「おや、バイト希望者かね」
「霧だ…気をつけなさい…希望が絶望にひっくりかえるのはいつもこういうときだ」
概要
イクラ漁で収益をあげる謎の企業・クマサン商会のトップであり、イカやタコ達にシャケと戦うバイト・サーモンランを斡旋している謎の人物。
実質的にイカ・タコとシャケの戦いの最前線を指揮する司令官ともいえる存在だが、本人の姿は明かされておらず、常に木彫りの熊型のスピーカーを通じてイカやタコたちに指示を送っている。
2018年夏に開催されたSplatoon展によると、スプラトゥーンシリーズのキャラクターの中で最短期間で完成したとされているキャラクターであり、元々は本当にただの木彫りの熊に「このままではキャラクターじゃなくて置き物になってしまう」とアンテナを付け足した、という経緯で誕生した。
胡散臭い店構えと事業とは裏腹に、参加するバイト達への態度は妙に紳士的で、状況をその都度的確に伝達するなど、有能な面を見せる。
その一方で、支給ブキを毎回ランダムに配るという無茶振りをふっかけてくる。定期的に4種のブキが変わるのはメンテナンス中ということなのかもしれないが、ひょっとすると来るべきシャケとの最終戦争に備え、あらゆるブキを精通させようとしているのかもしれない。
一応、特定のブキの苦手が偏らないようにするという配慮としては理にかなっているが…
2017年9月16日のアップデートにて、対シャケ用に改造されたブキを大量に個人で所有していることが明らかになった。
クマサン本人は「持ち出し厳禁、他言無用」としているが、その発言の裏を返せばイカ・タコ相手なら違法なブキでもシャケ相手なら使用もやむなしということであり、クマサンのシャケに対する姿勢が浮き彫りとなるアップデートとなった。
レギュレーション違反確実という面ではヒーローブキもそうだが、あちらはブキ屋のちゃんとしたチューンであり、見た目もあんなにおどろおどろしくない。
また、改造ブキには金イクラを連想させる金色の燃料が挿入されており、「これが金イクラの使い道なのでは?」という新たな噂を呼んでいる。
ファイナルフェスではどちらの派閥にも付かずに中立の立場となっている。
「何事も海になぞらえて語る彼の言葉は、地上の行く末など海の広さに比べれば些末な事と言わんばかりだ。世界がどうなろうと、海のように静かに見守るだけなのだろう。」と、フェスの結末を見守る立ち位置に居る事が語られている。
更に続編の『サーモンランNEXTWAVE』では、研修でオオモノシャケの対処法を教える際、
「オオモノシャケを 呼び寄せるから 戦い方を知りたい相手を 選んでくれたまえ」
…と、サラッと言い放っており、彼は「シャケの遡上」を人為的に起こして寄せ付けたり、その種類までコントロールできる術も得ていた模様。
ただこれはテキスト上で言及されているだけで、実際に呼び寄せる装置や方法がプレイヤー達の前に公開された訳ではない。
とはいえもしクマサンがランダムな事象である「シャケの遡上」を何らかの形でコントロールできるのならば、ブラックでアングラな商会が莫大な資金の元、5年間成長し続けたこと・シャケの隔離対策がなされたイカ・タコの居住地域にビッグランが発生する事にも説明がつく。
コロコロsplatoonでは、クマサンのラジオを作っているスゲちゃんの姿が確認できる。
何者か?
