概要
『スプラトゥーン3』の「2023年秋 Drizzle Season」で新たに登場したスピナータイプのブキ。
シーズンPVでは新ステージ「オヒョウ海運」とともにお披露目された。
独自のカートリッジ排出システムを採用したことで、射程やダメージは控えめだがフルチャージ時に高い連射力を発揮するスピナー。カートリッジタンクが横付けされており、ペン先型の3連銃口から圧倒的な連射力を発揮する。射撃時にタンク部分から次々に排莢されるモーションは必見。
射撃中のジャンプ力やヒト速もかなり良く、ノーチラス47とは違った方向性で機動力に優れる。
製造はキャンバス社で、同社のスピナーはクーゲルシュライバーに続いて2挺目。
モチーフはサインペン、その中でもいわゆる先生が答案採点に使う「赤ペン」と思われる。ブキ名は「試験官」「審査員」などを表す英単語「examiner」から。
性能
フルチャージした場合に射撃速度が上がるという特性を持つスピナー。
フルチャージ時の射撃速度はクーゲルシュライバーの短射程モードと同等(3F/発)、射撃精度はハイドラントと同等で、弾幕を張ることに関しては他の追随を許さない。半チャージでも通常のスピナーと同じ射撃速度であるため、相手を間合いにとらえた際の制圧力はピカイチ。
さらに射撃中のヒト速はスプラスピナーと同等と非常に速く、スペシャルのエナジースタンドを組み合わせることでN-ZAP85も真っ青な速度で早歩きするナニカが誕生する。
ついでに射撃精度と連射速度がもたらす塗りの強さも兼ね備えており、無強化でもエナジースタンドやカニタンクをどんどん展開できる恐ろしさを持っている。
既存スピナーのいいとこどりをしたような射撃性能だが、その分弱点もそれなりに存在する。
射程はスプラスピナーよりも長くノーチラス47よりも短い程度。他のスピナー以上に射程負けしがちであり、物陰をイカに使いこなせるかが撃ち合いの勝敗を分ける。
また単発ダメージが26とやや控えめ。確定4発なのは他のスピナーと変わらないが、威力減衰による仕留めそこないが発生しやすい点は留意すべきだろう。
さらにフルチャージまでの時間は2秒で、ハイドラント(2.5秒)ほどではないがクーゲルシュライバー(1.67秒)よりも長い時間を必要とする。幸い半チャージ(1秒)でも十分な火力が出せるため、フルチャージにこだわる必要はない。またこれを逆手に取り、フルチャージ寸前でトリガーを離して射撃継続時間を延ばすという裏技もある。
性能調整
・2023年11月30日
射撃時のしぶきが13%増加。相対的に塗り範囲が向上し、スペシャルを回しやすくなった。
・2024年1月25日
無印のスペシャル必要ポイントが190→200に増加する下方修正を受けた。元々塗りは強い方であるため、ほとんど影響は無かったと言っても過言ではない。
・2024年8月30日
しぶきの数が少し減らされた(足元塗りは変化なし)。スペシャルを回す効率こそ少し落ちたが、射程端で勝負するというところは変わっていないため、メインの戦闘能力は据え置き。
バリエーション
これまでに登場しているのは
- オリジナル版の「イグザミナー」
- メーカー純正カスタムの「イグザミナー・ヒュー」
の2種。
無印はタンク部が乳白色の半透明で、イカ語で「イグザミナー」と書かれた(と思われる)文字が書かれる。一方ヒューはタンク部がメタリックになるほか、タンクの「イグザミナー」の文字が削除され、代わりにキャンバス社のロゴが貼り付けられる。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
イグザミナー | カーリングボム | エナジースタンド | 13 |
イグザミナー・ヒュー | スプラッシュボム | カニタンク |
2023年秋シーズンで無印が実装、2024年夏シーズンでヒューが追加。
無印は足元塗りの貧弱さと移動を補助するカーリングボムに、有利状況の押し付けに役立つエナジースタンドの組み合わせ。サブスペともこれまでのスピナーでは前例がなく、特にスピナー種で初となるエナスタ持ちであることは特筆に値するだろう。
エナジースタンドが自身の苦手とする長射程ブキ相手での打開にやや使いづらいのが難点か。
一方、ヒューは攻撃面に重きを置いており、使い勝手の良いスプラッシュボムと、無印では控えめだった遠距離への打開力を与えるカニタンクを備えたことで、射程圏外にも手を出しやすくなった。近〜中距離はメインの高性能さで立ち回り、タイミングを図ってカニタンクで押し切ったり打開したりしよう。
基本の立ち回り
スピナーの中では圧倒的な扱いやすさと明確な使用方法、良し悪しがはっきりしている。
瞬間火力に秀でるフルチャージは近距離の生半可な相手を一瞬で倒せるため、立ち回りさえ掴めば一方的に蹂躙できる。
ただしそれでも射程は短めでチャージャー相手には分が悪く、下手するとシューター系統にも不意をつかれるとやられてしまいがち。高い機動性を活かして逆に不意打ちをしかけたり味方の援護に回るなどして、射程をカバーする戦い方が求められる。
