ワイパーでありながらもインクを飛ばす事が出来ない、異端のブキ
凄まじい攻撃力を持ち、その刃で直接敵を薙ぎ払う
全身の力を込めて振り抜くタメ斬りはシャケの装甲をも貫通でき
故に、これはイカなるシャケをも屠り得る
それはまさしく 狂戦士(バイター)の為の一振り
概要
ゲーム『スプラトゥーン3』のゲームモード「サーモンランNEXTWAVE」に登場するワイパータイプのブキ。ベースはジムワイパー。
クマサンブキの例にもれずバッキバキに改造されており(威力からして違法改造である)、機械仕掛けの重厚な見た目が特徴。今回もスロッシャー以外のクマサンブキについている金色のシリンダーが確認できる。
中央のカバーが剝がされてコイルらしきものが巻きつけられており、溜め斬り状態に入ると、コイルの刺さったギアが回転し、ピストンが動く様を確認できる。
通称はそのまんま、「クマワイパー」か「クマパ」「クマパー」等。
性能
長所
圧倒的な攻撃力。
溜めなしの横振りですら200ダメージ、縦斬りに至っては脅威の1200ダメージ。なんとテッキュウをワンパンできる。
詰まる所、相手が何であろうとこれが当たれば死ぬ。
1200ダメージと同等の瞬間火力を出せるクマブキはクマサン印のチャージャーの6連射/秒、これを超える火力を誇る攻撃はクマサン印のストリンガーのフルチャージを全弾当てる1350ダメージしか存在せず、どちらも全弾当てなければならないことも考えると単発火力は紛れもなく最強。スペシャルウェポンすら超えている。
また特筆すべきは縦斬りの踏み込み。
風のエフェクトが出るほどに加速し、一瞬でおおよそライン2本分の距離を移動できる。
しかもその間は重力影響を受けない。上り坂ですれば坂の角度のまま飛び上がり、段差から飛び出せば空中を一瞬だけ飛ぶ。
短所
スプラトゥーンは間接攻撃がメインとなっているのだが、インクを一切飛ばす事が出来ない。つまり、射程≒横斬り。
なんとワイパーを振っても斬撃が出ず、足元が多少塗れるのみ。縦斬りに至っては、足元と振ったときに出る申し訳程度のインク(ここだけ当たると若干威力が下がる)のみ。
塗りたいなら床や壁に直接当てるようにする必要があるほど貧弱である。
サーモンランはメインモードでは無いとはいえ、インクで塗って自分のナワバリを増やす事がコンセプトであるスプラトゥーンの特徴を真っ向から否定した武器になっている。というか、シューティングですら無い。まあ、要するに鈍器とはそういうことである。
また溜めが非常に長く(といってもリッター4Kよりは速いが)、斬撃が飛ばないため常に至近距離で戦闘しなければならない。
幸いインク効率は縦斬りを6回、横斬りも33回と、他のクマブキよりは比較的良い方。ただし、インクロック(操作後インクが回復しない時間)は長めなので時折長めの回復時間を設けないとやがて枯渇する。
立ち回り
まず、この武器は前述のとおり塗り力が絶望的なため一見単体では何もできないように見える。
しかし実のところ足元塗り自体はかなり大きめに発生し、横振りをし続ければ足元をシャケインクにとられる事は殆ど無い。そして横振りは一振り200ダメージの広範囲攻撃を0.5秒毎に連射可能。(ドスコイが複数いても二振りで倒せる)
このため実は自衛能力は悪くないどころか最高クラス。
溜め斬り(縦振り)に至っては1200ダメの超火力に加えてクマサン印のスロッシャーと同じく装甲貫通性能も持っている(更に言うと地形貫通もする)
そのため、冗談抜きでドロシャケ・キンシャケ・オカシラシャケ以外は全員1発で死ぬ。
具体的には
ザコシャケ | 話にならない。ドスコイも横斬り2回の良い切れ味。 |
---|---|
バクダン | 直撃すれば弱点でなくとも相手は死ぬその場で一撃、即爆散。 |
ヘビ | 尻に当たれば相手は死ぬ…が、うかつに踏み込み斬りすると轢かれてこちらが死ぬ。横振り3回で堅実に仕留めるのがベター。 |
テッパン | 直撃させれば廃車確定、相手は死ぬ。ただし動いている所に踏み込み切りの突進を入れると多段ヒットでこちらが死ぬ。 |
モグラ | 直撃させれば相手は死ぬ。それどころかウキの真下の地面を斬ると、地面を貫通して死が届く。 |
コウモリ | 直撃させればカサごと相手は死ぬ。着地後しばらく待たないとダメージが通らないので注意。 |
カタパッド | 肩・即・斬、寄らば死ぬ。 |
ダイバー | 上を向いて溜め斬りで仮面ごと相手は死ぬ。。普通に横斬りで塗り返してからでも可。 |
