概要
ゲーム『スプラトゥーン』シリーズに登場するフデタイプのブキのひとつ。
パブロに次ぐ筆型のブキ。
パブロが絵筆をモチーフとし、持ち手部分等はスポーツ用品風になっているのに対し、
ホクサイは筆部分は刷毛で木製、インクタンク部分は大工仕事に使われる墨壺をモチーフとしている。
ネーミングの由来は言うまでもなく葛飾北斎から。
春画蛸と海女で有名な事から、墨壺部分には蛸のモチーフが入っている
(実際の墨壺は縁起の良い鶴亀や威勢の良い龍などのモチーフが好んで使われており、蛸はあまり見られなかったようだ)。
蛸がくっついている事から、英語版での名称はそのままOctobrushとされている。
ブキとしての性能はパブロとの共通点が多いが、こちらは攻撃力と射程で上回る代わりに
連打速度が遅く、インク効率も悪くなっている。
また、塗り進みが使える点もパブロと同じくだが、こちらの塗り進みは
ハケ塗りを意識したような若干幅広になっているもののパブロより速度は遅く、インク効率も悪い。
総じて、パブロの火力を増した代わりに機動力とインク効率が悪化したという感じの性能。
Splatoon2のヒーローモードではフデタイプのブキとしてヒーローブラシが登場するが、
パブロではなくこちらをベースとしている。見た目は完全にノーマルホクサイの
テクスチャ違いだが、渋い見た目のノーマルに対し、他のヒーローシリーズと同じく
ヘックスパターン風の表面処理でサイバーな見た目に変更されている。
種類
これまで登場しているのは
- オリジナル版の「ホクサイ」
- メーカー純正のマイナーチェンジ版「ホクサイ・ヒュー」
- イカしたヒーローの持ちブキを基にしたレプリカモデル「ヒーローブラシレプリカ」
- ギアブランドタタキケンサキとのコラボモデル「ホクサイベッチュー」
- イカしたタコの真っ白な筆を模したレプリカモデル「オーダーブラシレプリカ」
の5種。
スプラトゥーン
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
ホクサイ | ジャンプビーコン | ダイオウイカ | 12 |
ホクサイ・ヒュー | スプラッシュボム | スーパーショット | 16 |
無印は前線復帰力に長けたジャンプビーコンと、敵陣の突破に使えるダイオウイカといった編成。自力で敵陣を突破してから荒らす事に長けたパブロに対し、敵陣を突破するための構成となっている。
一方のヒューはメインのインクが届かない遠距離に対しての攻撃手段が増え、高所に居座ってからの牽制に向いたサブ・スペシャルになっている。なお解禁日は2016年の元日。
スプラトゥーン2
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
ホクサイ | ロボットボム | ジェットパック | 10 |
ホクサイ・ヒュー | ジャンプビーコン | マルチミサイル | 15 |
ヒーローブラシレプリカ | ロボットボム | ジェットパック | 10* |
ホクサイベッチュー | キューバンボム | ウルトラハンコ | 20 |
* ヒーローモードにて全てのステージをヒーローブラシでクリアするとブキ屋で購入することができるようになる。
ギアパワー「メイン性能アップ」の効果:塗り進み速度上昇、(ver4.6.0から)塗り進み時の塗り性能アップ
ヒーロー用のブキとしてはパブロではなくこちらが採用され、フデの標準はこちらに移ったようである。
ヒューの解禁日は2018年の元日…ではなく1月2日。
さらに、英名を意識したのかタコボーイのamiiboの持ちブキとしても採用された。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
ホクサイ | キューバンボム | ショクワンダー | 4 |
ホクサイ・ヒュー | ジャンプビーコン | アメフラシ | 9 |
オーダーブラシレプリカ | キューバンボム | ショクワンダー | * |
* サイド・オーダーで条件をクリアすると入手できる。
無印が初期実装、2023年秋シーズンでヒューが復帰。本作ではパブロよりも先に解放されるようになった。
