意が必要になる。
使用の際はインク量の管理に気を付けた立ち回りが必要。ザコシャケの群れに対しては4、5回振り攻撃をしたらインク回復をし、オオモノシャケは上記の通り近距離での集中攻撃が重要となる。インクロックも長いため、振ったあとすぐインクに潜っても回復しない。インク量を維持するためにボムの使用はできるだけ控え、轢き攻撃もインク効率が悪いので緊急脱出時などに限定しなければならない。ラッシュ時は振り攻撃を基本としつつ、自身が狙われた際は轢き攻撃で対応するのが効果的。
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