ナベブタ | 乗り込んだが最期、相手は死ぬ。パイロットは装甲持ちではないので横斬り3回で手早く料理するが吉。 |
テッキュウ | 倍斗柔破斬、相手は死ぬ。 |
グリル | 本体(ヒレではなく鍋本体)を斬ると多段ヒットし相手は死ぬ。 |
ドロシャケ | 3回ぶった斬ると死ぬ...が、後隙をザコに叩かれるので推奨しない。クマスロに任せてザコ狩りに徹するか、素直にボムを投げよう。 |
巨大タツマキの金イクラ箱 | 一撃。 |
...以上の通り、ほぼ全員もれなく一刀両断してしまう異常具合。もはやシャケを叩き斬っているというより目の前の空間を斬ってると言っても過言ではない。
さらにオカシラシャケ相手でも、当てればイクラキャノン以上のダメージ(イクラキャノンは1発800)を叩き出す。
しかしやはりリーチが非常に短いうえ溜め時間が非常に長いので、注意して扱う事。特にハコビヤは射程の都合上大の苦手。また、発動後の隙も大きくここをシャケ共に狩られる可能性もある。
そのエフェクトのド派手さから初心者は踏み込み切りをしがちだが、前進には攻撃判定もサメライドが持っているような無敵判定も持ち合わせていない。発生位置が2ライン先になるだけである。慣れないうちは無闇につかうべきではない。
例外となるのはタワーとハシラ。前者は仕様上イカなる手段においてもワンパンができないので、横斬りで吹っ飛ばそう。後者は登れない限りどうしても攻撃が届かないため、他のメンバーに任せるべし。
また、カンケツセンの金シャケは入手できるイクラ総量が減ってしまうため、縦斬りすべきではない。さらに、ラッシュでは攻撃の手数を減らしてしまうため封印すべき(そもそもこのブキとラッシュの相性はクマブキ含め全ブキ中最悪である)。
立ち回り:横切り
―――リーチが非常に短く、近づいて物理的に殴るという特徴のブキが「スプラトゥーン」というシューティングゲームにあって初見のプレイヤーは戸惑うだろう。だが、「足場を塗って確保する」「敵に近づく」「殴る」という特徴のキャラならば既にいる。というか、このモードをやっているイカやタコたちならば飽きるほどに目にしている。
そう、シャケである。
前項では縦切りをフィーチャーしてきたが、シャケたちを見習って堅実に落ち着いて横切りを連打することがこのブキの第一歩でもある。
そもそもこのブキはスプラトゥーンにおいて重要な塗り能力と射程を限界まで切り詰めた代わりに破壊力を極限まで上げた対シャケ特効兵器であり、横振りを大雑把に例えるならボールドマーカーとパブロを悪魔合体させて塗り能力を無くした代わりに余計に攻撃力を上げたトンデモブキなのである。
シャケになりきろう。シャケやドスコイはもちろん、並み居るオオモノも溶かせる。ダイバーに対抗できるくらいには足元の塗りも実は広いのである。ナベブタのようないちいち溜めなくても横振りで十分なオオモノもいるし、やヘビやハシラ、タワーのようにむしろ横斬りの方が楽に倒せるオオモノもいるのだから。なんならオカシラ戦では横斬り連打約2秒=800ダメージ=イクラキャノン1発分である(タツには当てられないが……)。
だからこそ、縦斬りは装甲貫通が必要な場合のみに振ればよい。
(ただし、突撃しすぎてシャケのようにしばかれないよう気を付けよう)
ちなみに横斬りは正面を向いた時の斜め方向に若干射程が長い特徴がある(横長の長方形型当たり判定が前に付いているイメージ)。
ザコシャケの集団を相手する時に少し意識すると、より効率よく片付けられるかもしれない。
余談
特性上、3〜4人がこの武器を持っている状態でヒカリバエイベントが発生すると間違いなく地獄絵図となる。上の画像はソレ。
もしそうなってしまった場合、全てのスペシャルを使い切る勢いで行動すること。
2のクマサン商会で読めるマニュアルには「インク弾による距離をとった攻撃という、有効な防衛手段を持たなかった中世より以前の時代では、数多くの都市が暴走したシャケの大群により滅びたといわれている。」との記述があるが、斬撃が出ないためダイレクトにシャケを殴るしかないこのブキばかりの編成は、まさにその記述の通りとなっている。もはや鈍器。
逆に、その編成でグリルがやってきたら片っ端から縦斬りでグリルをかち割って横斬りでコジャケを散らしつつ金イクラを乱獲するイベントと化する。コジャケたちは泣いていい。
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