クマサンの正体についても目的が分かっていない以上多くの謎がある。
そもそも「クマサンとはどんな外見?」と聞かれれば多くの人が「木彫りの熊」と考えるであろう。事実スプラトゥーン2公式サイトのキャラクター相関図や特別公式サイト「スプラトゥーンベース」のキャラクター相関図では、スプラトゥーン2の主人公がクマサンに対して「これ木っすか?」「これ木っすよね」と述べている。この事から私達に見せる姿はただの木彫りであり、クマサン本人は遠隔で声を当てている可能性が高い。
しかもクマサンから発信されている声はプログラムで出力される人工合成音であるという可能性も普通にあるため、誰がクマサンであろうと不思議ではないのだ。
そのためクマサンの正体についてはサーモンラン発表当初から様々な考察がなされてきたが、どれも憶測の域を出ておらず真にクマサンの正体にたどり着いた者は誰一人として居らず、そもそも誰でもない新キャラという可能性もある。
過去にクマサン説が出されたキャラたち
ただハイカラスクエアにいるキャラ説は、2018年3月1日のファミ通.comのインタビューにて公式に否定された。
プロデューサーの野上氏曰く「(クマサン商会が)会社かどうかもわからない」、ディレクターの井上氏曰く「社員と会った人もいない」と、謎は深まるばかりである。
ローカライズ
英語版ではクマサンは「Mr. Grizz」(由来はグリズリー)という名前になっているが、実は口調や態度がクマサンとは180度違っている。
大雑把に言えば、日本版のクマサンは「危険なバイトに身を投じるバイターたちの身を案じる」ものなのに対し、Mr. Grizzは「イクラやビジネスだけが全てであり、他のことはどうでもいい」という性格付けになっている。
おそらくだが海外では雇用に関する感覚や「怪しい職場」のイメージが大きく違うため、威圧的な教官のような口調になっていると思われる。
Mr. Grizzではなく優しいクマサンに出会えるのは、日本語版ならではの恩恵なのであった…
- 対比例1:WAVE終了時
クマサン | 「イクラコンテナはこちらで回収しておくよ 次もがんばってくれたまえ」 |
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Mr.Grizz | 「Come to papa, little egg... NOW BRING ME MORE!」 (訳:可愛いイクラよ、こっちにおいで…さあもっと集めてこい!) |
- 対比例2:ハコビヤ襲来
クマサン | 「イクラコンテナが危ない! すぐにコンテナへ向かいなさい」 |
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Mr.Grizz | 「MY EGG BASKET! Don´t let those slimy Salmonaids touch my eggs!」 (訳:私のイクラコンテナが! 汚らしいシャケどもを私のイクラに近づけるな!) |
- 対比例3:時間切れ
クマサン | 「残念ながら時間切れだ…なに、気にすることはない 金イクラは○○コ集まったしね」 |
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Mr.Grizz | 「TIME´S UP! Let´s see how many Golden Eggs ya got. Just ○○? That´s a shame.」 (訳:時間切れだ!お前らがどれだけ金イクラを集めたのか見せてもらおうか。 ...たったの○○個だと?ザンネンだな。) |
※なお、「3」ではやや文が変わり、「時間切れだ!まあ、努力は認めよう。さて金イクラの数は…○○個だけだと? まあ無いよりかはマシか」というように、若干前向きになっている。
なお、スプラトゥーン3ではややコミカルな(?)発言が増えている。
- 対比例4:ドロシャケ噴出
クマサン | 「ドロシャケが地下からふき出してきた「開いた口には ボムを入れよ」…海の鉄則だね」 |
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Mr.Grizz | 「There's an old saying about Mudmouths... "If you see one pop up from underground, throw a bomb in its mouth." Yes, it is a VERY specific saying.」 (訳:ドロシャケには古い言い伝えがある。「地下からドロシャケが吹き出したら、口にボムを投げろ」ってね。具体的すぎる言い伝えだ。) |
- 対比例5:巨大タツマキ中
クマサン | 「イクラコンテナまで遠いな… 仕方ない、今回は金イクラ1コを2コ分としてカウントしておくよ」 |
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Mr.Grizz | 「It's a long way to the egg basket. Fine! I'll count each Golden Egg as 2. Good thing I do my own accounting...」 (訳:イクラコンテナまで遠いから仕方ない。金イクラは2個分として数えよう。自分で経理をやっててよかった…) |
...クマサン商会はワンマン企業なのだろう。
また、リザルト画面では日本語版より前向きな描写がある。
- 対比例6:EXWave時間切れ
クマサン | 「まさかオカシラシャケが現れるとは…最後まで戦いぬいてくれたキミたちに感謝するよ」 |
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Mr.Grizz | 「Didn't expect a King Salmonid... Thanks for sticking around, everyone!」 (訳:オカシラシャケが出現するのはは想定外だった…付き合ってくれた事、感謝しよう。) |
- 対比例7:バイトクリア(でんせつ)
クマサン | 「もはや海を愛しすぎて海そのものになってしまったようだね… でんせつのアルバイターとして、みんなの手本となってくれたまえ」 |
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Mr.Grizz | 「Spend enough time out there, and you become one with the sea itself! If that doesn't make you Eggsecutive VP material, I don't know what does!」 (訳:海に居すぎて海そのものになってしまったのか!これをでんせつのアルバイターと言わずして何と言おうか!) |
- 対比例8:オカシラシャケ上陸
クマサン | 「オカシラシャケだ!まいったね… イクラキャノンを支給するから、これで身を守ってくれたまえ」 |
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Mr.Grizz | 「Got a King Salmonid coming in. That means mandatory overtime! Here's an egg cannon. Now get to work!」 (訳:オカシラシャケが来たな。という事は、強制残業だ!イクラキャノンをやる、さあ働け!) |
...そうでも無いかも知れない。