『2』で基本武器に定着した影響か、大部分の彩度が全体的に上がり、柄の部分には金蓋がついた。またヒューのボディカラーが若干明るくなり、見分けやすくなった。
発売直後は塗り進み時にギアパワー「インク効率アップ(メイン)」の効果が適用されない不具合が存在していたが、Ver.1.2.0で修正されている。
無印はサブが『2』のベッチューと同じくキューバンボム、スペシャルが新規のショクワンダーに変更された。いずれもメインの射程で届かない所をカバーする構成になっているが、メイン共々少なくないインク消費を伴うものであるため、立ち回りは慎重に。
ヒューは『2』からジャンプビーコンが継続、スペシャルはアメフラシに変更。前作のような即時の破壊力はないため、じわじわと相手に圧をかけていく渋い戦い方が求められる。
基本的な立ち回り
概ねパブロと同じ点が多いが、射程が伸びた影響で扇形の結構広い攻撃範囲を持つ。
これを利用してすれ違いざまに横飛びしながら食らわせたり、障害物の角ごしに相手を殴って倒すなど、トリッキーな戦いが可能になっている。
一方で、塗り効率こそ悪くないもののとにかくインク効率が悪いという弱点があり、インク管理には細心の注意を払う必要がある点などから、パブロよりもやや玄人向けの性能とされることが多い。
塗り進みによる一芸もあるにはあるものの、パブロよりもスピードが遅く、燃費の影響もあって走れる距離自体も短いため無理が効かない。行くかやめるかの見極めが重要となる。
サーモンランでの立ち回り
サーモンランにおいてはフデに共通する火力不足+インク効率に脚を引っ張られており、長らくワーストクラスのブキ扱いされ続けていた。
というのは、フデの攻撃力やインク効率はあくまで敵は多くても4人のバトル基準に調整されているため、無数のザコシャケや、イカ以上のHPを持つオオモノが押し寄せるサーモンランではフデは絶望的な火力不足に陥るためである。
パブロの場合、塗り効率と燃費、塗り進みによる機動力などでまだ出来る仕事はあるものの、燃費が悪化しているホクサイの場合はインクが切れがちという点がネックとなってしまう。
タワーの鍋が一発で落とせない、バクダンに対して射程とDPSが足らなくなりがちなど、他にも仕様に見放されている点が非常に多かったことから、発売当初から長い間ロングブラスター、ソイチューバー、クラッシュブラスターなどと並んでサーモンランにおける最下位ブキとして扱われる事が多かった。
一応、ワーストクラス時代から攻撃範囲の広さと塗り効率自体は悪くないのを活かし、ザコシャケを掃除しながらしっかり塗り替えし、他の強力なブキが立ち回れるように盤面を整えていくという裏方役に徹すれば最低限の働きはできるとも言われていたが、同時に問題点として危険度が上がると比例してドスコイが増え、ドスコイで溢れかえってしまうと対処しきれなくなるという弱点も抱えていた。
そのように不遇の時期が発売以来2年続いていたのだが、Ver5.0にて突然「バイト専用ホクサイの火力(最大)50%アップ」というやけくそじみた強化が入りザコシャケの処理速度及びオオモノへの火力不足が急に改善され、上記のタワーの鍋を1振りで落とせないという点についても解消されている。
続編となるサーモンランNEXTWAVEではパブロと同じく、ナベブタの攻撃誘導、ハシラを登って処理、ダイバーの塗り返しと新オオモノシャケの追加によってできることが増えている。また、2023年5月31日に燃費が6%改善しているが、微々たるものなのでインクをしっかり回復してから行動しよう。
Pixiv上では
スプラトゥーンでは珍しい和風な見た目から、年始の挨拶イラストでよく使用される。
また元ネタの葛飾北斎の絵を基にしたり、組み合わせたイラストも多い。
余談
長らくダイナモローラーやリッター4Kなどと同じくフデ系統の重量級と思われていたが、『3』にて新しく重量級ポジションとしてフィンセントが登場したため、立ち位置が曖昧になっている。
『2』に登場したヒーローブラシの素体がパブロではなくホクサイだったことを考えると、パブロはフデ系統の軽量級で、ホクサイがフデ系統の基本武器として扱われている可能性もある。
関連イラスト
元ネタつながりということでホクサイを振り回す北斎、あるいはホクサイを持った北斎のかっこうのイカのイラストも散見される。