エイム力を鍛えていけば複数相手やマニューバー相手でもその連射でぶち抜くことができる。撃っている間はどうしても機動力が下がる上に、フルチャージでも変わらず4確のため、撃ち出したらそのまま相手を落とせるようなエイム力は必須。練習しよう。
エナスタによる全面サポートを得意とする無印と、単独での攻撃力と打開力に秀でたヒューとで立ち回りが結構異なる。
イグザミナー
スタート後はカーリングボムで先行し、ある程度塗り拡げたあとはエナジースタンドを展開、序盤の起点を作る。その後はフルチャージの速射力で相手を撃ち抜いていこう。
スピナー故に塗りはそれなりに広いため、いかにエナスタを次々発動し味方のバックアップが保てるかも求められる。エナスタは味方の、カーリングボムは自身の機動力の補助となるため、それらを組み合わせて常に動き回り射程圏内に捉え確実に撃つことを意識すると良い。カーリングボムで上手く誘い出して撃つことも狙える。
他のスピナーにも言えるが、天敵はチャージャー全般。
味方に不在で相手側にいる場合、射程的にも火力的にも単独での打開はかなり難しいため、無理に倒すよりも可能な限り前線を維持することを念頭に戦うことをオススメする。下手に前に出れば撃たれてエナスタが出せなくなる。スクイックリン相手ならばなんとかなるかもしれないが、それでも無理は避けること。
またチャージ時間が裏目に出て、連射を避けられたあとの対処が非常に難しい。特にマニューバーは射程勝ちしている間に落とさないとスライドで迫られてしまう。
総括すると単独での戦闘よりも味方をサポートしつつ共に戦うほうが向いているブキと言えるので、その高い連射力と機動力、そしてエナスタで前線の押し上げと維持を担おう。
他のスピナーに比べると前線よりの後衛、中堅ポジションであるため、引き籠もりにならずかつ出しゃばり過ぎない適切な距離感を掴めるようになろう。キルを取れない場合は、気持ち一歩手前に出てみると良いかもしれない。
イグザミナー・ヒュー
火力を強化するスプラッシュボムを得たことで、攻撃的な性能へシフトした。ボムを警戒して動きが鈍ったところへ半チャージを放てば、弾幕と爆風で相手からすれば脅威の一言であろう。
また、無印ではエナスタを使っても射程の問題でチャージャーなどの遠距離ブキ相手に打開が難しい悩みを抱えていたが、カニタンクによってこれも改善。射程の短さを十分カバーすることができ、本来のイグザミナーの性能も相まってあらゆる間合いの相手へ影響を与えられるようになった。
ただし、代わりにカーリングボムによる初動やエナスタの恩恵などはできなくなったが、カーリングボムで先行→エナスタ展開の流れをそもそも行わないため、悪影響はそこまでではないと思われる。
また、カニタンクといっても万能ではないため、壊されたり起動する前にチャージャーに撃たれてしまえば意味がない。元々備えている高い塗り性能を駆使してどんどん使っていけば、遠距離を牽制しながら自分は得意の近〜中距離戦で圧倒できるようになるため、積極的に立ち回ることが求められる。
それでも、チャージ時間の長さだけはどうあがいてもカバーが難しいため(スプラッシュボム→フルチャージするとインクが無くなる)、その隙をいかに無くすかがヒューの持つポテンシャルを引き出す鍵となるだろう。
おすすめのギアパワー
- 相手インク影響軽減
スピナー種の定番。
生命線のヒト速の減衰とスリップダメージを抑えられる。チャージの隙をごまかすためにもつけておこう。
- ヒト速度移動アップ
これもスピナー種の定番だが、イグザミナーは元々速度があるうえエナスタでの上積みが可能なためやや重要度は低い。
無印はエナスタの仕様上2.3/29GP以上積んでいるとエナスタ取得時にステータスダウンになってしまう点に注意。
- スペシャル性能アップ
無印のエナスタによるドリンクの効果時間が伸びる。積極的に前線に参加したいなら。
ヒューのカニタンクは元々高性能なので微妙なところ。
- スペシャル増加量アップ、スペシャル減少量ダウン
エナスタ、カニタンクを回すことを第一とする場合は積んでいると便利。上記のギアパワーのバランスと相談して配分しよう。無印は上記の通り必要ポイントが増えているため、必要性は高め。
元々の塗りの強さをシンプルに活かせるため、積んでおいて損はない。
サーモンランNWでは
簡単に纏めるとクーゲルシュライバー短射程モードとハイドラントを折衷したような性能をしている。一見クーゲルやノーチラス47と同じように前線でシャケを荒らせそうなイメージがあるが実際の立ち回りはハイドラントに近く、言わば機動力のある短射程ハイドラント。
フルチャージで連射が早くなる性能はそのままDPSの向上に繋がるものの、チャージに時間がかかるため並のオオモノ1体くらいならフルチャする必要は無かったりする。むしろ連射が早くなると相対的に射撃時間が短くなるためラッシュ等のザコシャケを相手にする場合はフルチャ直前の半チャの方が射撃時間が延びて相手しやすい。
逆にオカシラを相手にする時や高耐久のシャケをすぐ片付けたい状況ではフルチャが非常に有効なので上手く使い分けよう。
関連動画
0:55から。サブスペは1:06から