概要
ゲーム『スプラトゥーン3』の「2024夏 Sizzle Season」にて初登場したワイパータイプのブキのひとつ。
他のワイパー種と異なり鞘(さや)が存在し、普段は納刀された状態で攻撃時のみ抜刀する。
チャージ時間が長い分タメ斬りの威力が高く、踏み込み距離が長く、更にタメ斬りが縦ではなく横に斬る変わった特性を持ち、放つインクも横方向に広い判定を持つようだ。
名前からわかりやすいが、モチーフは歯ブラシ。
ブラシにあたる部分には上からカバーが取り付けられており、攻撃時は鞘から抜刀するがごとくカバーから取り出している。展開と収納を繰り返すその様は、まさに抜刀術(居合)を思わせる。
また、メーカーがツカサ電機であることと溜め斬り時に刀身が震えることから、正確には電動歯ブラシであるという事実が窺える。
なお、ジムワイパーより威力が高く、薙ぎ払うように攻撃することと、弾速の遅さ、同期のフルイドVが史上初の重量級ストリンガーであることなどから、こちらも史上初の重量級ワイパーと誤解されることも多々あるが、実際の移動速度ないしマッチング区分は中量級なので注意。
そのあたりは時としてフデ版ダイナモローラーと呼ばれるフィンセントと事情は似ていると言える。
種類
これまで登場しているのは
- ミント味歯磨き粉風のオリジナル版「デンタルワイパーミント」
- 炭味歯磨き粉風のマイナーチェンジ版「デンタルワイパースミ」
の2種。
納刀状態はほぼ歯磨き粉チューブ、あるいは歯ブラシを入れたケースそのまんまである。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
デンタルワイパーミント | キューバンボム | グレートバリア | 21 |
デンタルワイパースミ | スプラッシュシールド | ジェットパック | 25 |
同期のフルイドV同様、こちらも無印と亜種が同時追加。
名称のミントとスミは現実世界にある歯磨き粉が元ネタと思われる。
ミントはメインでは手の届きにくい場所や高台への攻撃&牽制に使えるキューバンボムと、居座りに向くグレートバリアの組み合わせ。詰めが行いやすく、ルール干渉能力が高い。
スミは対面能力を上げるスプラッシュシールドと、緊急回避&高台への攻撃手段となるジェットパックの組み合わせ。
黒と金のカラーリングによってまるで日本刀のようなビジュアルをしている。
基本的な立ち回り
ワイパーの中でも相当なスペックを誇っていたジムワイパーと比べると、攻撃力が高く機動性が少し劣るといったところ。
しかし、概要でも述べた通り、タメ斬りの圧倒的な踏み込み範囲が最大の強み。センプクして相手を待ち、死角から急接近して一刀のもとに切り捨てる様はもはや闇討ちである。
高い攻撃力とタメ斬りの1確範囲、そしてその踏み込みによって、広範囲を一撃必殺することができる他のブキにはないポテンシャルを秘めている。エイムが多少ズレたり、踏み込んだ先で相手が左右に避けたりしても、その範囲の広さで倒せていることが多いのだ。
ドライブワイパーやジムワイパーは一度に多人数を相手にするのは苦手であったが、このデンタルワイパーは一度に多人数を切り捨てることも可能である。
また、ジムワイパー同様、タメ斬りと通常横斬りを連発して斬撃波による2連撃を決めても良い。
弱点としては隙が大きいことによる機動性の低さ。某違法改造実体剣よろしく、タメ斬りは前隙も後隙も大きめ。特に溜めの後、ボタンを離してから抜刀するまでに少しラグがあるため、タイミングと間合いを覚えて確実に両断することが求められる。踏み込み中の本体にも当たり判定は無いため、敵を通り抜けてしまうことも。おまけに、水平を向いて斬る場合はジャンプでかわされてしまう(かわすタイミングはシビアだが)。
また、同様の理由でインク消費量も多め。塗りは広いが連射力の無さ故に瞬間的に塗るためにはタメ斬りしなければならないため、咄嗟の足場作りは苦手。その溜め斬りもチャージ時間がかかるため拍車をかけている。ワイパー種共通の弱点として曲射がないため、高台への攻撃も苦手。
追加当初こそ、「ジムワイパーで良くね?」と言われることもあったが、そのジムワイパーが追加と同時期に行われたステージ改修の影響で数が減っており、同時にブキ研究が進んだこともあって、追加された「2024夏 Sizzle Season」ではミントがXマッチ最上位帯(王冠帯)の使用率トップ10に入賞している。
ミントはその後もグレートバリアの流行と共に評価を上げていき、公式大会である「スプラトゥーン3 ガチキング決定戦」ガチアサリ部門 決勝トーナメントでもよく選ばれた。
おすすめギアパワー
- カムバック
復帰後に6つのギアをメイン1個分付与されるアタマギア限定のギアパワー。上記の通り燃費が悪い点もカバーでき、移動速度やスペシャルの回転率も上げてくれる。
- インク効率アップ(メイン)
上記の通り燃費が重いため、そのカバーに。
- イカダッシュ速度アップ
汎用性の高いギアパワー。
一方、「ヒト移動速度アップ」は他ワイパー種と同様に一切効果が乗らないため要注意。
- 相手インク影響軽減
他ワイパーより振りが遅い分、足元塗りも発生しにくいため、事故防止に。少量積むだけで恩恵がある、お守りギアパワーその1。
- サブ影響軽減
振りが遅く、前線で戦う都合上マーキングされてしまうと仕事がしづらくなる。少量積むだけで効果を受けやすい、お守りギアパワーその2。
- 復活時間短縮、スーパージャンプ時間短縮、ステルスジャンプ、スペシャル減少量ダウン
前線で戦うブキならつけておきたいギアパワー。復帰や撤退を助けてくれる。
スーパージャンプ時間短縮は少量でも効果を受けやすい、お守りギアパワーその3。
スペシャル減少量ダウンも少量でも効果を受けやすく、デスした時にスペシャルゲージの減少を抑えてくれる、お守りのギアパワーその4
サーモンランNEXTWAVEでの立ち回り
他のワイパーと比べると、タメ斬りも横で広範囲攻撃のため、雑魚処理性能にとても秀でている。横に並んだドスコイ数匹を文字通り横一文字に切り捨てる事が可能なのだ。ただし、バクダンやタワー相手にはこの性能は欠点となる。前者は縦斬りによる下端当てができないため、しっかりと狙う必要があり胴体に攻撃を吸われやすい。後者は一度に崩せるのがせいぜい二段なので近づいて刀身を当てたほうがいい。コウモリを二抜刀で倒せるほどの高威力とローラー級の広範囲攻撃を兼ね備えた最強ブキ候補の一つではあるが、無視できない前隙、後隙やタメ斬りの弾速の遅さなどから取り回しは少々悪く先手を打てないと雑魚シャケの攻撃を受けてしまう。
これまでのワイパーと比べても上級者向けと言えるだろう。その分使いこなせればその真価を存分に発揮してくれる。
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フルイドV:同期。